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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「魔法使いの嫁」 6

 人外でも嫁がもらえるというのに、お前らときたら……。

 あぁ、でもこの方法で嫁がもらえる人外はかなり限られるだろうな……冒頭、いきなり少女の首に鎖をつけての人身売買オークション。エロ漫画で嫌という程見てきたナイスシチュエーションである。嫁って言っても空気嫁なんでしょ! エロ漫画みたいに! と思ったか思わないかは置いといて、めでたく売られたのは人知を超えた優しさを持つ魔法使い。あとは幸せな毎日が少女に訪れるのでしょうか。どうなんでしょうか。

 非常に真っ当な、なんとも懐かしい雰囲気のする導入。ファンタジーアニメとかいう以前に、多分「おとぎ話」というのが正解な気がする。人ならざるものの嫁取り話なんてものは世界中のフェアリーテイルにたくさんあるわけで、本作はそうした人類開闢以来の伝統を、改めて漫画作品として描き起こしたものと言えるだろう。原作は未読だが、映画を観に行くたびにしょっちゅう劇場版のCMをやっていたので当然タイトルは知ってるし、なんとなく雰囲気も感じ取れてはいる。今作は劇場公開されていた映像とはまた別のものみたいですね。

 実にわかりやすい導入であり、設定が明かされただけで取り立てて進行もないのだが、「まぁ、こういう世界は安心するな」という心穏やかな1話目である。そりゃまぁ、ヒロインの過去は色々と悲惨だったし、一歩間違ったらこのまま肉奴隷一直線だったはずなのだが、そこから救われての幸せ再スタートというのがまたありがたいじゃないですか。捨て猫を拾ってきて懐かせるような、そんな「調教」の日々がこれから始まるのですよ。……なんだろ、心が汚れてるせいか言葉の選び方がいちいち不穏になるな……多分、あの魔法使いのおっちゃんはそんな下心なんてないいい人なんだと思いますよ。まぁ、年端もいかない少女を金で買って「嫁にする」って言ってるんだから事実だけを見たら単なる変態ではあるのだが。

 穏やかな作品に穏やかな映像。WIT STUDIOが担当する映像は端正であり、「魔法使い」というテーマにもあったどこか幻想的な情景は環境映像としても気持ちのいいものである。キャラクターデザインもメリハリがあって、目の下クマクマのヒロイン・チセの表情も「これが少しずつ柔らかくなっていくのかなぁ」と思えば楽しみも多い。2人して時たまへちょ絵になる時のギャップもまた愛らしい。まぁ、エリアスさんはへちょ絵になると単なる「白い何か」になっちゃうんだけども。もちろん、絶妙に見えない入浴シーンも隠し方がさりげなくてどこか蠱惑的。妖精さんたちの大事なところまで絶妙なカット割りで隠してるあたりが心憎い。露骨な方法で隠されると下品に見えるが、これくらいに自然にやってもらえると「そういう世界」として受け入れやすいですね。今後もしっかり入浴していただきたい。違う、描いていただきたい。

 中の人は、ほぼ竹内良太・種﨑敦美の二人舞台。種﨑は着実にこうした「良い」タイトルのヒロイン役に抜擢されており、業界内での信頼の厚さがうかがえる。どんよりとした表情のチセのキャラクターは、やたらと陰を背負いたがる本人のキャラと被っていてちょっと面白い。この子も油断すると変な契約書にサインしてどっかに行っちゃいそうな空気があるよな。

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