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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Re:CREATORS」 7→6

 面白かったですよ。何だか賛否は分かれている作品のようなので、とりあえずそれだけ最初に書いとかないと。アイディアもキャラも作画も、全て規定のラインを超えて充分すぎるくらいに満足できる作品になっていたと思います。

 ただまぁ、否定的な意見が出てくるのもしょうがないかなー、というのもわかる作品ではある。あえて問題をまとめるなら、設定自体が非常に挑戦的で、色々といじり甲斐のある広がりを見せた割には、あまり脇道にそれずにまとめることに終始してしまったため、「こんなもんか」と肩透かしを食らった感じはあるのだ。ありそうで見たことがなかった「様々な作品から実際のキャラが顕現してぶつかる」という設定に、全力で「現実味」を与え、フィクションの中のフィクションと向き合っていくという世界設定そのものが、まだまだ無垢で純白の雪原のようなもので、そこにどのように足跡をつけるべきか、皆楽しみに見守っていたわけだが、思ったほどはっちゃける方向性に行かなかったことは「期待はずれ」とみる部分もあるだろう。

 しかし、本作の筋運びを見ていると、どうしてもそういう「はっちゃけ方」に舵を取ろうとするとせっかくの面白さ、設定の特異さが損なわれてしまうような気もするのだ。「なぜ創作物が顕現したのか」とか、「顕現したことでどんな影響が出るのか」とか、「顕現したキャラは自我を持って何を考えるのか」「実際の作者と遭遇した時にどんな反応をするのか」。そうした部分になるべく細かい心情の機微を映し出すのが今作の目的であり、派手に異文化がぶつかり合ってドンパチやるのはあくまで副産物である。そうした設定の第一部分に興味が湧かないと、確かに今作は「地味な」パートが多かった。

 また、そうした設定を丁寧に活かそうという部分は評価するものの、感想の中で何度か述べているように、やっぱり颯太のスタンスは我慢ならない部分が多く、彼がずっとうじうじしていた1クール目終盤、そして彼の行いがさもファインプレイだったかのように描かれてしまったラストバトルの展開については、もうちょっと別方向から掘り下げて欲しかったなぁ、というのが正直なところ(その分の減点である)。アルタイルの設定は面白かったし、「作者の再創造で打ち倒す」というギミックも反則じみていてアリだとは思うのだが、それを颯太のうじうじした青少年の悩みとリンクさせてしまったことで爽快感がゼロになってしまったのはディレクションの失策だろう。まぁ、どうしても「産みの苦しみ」というテーマの負の側面も描きたかったのだろうが……。ちょっと特殊事例すぎんよ。日本のアニメが中高生を主人公に置くのはメインの消費者層がその辺りだから共感を得るため、というのが一般論だが、本作は別に颯太じゃなくて松原さんあたりをメインにしてもよかった気がするよね。

 先に問題点ばかりをあげつらってしまったが、そうした難点を鑑みても、やっぱり本作で「やろうとしたこと」は非常に面白かった。例えばブリッツと駿河さんの関係性なんかは一言で片付けられない何とも不思議な距離感が興味深かったし、実際のプロットにもしっかりと「創作物であるが故の戦い」みたいなものが活かされていて、「もしキャラクターが飛び出してきたら」という幼稚な思いつきが、立派にファンタジーとして機能していたと思う。最終的には中乃鐘さんが言っていたようにそうやって作ったチャンバーフェスが全部空回りだったのはご愛嬌。後はまぁ、キャラの立て方も見やすくて良かったよね。セレジアが「メインヒロイン」だと思わせてそうでもなかったのはナニだが、メテオラさんの総集編まで含めた恐ろしい振り切れ方、真鍳ちゃんのどんどん癖になっていくクドさ。作者の手で壊されてしまうひかゆちゃんの悲哀(?)などなど。

 そして、やっぱり個人的に無視できないのはアルタイルというキャラクターだ。この世界を統べる「ラスボス」にして、本作最大の「メインヒロイン」。彼女の威圧的な出で立ちから繰り出されるダイナミックなサーベルアクションは、今作最大の見どころになっていたはず。最強キャラとして冷酷さを見せながら、最後は恋する乙女として願いを叶えて昇天する(?)ヒロイン度の高さもまた格別。今作MVPは間違いなく彼女と、中の人である豊崎愛生だ(間に挟まるCMのナレーションも見応えがある)。後はメテオラさんとか、駿河さんの中の人が好きです。単なるスフィアファンやんけ。セレジアさんの中の人は……アリスちゃんの中の人にぶつけてヨゴレ王決定戦とか企画するといいんじゃないかな。

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