最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
ドラゴンと恐竜の違いははっきりと認識しなければいけない(「イクサラン」制作チームの記述より)、第3話。今回のやつはMagicだとドラゴンって認めてもらえないタイプのやつらもおったな。まぁ、ゲーム的には存在しなくてもちっちゃいドラゴンだってどこかにはいるんだろうけども。 前回颯爽と誘拐されてしまったチセ。てっきりここからはドラゴンにまたがった誘拐犯との冒険活劇でも始まるのかと思いきや……なんと、まさかの「生と死」というとんでもないテーマを扱ったお話へと進展した。なるほど、この世界は色々と物騒な存在も多いし、やろうと思えば魔法を使った大バトル展開だってできるのだろうけど、あくまでもメインテーマとして描かれるべきはチセという一人の少女の内面なのであるな。タイトルに偽り無しだ。 アイスランドは実はドラゴン保護区だったという驚きの真実。どう考えてもあれだけ広大な土地で野放図に飼育してたら人間に見つかるやんけ、と思いきや、どうやらそれ専門の担当魔術師が長い年月をかけて最後の聖域を守るための魔法を管理し続けているらしい。その男の名はリンデル。CV浪川のおちゃらけ野郎で、なんとなく思いつきでチセを誘拐したり、うっかりそのまま冷や水の中にぶち込んだりもするが、その正体はエリアスなんかよりよっぽど歳を重ねた大ベテランらしい。この世界の魔法使いは年齢も操作できるのか、はたまた幻術なんかで外見だけをごまかしているのか。まぁ、あんまり人に会う理由もない職業だろうし、外見だけごまかす意味はないよな。魔法使いになったらどれだけ長生きできるようになるんでしょうな。 誘拐事件はちょっとした挨拶がわりだったが、その流れで死にかけたチセはたまったもんじゃない。しかし、そうして訪ずれた死の淵であっても、ろくすっぽ抵抗しないのがチセという女の子。ぽいと水に捨てられたというのに、一切抵抗する様子もなく、ただぼんやりと沈んでいくだけ。彼女にとっての「生」とは、わざわざ手を伸ばしてまで掴みたいものではない。生きていても意味がない、むしろ生きていれば辛いことばかり。それが彼女のこれまでの人生だったのだから。 そして、そんな彼女の捨て鉢な人生観は、エリアスだけではなかなか塗り替えられなかったのではなかろうか。果たしてエリアスは狙って二人を会わせたのかどうか。巨大な老ドラゴン・ネヴィンとの出会いは、チセに少なからず影響を与えたようだ。チセにとって、生はすがりつくものではなく、死は安易な逃げ道の1つである。半ば死んだような気持ちでわざわざ自身を売りに出したのだから、彼女は自分の命に頓着はない。「死を恐れない」という意味ではドラゴン族も同じようなものだが、しかし、ドラゴンの「生死観」はチセのような捨て鉢なものではなく、「生の続きとして死が存在し、己が死を次の世代に引き継いでいく」というもの。つまり、死は逃げ道や終点ではなく、あくまでも経過であり、必然なのだ。長命のドラゴンだからこそ持てる価値観なのは間違いないが、チセにとって、彼らのもたらした「死」は一考の余地があるものだった。 骨格と筋肉を遺伝子レベルで改変しなければ人間は飛べない。しかし、生きるための力は誰にでもある。ネヴィンはそれを「翼」と称し、「生きるために飛ぶこと」をチセに諭した。奇しくもチセは魔法使いの見習いになったばかりであり、その命がどこまで続くのかもわからないし、本当に空を飛べる可能性だってある。スレイベガの彼女なら、ひょっとしたらネヴィンですら考えもしなかったことができるかもしれない。それをただ費やすだけの命にするのは惜しいことである。チセのこれまでの人生では、こうして他者の命と交感し、命の価値を考える機会もなかったのだろうが、ネヴィンは自らの最期をもって、チセに新しい命の形を与えてくれた。 「通りすがりの人にほんのちょっと親切にされただけ」というのはなんともあけすけな、チセらしい物言いであったが、そんなことを言いながらもネヴィンから多くのものを受け取ったのは間違いない。これまでは自分の周りを素通りするか、害を与えて去っていくばかりだった雑踏。そんな中で、チセは「ほんのちょっとの親切」に触れることができたのである。彼女の人生も、これで少し前を向き、翼を広げるきっかけができたのではなかろうか。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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