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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 しっぽりと、第12話。過去に戻って出会いのお話。いわゆる「酒の勢いで出来た子供」みたいなもんですよね(違う)。

 今回はトールの自分語りに終始するという、最終回間際でなかなか異色のお話。まぁ、今まで語られなかったのが不思議なくらいだけども。まずはAパート、トールの過去と比較する意味で、現在のトールの日常が描かれた。実は小林の留守中にトールがどんな生活してるのかって、これまでもあんまり描かれてなかったんだよね。まぁ、普通にメイドの日常、っていうか、完全に主婦ですけども。掃除洗濯お手の物。メイド服は鱗みたいなもんなので、白手袋はつけっぱなしで掃除も洗濯も余裕です。お掃除すれば壊したオブジェクトだってあっさり修復。メイドっていうか、なんだろ、これ。そしていよいよご飯を作る。小林のヤツめ、「なんでもいいよ」とかいうご飯を作る人間に一番言っちゃいけないことを言ってたが、まぁ、朝ごはん食ってる時点で晩のリクエストを出すのはなかなか難しいからしょうがないよね。うちのおふくろも、実家に帰ると確実に晩ご飯食い終わって腹一杯のタイミングで「明日の晩は何がいい?」って聞くんですよ。いや、思いつかねぇよ、っていう(ご飯食べさせてくれてありがとうございます)。

 トールの思いつきで決まったオムライスは、実は小林にとっても思い出の一品。何とか上を目指すため、トールは東奔西走、これぞまさしく「ご馳走」の意味だって美味しんぼに書いてありました。でもさ、予算を組んで材料費を必死に計算してる割に、とりあえず自分で作って味見する余裕があるのはどうなんだろうな。まぁ、トールの場合はどんな資源でもやろうと思えば捻出できるからいいのか……それなら素直に秋田県に地鶏を取りに行けばよかったと思うの。まぁ、ホームグラウンドの「あっち」の方が食材の知識も豊富だからしょうがないんでしょうねぇ。カンナちゃんも「あっち」の材料を懐かしそうに眺めてましたね。今回はカンナちゃんの出番はあんまり多くなかったけど、帰宅直後に頭ぱたぱたして角出すところが核爆級に可愛かったので良しとしましょう。

 こうしてトールはメイドの仕事を全力でこなしているわけですが、さて、何故メイドなんてやることになったのか。小林の電車のウトウトの中でその時の記憶がフラッシュバック。まぁ、「酒乱に絡まれたから」がファイナルアンサーなんですが……酔っぱらい方が完全に中の人と一緒だ……。いつか左遷させたあの憎らしい上司の下でストレスを溜めていた小林は、鬱憤を晴らすために女一人の飲み歩き。「ワカコ酒」なら大人しく見える画面だが、残念ながら酔った小林に遠慮はない。降りるべき駅もすっ飛ばし、何故かやってきたのは人っ子一人いない終点の山中。そして、そこで織り成す運命の出会い。神との喧嘩に負けて「こっち」へ逃げてきたトール。神の武器をその身に受け、死を待つのみの状態だった……らしいのだが、あんまり剣は深く刺さってませんでしたね。まぁ、神の武器なので、ちょっと刺さっただけで抜けなくなって必ず殺すとかいう、そういう魔具だったんでしょう。敵対していても「存在を認めている」という部分においてトールは神に弱い。しかし、そもそも無神論者の小林にとっては、でっかい剣も単なる重り。いや、それでも充分でけぇと思うのだが、勇者はいつの時代にも剣を引っこ抜くものですよ。酔った勢いで作った大恩。気付けばトールも意気投合し、「一人身」どうしで身を寄せ合う約束を交わす(小林の記憶にはない)。この辺のトールの心情は、それ以前の戦いでの疲れとか、他の要素も色々と介入してくるんでしょうかね。今回のお話だけだと流石に即オチ過ぎるとは思うけども……。

 ただ、毎度毎度「殲滅した〜〜い」と言っていたトールだが、実のところ、人間に対する憎しみがあるわけでもないし、ひょっとしたら人間を殺めたことすら無い可能性がある。その後語られた「もう一人の人間」の物語。そこでトールは「強迫慣れしてない」ことを矮小な人間にあっさり看破されているし、強大な力を持ったドラゴンならばその場で瞬殺していいようなシチュエーションだったにも関わらず、たった1人の人間を殺さずに放っておいた。おそらく、彼女が人間に対して見せていた態度は、同族たちが見せていた古き良きドラゴン像のまねっこだったんじゃないだろうか。「ドラゴンはそういうものだ」っていう「常識」を何となく受け入れて、彼女なりに演じていた部分もあったのだろう。その1つ目の欺瞞を剥がしたのが、最初に出会った少女だったのだ。別に人間に会ったからといって殺す必要も無いし、ドラゴンにはドラゴンの楽しみがあり、人間には人間の生き方がある。別に理解し合わなくてもいいだろうが、そこにいがみ合う理由も無いのだ。

 そして、人間という存在が「殲滅する対象」以外の何かかもしれない、という漠然とした違和感を抱えたところで、小林という「2人目」に遭遇したからこそ、2人は理解し合うことが出来た。まぁ、小林の人柄に依るところも大きかろうが、それでも、トールの人格(竜格?)形成に2人の人間が関わったことは紛れもない事実だろう。2つの昔話が、まさに「イシュカンコミュニケーション」の始まりのお話だった。こうしてトールの変遷を見てからエンディングを聞くと、またひとしおですよね。

 ちなみに、今回残りの3竜についてもワンポイントで挟まってました。エルマはまぁ、しょうがないとして、ファフさんはとても良い人。そしてルコアさんは翔太君と仲良し。翔太君、やっぱりあれだけ溺愛されてたら失いたくないよね。おっぱい。

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