たほいや譜（17／03／25）

　幾度目かとも分からぬお別れたほいや。ホントだから！　今度こそ本当にLong  Goodbyeだから！　というわけで、満を持して揃いも揃ったり。たっほトーナメント開催も検討されたが、やっぱりそんなこたぁ出来ねぇ。全員でぶつかってこそのたほいやだ。というわけで、地獄の８人戦が幕を開けたのです。えぇ、控えめに行っても地獄ですね。ホントに。満身創痍になるんだってば。

 

Round１・「せいせいこかん」

１．清朝内府所蔵の古銅器千点余の図録。

２．画題。菜と乾物を描く。

３．既婚男性が逆らえないものを強い順に言うこと。

４．何も存在しない空間から、物が生み出される秘術。転じて魔法。

５．つまらぬ者が見栄を張るたとえ。

６．きん獣との交わいを禁じる戒律。

７．いつも正しく融通のきかない男。

８．宇宙聖書の一説。星は睾丸、星屑は精子という考え。

　一問目、去りゆくあの人がめでたく全外しを達成。８つも選択肢があったらそりゃ当てられないよなぁ……。　①「普通かよ」「ツマンネ」などのご意見多数。　③小タイラントの作。「Say Sake（セイク） オカン」で「酒と女房と言う」だそうです。ホントに大丈夫？　ねぇ、大丈夫？　④ロジカルマシーン先輩の作。なんか、夢があって良い答えです。　⑧本家の作です。まぁ、軽いジャブだよ。この問題から数時間後、「宇宙聖書って『コズミック』だよ」と解題されて納得する……こともなく。

 

Round２・「こりぞめ」

１．（狐狸ザワメキクの縮約）得体の知れぬさま、怪しくとらえどころのないさま。

２．仮染めした布を寒所に保管して染料を定着させる工程。

３．キムチのおせち。

４．染め上げたばかりの織物を川に潜らせ色をしめること。

５．→高麗染め。

６．その年に初めて肩が凝ること。一月七日から十日ごろが一般的。

７．年が明けてから初めて古里へ戻ること。

８．新年になって初めて木樵をすること。

　２問目はロジカルマシーン先輩の出題。そして、この出題で彼は全外しを達成し、後から参加した９人目のプレイヤーと入れ替わる形で退場した。勝ち逃げやで。　①まだ狸は正解にならないのだ……。　②「染料を定着させる皇帝？」「それだけが仕事のエンペラーとか寂しすぎるやろ」。　③Kore-初め。キムチシリーズ。微妙に韻を踏んでるあたりがムカつく。　⑥社蓄は松も明けないうちに肩こりか……大変ですね。　⑧きこりは……大変なのかどうかも分かりませんね。この解答の並びでこれに票を入れるのは難しいだろ。

 

Round３・「ろれん」

１．徒党を組んだ狼。勒犬。

２．ロシア連邦の略。

３．アメリカの戦争好事家。３６連装ロココ式ピストルを考案したが、実用化されなかった。

４．狂言の一。旅僧が発心した宿の亭主の頭を剃り、呂蓮坊と名付けるが、女房に怒られる。

５．ロシアの鉱夫。不具ながら数多くの金鉱を掘り当て、ロシアの錬金術師の異名を持つ。

６．征露連合の略。

７．路面電車連絡区間の略称。

８．路端に打ち捨てられた蓮の花。見捨てられた仏教徒のことも指す。

　なんと、三問連続の全外し。ひょっとしたら史上初かもしれないな。誰一人として正解が当てられない中、「やっぱり８たほはマズいのでは」という空気が流れ始める地獄。　①狼連でしょうかね。　②俺も考えた。多分みんな考えた。その結果、最多得票で地獄メイキングに加担した。　③「戦争好事家」って職業があるんですかね？　④この内容で「ろれん」っていうタイトルにはならんやろ。なお、名付けは相当適当だった模様。　⑤過去に「かーりっと」でほぼ同じ記述が。響きが好きなの？　

 

Round４・「ばんせんしゅうかい」

１．（四字熟語）（当てどない数多の船の海を巡るさまから）大衆の愚かなこと。

２．どんな川を利用しても最後は海で出会うことになるという教え。

３．万極の千秋楽。

４．旧暦一月中旬に飛騨の奥地で開かれる会合。日本中の仙人が集結する。

５．（晩期の仙人のような心地で周回することからいう）散歩の異名。

６．忍術書。伊賀・甲賀の忍術の秘伝を集大成したもの。

７．十四世紀臨済宗の僧。健運寺筆頭。

８，中国共産党のタカ派。大きいもの、多くのものこそが国民の幸せに通ずると、人海戦術で説法をして回った。

　三問連続の全外しに戦々恐々のバトル。４問目はどうなるかと危ぶまれたが、なんと、たった１人だけファインプレイで正解を出した人間が表れ、連続全外し記録は３でストップ。正解者も「全外し防止」の為に当たりとも思わず票を入れたらしく、これも本来なら会心の出題と言える。　①余計な親切心が疑心暗鬼を産む記述。広辞苑には何が載っているか分からないから怖い。　③なんか、「キングダム」が云々とか言ってました。「人名なのはいいけど、千秋楽って何？」「相撲の最後の日です」。　⑤冷静に考えると、仙人に晩期とかいう概念があるんだろうか？　⑥「誰が編纂したんだよ」などのツッコミ多数。なお、Amazonで買えます。（アフィ貼って儲ける手段が無いものだろうか）

 

Round５・「ずって」

１．知能的強姦魔。

２．ドイツの作家・児童文学家。第一次大戦を期にイギリスに渡り、キンダーガーデン社より多数の教育書を発表。「科学の考え」。

３．ずんだのてんぷら。

４．（テッドの男根を一般化していう）男根。

５．スイスの小説家。1976年、フランスに渡り、以降、フランス語で執筆。1982年、ノーベル文学賞受賞。代表作「橋梁」。

６．サイコロで３のゾロ目。

７．相殺すること。帳消しにすること。

８．「じって」に同じ。

　①もう、この言葉が知能的じゃない。そもそも知能的ってなんだ。何がどう襲われるんだ。　③美味しいかなぁ……。　④もう、何も分からない。テッド is 誰。　⑥「適当に書いただけ」。　⑦当然ググってヒットさせるのは難しい案件。絶対広辞苑にしか載ってない言葉だと思う。

 

Round６・「にいしね」

１．アサシンの新入生集団。

２．新参に厳しい世界。

３．今年作ったばかりの稲。

４．完成したばかりの楽器で最初に奏でる処女音。初音。

５．尼の腰掛け。

６．起き抜けに寝いること。

７．沖縄で、仕事を終えた男女が広場で語り合う風習。

８．狂言。雪山で下着姿の男女が、暖をとるためにお互いをしばき合うが、歯止めが利かず、女が男を殺してしまう。

　「にきしね」とは違いますよ。　①「新死ね」なんでしょうかねぇ。どこの誰なんでしょうねぇ。広辞苑に「アサシン」って書いてますかねぇ。もう、FGOに脳をやられてるんじゃないですかねぇ。　②俺らのことやで。　④「処女音」って言葉があるのかなぁ、って思ってググってみました。多分無いと思うんだけど、ヒットした２ｃｈスレタイの破壊力がかなり高いのでそれだけで満足した。　⑤尼さんだって座りたい時があるよね。　⑥日常。　⑧もう、辞書らしい言葉の選び方とか欠片も考えてない潔さ。「最終的に女が勝つあたり、○○さんっぽい」って言われて本当にその通りだったのはちょっと笑った。

 

Round７・「あまのいぬかい」

１，（出家した尼が用心のために犬を飼うことから）不要な備え。

２．犬が恥目手（ちもくしゅ）の御使いとなること。犬は女僧の欲求を満たすための奴隷として働く。

３．狂言。みすぼらしい犬を拾った尼が、その犬に法悦のすべてを身体に教え込まれたことで尼としてのアイデンティティを喪失し、海に身を投げる。

４．天の犬、すなわち太陽を操る人。

５．姓氏の一。

６．狂言師。泉水流。

７．（「井の中の尼、ぬ界を知らず」の意）真の漏れ場を知らぬ女のこと。

８．（足利義満が息子の誕生に際し八坂大社に犬を奉じた史実から）嫡男。

　②「ちもくしゅってなんだろう」という疑問に対し、「これ、ハジメテなんじゃないかね」って看破したのがこの日の俺のハイライト。「そうだよ、初めてのお使いだよ」　③辞書らしい言葉の選び方とか（略）。「えっ、でも、読んでみたくないですか？」　お前のフェティシズムは知らんが、まぁ、エロ漫画としては普通にありそう。　④意味は、分からない。　⑤まだまだ我々は日本の歴史を知らなすぎる。次の見出し語が「あまのいぬかいのすくねおかまろ」らしいのだが、なんでこいつわざわざ広辞苑にいるのさ。　⑦ただただ暴虐。「ぬ界」について調べようとしたら、「ぬのハンカチ」が販売されていた事実を知るなど。ちなみに「真の濡れ場を知らぬ」と書こうとして「漏れ場」と書き間違えたそうです。「甘んじて、これは受け入れましょう。まぁ、濡れ場で漏らす人もいるから」。

 

Round８・「へそかん」

１．（「へそでやかんを沸かす」の略）おかしくてたまらないこと。ばかばかしいこと。

２．ネーブルのこと。

３．へその緒に同じ。

４．へその緒保管所。

５．へそで物事を考える矜恃。

６．子を出産した直後の母体を、切断したばかりの新鮮なへその緒で姦すること。母体の精神の安定に効果があるといわれる。

７．へそのようにくぼんだ罐。茶を沸かす際に用いる。

８．死変楚歌。死地転じて絶体絶命。

　私の出題で、解答が集まってくるごとに絶望感が深まったんだけど、存外当たりませんでしたね。ちなみに「へそかん」でググるとトップにはこの時に話題になった方のへそかんがヒットするんですが、その下には意外な記述も。これ、某氏は知っててもおかしくなかったのでは。　⑥後に「オーガニック張り形」という知性と痴性にまみれたワードも聞こえてきました。　⑧で、これ結局なんなのさ？

 

Round９・「すすぼんてん」

１．日本の伽話の一。貧しいが心の清らかな老夫婦が道端の梵天地蔵にすすをかけてやり、その恩返しを受ける。

２．この世の凡庸な多くの命。

３．（凡夫も天才もすすることから）清濁合わせ飲むこと。

４．屋根裏にすくい梁を煤まみれにする妖怪。煤わたり。

５．煤男の異称。

６．包茎を尊んで言う語。

７．胡椒の古称。

８．穢れを落とすことを目的とし、年の瀬に梵天の煤を洗い清めること。

　狂乱の宴もそろそろ終わり。しんどかった……。　①ちょっとした嫌がらせだよな。　④出ないと目玉をほじくられるアイツ。　⑥尊ぶな。　⑦俺、頑張ったと思ってる。

 

　Good Luck, crazy dictionarists.