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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 もう近所に食パン配って歩けよ、第6話。パン屋以外で局長と待ち合わせることが出来ず、パン屋に行ったら必ず食パンを買うっていう……毎朝1枚追加って地味にキツくない?

 世間的には食パン1枚分ほども動きは無く、相変わらず「何も起こらない」ことの妙を描き続けている本作。今回も表立って何か事件が起こるなんてことは一切無く、ジリジリと「何か」に近づいているような、そうでもないような。何とも珍妙な話なのだが、本作はとにかく「クーデターはあるの? 無いの?」というただ1つのトピックだけで物語が牽引されている。一応スイツでは小規模な「クーデターみたいなもの」が起こったことはあるが、あれは本筋で求められているクーデターとは全く別な案件で、メイントピックとなる「クーデター」を巡っては、いくつかの勢力が「あるって聞いてるんだけど、誰が企ててるんだ?」ってのを探っているという、本当に「監察」するだけのお話。こんなモヤッとした構成で大きな山もなくここまで引っ張れてるんだからすごい話だよ。

 改めて確認しておくと、クーデターに関与していると考えられているキャラは主に2人。1人は主人公のジーン、そしてもう1人がそのジーンを疑っていたグロッシュラー。面白いのは、このどちらについても、今まで視聴者目線からは「本当に関与してる? してない?」ってのがグレーだったこと。正直、「実はジーンはそういうヤツだったんだよ!」というどんでん返しがあるかもしれない、と思っていた時期もあったのだが、どうやら今回のグロッシュラーとの対談を見る限り、ジーンは本当にシロのようだ。まぁ、当たり前といえば当たり前なんだけど。立場上疑われるのはしょうがないことだったが、その疑念を晴らすために、今回はわざわざ地元に帰省中のグロッシュラーに会いに行ったわけだ。もちろん直接話したからって疑念が晴れるわけでもないのだろうが、今回ジーンがグロッシュラーに語って聞かせたのは、過去の列車事故にまつわる2人の奇妙な関係性。ジーンの両親は列車事故の被害者として亡くなり、当時責任を問われる立場(の一部)だったグロッシュラーは、自らの権限でもって責任をおっかぶる形で遺族に誠意を示した。加えてそこからACCAのあるべき姿をとなえ、有言実行で改革を成し遂げている。つまり、2人に直接利害の一致があるというわけではないが、偶然にも2人は同じような目的意識を持ちうる繋がりがあったということである。これを理由に、ジーンは自分の無実とグロッシュラーの非関与を主張。一応は二者の間に和解が生じた形である。まぁ、グロッシュラーさんは簡単に折れてくれなかったが、反応を見る限り、彼も愛国者であることに間違いはないだろう。あとはその気持ちがどういう形で表れようとしているかだ。

 そんな2人について、更に別な角度から調査を進めているのがモーヴ局長。彼女の場合も愛国心は本物であろうし、ACCAを有るべき姿に導こうという姿勢も一緒。そして、そんな彼女の私兵の働きで、今回ついに「グロッシュラーが疑われてますぜ」という情報が彼女の耳に。更に、スイツでのプチクーデターをもみ消したことでジーンへの信頼値はやや低下気味で、残念ながら仲良く食パンを分け合うような関係からはランクダウンしてしまった様子。まぁ、スイツの件を報告しなかった理由は全く別なところにあるし、ジーン本人も「あれはまずかったかも」と内心冷や冷やしているようなので、機会があればジーン自身の汚名を返上するのはそこまで難しいことじゃないだろうが。問題はやっぱりグロッシュラーか。

 ただ、グロッシュラーもやっぱりクロには見えないんだよね。ジーンの直観がそう言ってるってのが一番大きな理由だが、今回珍しく直接ぶつかったリーリウムとの対話でも、単なる行き違いこそあれ、別に対立したいって風でもなかったし。ひょっとしたら、単に口下手なツンデレさんなのかもしれません。これでリーリウムが黒幕とかいう逆転ホームランがあれば分からないが、流石にそれはちょっと穿った見方だろうし。今回、やや棘のある振る舞いに一瞬「モーヴ局長黒幕説」とかも脳内をよぎったのだが、彼女も純粋にクーデター案件を調べているだけらしいので、やっぱり彼女を疑うのも筋違いだろう。彼女の部隊が「誰が企ててるかは分からないけど、やっぱりクーデター的な何かはある」みたいなことを言っていたので、作中人物全員がありもしないクーデターの噂に振り回されてるだけ、というコントみたいな展開はなさそうだけども。

 今回ジーンが飛んだハレ区は、地図でみるとドーワーの中では一箇所だけ飛び地みたいになっている南国の島。沖縄とかハワイみたいなイメージの場所で、ピリピリしていたスイツや厳しい気候のビッラとはエラい違い。しかし、そんな御陽気な地区でも何となくクーデターの噂は流れているようで、区長もそわそわとジーンの動向を気にしている。やはり、ジーン・オータスがクーデターの橋渡し役になっている、という噂はどこか真実味があるということなのだろう。初めてそのことを自覚したジーンは立場を逆用して一応何かを手に入れたようだが……モーヴ局長には嫌われちゃったからまだ情報が渡せてないんだ(ニーノはいるからグロッシュラーには渡ったんだろうか)。今後、どんな情報が、誰のために、どのように飛び交うことになるのだろうか。

 なんだか「ゴドーを待ちながら」みたいな理不尽さが感じられる不思議な味わい。誰もがクーデターの噂を聞き、気にしながらも実体が掴めていない。今回の描写だと怪しかったのは王室の枢機院長あたりなんだけど、それも別に理由はないんだよなぁ……。単に馬鹿王子にイラッとしてるだけかもしれんしなぁ。13区のうち、ジーンが8区を回り終えたらしい。残りの5区、残りの話数で、何がどうなるやら。

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