最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「幼女戦記」 6→6 よかったですね。ただ、毎回感想を書いていた割には、終わってみると何が良かったのかを書き出すのはけっこう難しい作品な気がする。 間違いなく言えるのはターニャ・デグレチャフというキャラクターの勝利ということだ。異世界転生華やかなりし現在、転生ものは掃いて捨てるほどあるし、「転生したら○○になっちゃった!」という筋立てもおそらく数限りなく存在しているだろう。スライムや、温泉なんて代物まであると聞いたことがある。そんな中で「幼女」というのは、まぁ、理解の範疇というか、萌え文化を考えればごく自然に出てくるベタな発想とすら言えるかもしれない。そうなると、後の勝負はこの「幼女」をどう料理するか。本作では「中身はリーマンのおっさんのまま」とは言うものの、この「リーマンのおっさん」がかなり曲者で、冴えない無職やオタクの転生ものとは訳が違った。カワイイ(?)幼女で中身がクソムカつく人格破綻者の策謀家。この組み合わせを考えついた時点でまず1勝。そして、このデザインを、アニメのキャラクターに起こした時に現れたあまりにも禍々しい表情。これでもう1勝。というか、多分今作に引き込まれる要素の半分以上は、彼女のとんでもない表情にあった気がする。とかく「ギャップ」というものは萌えや燃えを誘発するものだが、本来ならば可愛らしくあどけない幼女が、世界の酸いも甘いも知り尽くし、苦虫を噛みつぶした表情で世の無常と神の非情を嘆く。その光景を画として見せられたことが、本作の最大の勝因だったのではなかろうか。 だって、冷静に考えてみればあとは単に「やたら強い兵士が戦場で俺ツエーする」っていうだけの話だからね。単なる俺ツエーだけでは他の作品に埋もれてしまうところだが、ターニャさんは厭世的な物言いと可愛らしい容姿のギャップで我々視聴者と賢明なる部下たちの心を掴み、有り余る才をもって戦場を支配した。そして、本作の戦場は本当にむさくるしい。ターニャの周りにいるのはほとんどがむくつけきおっさんどもで、唯一の花であるヴィーシェちゃんもなーんか変な顔。もう、今作で癒し成分を求めようと思ったら可愛らしいターニャに頼るしかないのだが、それを許してくれるわけもない。すがっては投げ捨てられ、求めては蹴飛ばされ。そんなことを繰り返して少しずつ練度が増していくのが、この作品で打ち立てた兵団なのである。こうしてみると、なかなか綱渡りのようなバランスで成立したオリジナリティ、ギリギリで打ち出せた魅力の作品だった気がするのである。 こうして何とか作品独自の魅力が確立すれば、あとはターニャの周りを彩る血と硝煙の物語をアニメの道具立てで整えてやれば良い。慈悲無き戦場の冷酷さ、突き放したようなシニカルさ。それが統制の取れた薄暗い画面から漂ってくることで、たった1粒の異物であるターニャは更に輝くことになる。どこまでも泥臭く、どこまでも陰鬱に。その雰囲気作りの徹底が、アニメスタッフの最大の功績だろう。個人的にはオープニングエンディングがたまらなく好きなので、多分世に言うミリタリーものの映画なんかも試しに見てみたら普通に楽しめるとは思うんですけどね。どなたか、可憐な幼女が人を殺しまくるミリタリー映画の名作とかがあれば教えてください。まぁ、その場合でも出来ればCVは悠木碧でお願いしたいですけどね。 本作の勝因がターニャさんであるというなら、それを生み出したのはおいちゃんである。何度でも何度でも繰り返すが、やはり悠木碧という声優は天性のものを持つ至高の存在だ。ターニャの場合、彼女の持つ厨二的なテイストがあまりに上手いことはまり過ぎてやり過ぎてるんじゃないかという気すらする。おいちゃんにひたすらビンタされ続けたい人生だった。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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