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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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DIVE!!」 3→3

 これ、結局どこの層に訴えたかった作品なんだろう。「Free!」だったらすごく喜んでくれる客層は明らかにわかるんだけど、この作品の場合、「そういう」そうに訴えかける作品になっていたとも思えないし、当然、私のような人間に何か響くものがあるわけでもないし……。ただ目の前を通り過ぎていくだけの作品だった。

 「今作のダメな部分」については、1話時点で懸念していたことが大体的中していたので新番チェックを参照してもらったほうが早いのだが、中でも一番のマイナスは、やはり「競技の魅力が映像からさっぱり伝わってこない」という部分だろう。元からマイナー競技である飛び込みを映像化することには大きなビハインドがあったはずだが、勝手に推測するに、今作のスタッフに「飛び込みの素晴らしさ」「飛び込みの凄さ」を心底理解して映像を作っている人間はほとんどいないと思う。何を描いたら一番「格好いい飛び込み」に見えるかが分からなければ、そりゃぁアニメの映像として魅力的なものは出てこないだろう。まぁ、アニメーターや制作スタッフを責めるわけにもいかないけどね。世の中の一般人に「飛び込みの良さがわかってる人間」なんてそうそういないでしょう(かくいう私もさっぱり分からない)。

 しかし、分からないなりに見せる方法というのもアニメーションにはいくらでもあるはずなのだが、今作はそうしたこけおどしを見せようという意思もあまり感じられない。確かに、飛び込み競技の魅力、見所はコンマ数秒の瞬間に凝縮されているのだろうから、その「儚さ」みたいなものをそのまま伝えるのも一つの手であろうが、残念ながらアニメで一瞬にしたら、現実世界の情報量よりも圧倒的に少ないのだ(1秒に12コマとかだからね)。そんな「画」で、実際の飛び込みに勝てるわけがないではないか。時間を延ばし、空間を伸ばし、映像を作るからこそアニメにはアニメの強みがあるわけで、そこに工夫も情熱もなければ「良いスポ根」は実現しない。

 まぁ、そういう実際の競技面は全て投げ捨てて、競技に挑む選手たちの人間ドラマに絞り込むという演出方向もあるのは事実。ノイタミナでは「バッテリー」がそうした方向性の作品で、媒体が小説という共通点もあるので今作もどっちかっていうと「競技自体じゃなく、そこに紡がれる人間ドラマを見て」という作品だったのは間違い無いのだろうが、今作の場合、果たしてその人間ドラマも面白かったのか。各人の競技スタイルに人生観が出る、というお話になっていたので、やっぱり実際の競技シーンが映えないと、各々の心情劇もピンとこないところが多くてなぁ。沖津くらいわかりやすくキャラ特性があればなんとなく少年漫画的な処理ができるのだが、それ以外の面々、特に主人公(?)の知季の個性がどうにも……。

 絵にピンとこず、物語にピンとこず、テーマの楽しさも分からずじまい。もうちょい、どうにかできた気はする。結局、彼女の寝取られたのはなんだったんだよ。

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