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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(第2期)」 6→4

 終わってみると女性がしぶとく生きるお話になってましたね。だとしたら何でラフタ殺したって話なんだが……(アミダはまぁ、しょうがない)

 さて、世間では色々と話題になっているオルフェンズ。私個人としてはやっぱり相性の悪い日5枠なので中盤からだんだん視聴が適当になり、どうこう言えるほどの見方もしてないのだが、それでもやっぱり、ちょっと腑に落ちない展開になってしまったなぁ、というのが正直な感想だ。こういう話になるなら、やっぱり1期の時点からもう少し作り方があったと思うんだけどなぁ。

 多分批判的な意見はその辺探すといっぱい出てくるだろうから、個人的にどうしても釈然としない部分だけに絞っていくと、やはりオルガ・ミカという2人の主人公の扱いである。どうしたってガンダムという媒体なのだから主人公の動向に目がいくと思うのだが、今作におけるオルガとミカというのは、全く主人公らしい活躍を見せていない。これは2人に主人公を分業させてしまった故の弊害なのだろうか、とにかく2人が各々別な理由で魅力を削がれてしまっているのである。1期時点で、オルガの方はまだ良かった。ベースになってるのは任侠ものなのだが、義理人情でまかり通る田舎の組の若頭みたいな立ち位置で、名瀬さんとかテイワズとの繋がりなんかで、「親分だけど下っ端」っていう中間管理職みたいなスタンスの悩ましさはちゃんと見せてくれていた。ミカやその他の団員が「とにかくオルガのいう通りにすれば大丈夫だし、オルガのためなら命をはれる」と思える存在であったはずだ。しかし、2期に入ってからのオルガは「義理人情が云々」という若頭の気概みたいなものが薄れ、単に世間に振り回される中小企業の社長みたいになってしまっている。下に気を遣って走り回り、上の思惑に押し潰されて選択を誤る。「火星の王になる」と嘯いてみたものの、むしろ1期のころの方が現実味や意欲があったように見えて、2期に入ってからはなまじ可能性が見えるだけに、駄目な誘惑に負けた「笑うセールスマンの被害者」みたいになってしまっている。終盤では一切自分の判断でものごとを決められず、行き当たりばったりの末にあっけなく死亡。組織のトップとしての「アタマ」、主人公チームのブレインとしての「アタマ」のオルガは、こんなキャラではなかったはずなのだが。

 そしてミカだ。ミカについては1期の時点から不安視していた部分がそのまま残った形で、「アタマ」をオルガに預けているために一切自分で考えて動く部分がない。オルガを失ったラストで演説を始める時には「ついにミカが自分で考えて動くぞ」と期待していたのに、なんとまさかの「オルガの命令に従え」である。流石にここまで盲信的な信頼関係は、アツい友情物語とかではなく、単なる思考放棄だ。西住まほさんに「信仰と信頼は違う」とたしなめられるやつだ。結局、ミカはただ「バルバドスを操るエンジンの一部」でしかなく、口を開けば「オルガが望むなら」。そういう生き方もドブネズミにはあるのかもしれないが、主人公として魅力的かと問われれば、いくらなんでも共感も憧れも抱けないキャラになってしまっただろう。

 機能を失ったアタマと、それにすがるカラダ。この2人の物語には、どんな主義主張が差し挟まれようと魅力は無い。個人的には2期中盤のモビルアーマー戦あたりから割と退屈で、「結局この作品はどこにゴールを置きたいんだろう?」と首を傾げることが多かった。名瀬さんが謀殺されるあたりからの死亡ラッシュに入ると命のやりとりに何のけれん味も無くなり、問題のラフタ射殺(そしてオルガ射殺)など、あまりにも雑な退場シーンが多くなる。これ、モビルアーマー云々のくだりを半分にすれば、もっと情念の籠もった「死」のドラマが描けたと思うんだよね。どさくさで死んだアキヒロとかも可哀相だよなぁ。

 私は岡田麿里のファンなので、この作品だけで彼女の価値が貶められるとも思わないが、結局ガンダムという縛りが彼女の脚本に「合わなかった」ということなのだろう。これだけあっさりさっぱりと人の死に様を繋いでいく構成も、彼女の考える「戦争の死」が表れていると思うのだが、残念ながらそれはおそらく良い形でシナリオに関わっていない。もっと卑近で、薄皮一枚でやりとりする「キズナイーバー」みたいな「痛みの物語」の方が、彼女の芸風に合っているということなのだと思う。こればかりはどうしようもないので、次作は心機一転、ホームグラウンドでの健闘を期待したい。

 まぁ、最後の最後でアトラがすげぇことになったからさ……そこを見て明日への希望を残そうじゃないか。アトラとクーデリア。2人のママに育てられるアカツキ。なるほど、オルフェンズは「なのは」シリーズと同じだったんだね!

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