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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 観てきました。勤労に感謝しつつ。最近は映画を観たいと思ってもなかなかタイミングが合わなかったので(そのせいでどうやらギアスはスルーすることになりそうなので)、休日が挟まるのは助かりますね。現在やってる映画の中では、相変わらずプリキュアは一人で見る勇気がないので(あと、やたら早い時間の上映回しかなかったので)、選ばれたのはこちらのタイトルだったわけです。

 

<以下、ネタバレを含む部分があるかもしれないので未視聴注意>

 

 




 

 先に結論から書いておくと、わたしゃ好きな作品でした。正直、「三部作の第1作」という情報だったし、上映時間も90分とあまり長くないので、下手したら物足りない内容に終わるかなぁ、と思ってたんですが、全然そんなことないですね。これだけのものが詰め込まれてれば金を払うだけの価値はあったと思います。

 注意しなきゃいけないのは、私はまっっっっっったくゴジラに思い入れがない人間であるということ。これまでの人生でゴジラ成分を摂取したことがなく、先ごろの「シンゴジ」についても、別に観る気は無かったのだが周りが恐ろしく盛り上がっていたために試し半分で観に行ったのだ(あれはあれで面白かったです)。そんな人間が感じる「面白かった」なので、まっとうなゴジラフリークが面白がれるかどうかは全く未知なので、そのあたりだけは要注意。

 でも、割と普遍的な面白さではあったと思うんだけどね。製作陣も最大限に意識したと説明しているのはゴジラの「非現実感」をアニメの強みとして最大限に押し出すということ。「シンゴジ」が「リアルの中に紛れ込んだゴジラ」を描くことの面白みを最大限に出していた作品だったので、そこにぶつかる意味はない。特撮という技法そのものが「現実にフィクションを混ぜ込む」媒体であるのだから、シンゴジと同じ路線で作品を作ったとしても、(勝ち負けは考えないとしても)大きな収穫が得られるかどうかは怪しいところだろう。だからこそいきなりの超絶SF設定に宇宙人、タイムワープにハイパーゴジラなのである。これなら絶対に特撮では届かない領域だろう。また、ポリゴンピクチュアズというCGのプロフェッショナルがつくる映像としても、この路線は理にかなっている。

 超絶SF設定にすることで懸念される問題は、どうしても世界設定が煩雑になり、その説明だけで時間を取られてしまうし、複雑にしすぎると視聴者の理解が及ばない可能性が出てくるという部分。元々のゴジラが怪獣ガオーの分かりやすいエンターテイメントであることを考えると、あまり設定を膨らませすぎて頭でっかちになってしまっては本末転倒。「ゴジラのゴジラらしさ」が失われる恐れがある。今回の映画は、1本目ということでどうしても説明過多になってしまうきらいはあったものの、そうした頭でっかち問題はギリギリで回避しているんじゃないかと思う。まぁ、ぶっちゃけ前半は退屈な部分も多くなってしまうのだが、90分という尺を考えれば我慢できるレベルではなかろうか。個人的には多少ダレてしまったとしても、説明的な内容は最短コースで突っ走ってもらった方がありがたいな、と思う口である。だから「少しでも刺激を」みたいにして半端な山場を作られるよりは、タメはタメでじっとしてた方がいいと思うくらい。

 今作の場合、絵的な盛り上がりを見せるパートは本当に少ない。最初のお年寄り船大爆発を除けば、回想を終えた後に盛り上がるのって、多分いきなり小型恐竜に襲撃されるシーンまで待たなきゃいけないんじゃなかろうか。あの小型竜のシーンも本当に突然で、その分「地球ヤバいで」が分かりやすくなっている。あとはもう、VSゴジラまで一直線なわけで、怪獣文法である「怪獣強い」→「人類やばい」→「起死回生の反撃するで」→「勝った」のルートが本当に明快。設定が多すぎて大変、みたいなイメージもありつつ、中身は実にシンプルな構造で負担がないのである。ラスト30分はただひたすら活劇でウギャー! って叫べばいいのですよ。

 そんなわけでアクション部分だが、さすがに劇場作品ということもあり、ポリゴンピクチュアズもかなり作り込んできたな、というのがわかる仕上がり。正直、「亜人」クラスの画面だと、一般向けのアニメ映画としてはちょっとハードルが高いんじゃないかと懸念していたのだが、あそこからさらに一段ディティールの精度を上げてきた印象。いや、もしかしたら単に私が慣れてしまっただけで、初見の人から見たら相変わらず「硬いCG」に見えてしまうのかもしれないけども……。でも、見せ方も誤魔化し方も上手くなってるんですよ。特に人体の細かい部分は、今回クライマックスに至るほとんどのシーンで宇宙服着てるから全然気にならないしね。むしろ珠玉のゴジラデザインの見事さを褒めるべきなんじゃなかろうか。

 もうね、あの胸筋ね。「幾ら何でもマッチョすぎでは」って笑ってしまったのだが、あの重さ、あのデカさ、あの堅牢さを考えるとあれでいいデザインなんだろう。パンフを見たら「樹木の上位概念としてのゴジラ」と書かれており、なるほど、ぶっとい古木の幹をイメージするならあのデザインはぴったりだ。ほとんどが超巨大砲台みたいな仕事だったので「生物」としての側面はほとんど感じさせないまま終わるのだが、それだけに最後の最後で見せる尻尾ブーン!の特大インパクトも際立つわけで。特撮のゴジラとは違う「星の制裁者」というトンデモスケールの新しいゴジラにふさわしい。正直いうと、中盤か、下手したら終盤までずっと「いくらゴジラが強いからって、これ1体に地球全土が壊滅するのってどうなの?」って思ってたんだけど、最後まで見たら「しゃーない」って気持ちになるもんな。

 あと、どうしても忘れられないのがゴジラ撃破シーンの最後で見せるゴジラの顔。もう、あそこの盛り上がりが尋常じゃない。それまでスピード感のあるダイナミック・アクションと決死の覚悟で挑む悲壮なドラマに次々刺激が放り込まれていたのに、最後の最後、ハルオがゴジラを倒したと思ったときに、ゴジラがなんとも言えない顔でこっちを見てくるんですよ。泣いてるような、笑ってるような、慈しむような。個人的には「ええんやで」って言ってるように見えたんですが、あの顔だけでも見に行く価値はあったな、って思う。その後の展開を見れば特に。

 まー、やっぱりこれって「今までのゴジラ」と毛色が違いそうだから、見る人によってかなり評価点が分かれそうですね。いちアニメクズの僕としては、序盤は「完全にシドニアやんけ!」って思いながら見てたし、中盤は「完全に進撃の巨人やんけ!」って思いながら見てたけど(エルヴィン隊長特攻シーンのあたり)、最終的に「OH,GOD,ZILLA」っていう感想しか残りませんからね。余計なことを考えず、「でかいものがでかいのは良い」と思って観るといいんじゃないでしょうか。

 最後に蛇足とわかりつつも中の人の話。もう、キャスト陣が濃すぎて序盤からゲップが出そうだった。山路さん、カズ中井、小野D、賢雄さんなんかがみっしりと詰め込まれた会議室から出てきた櫻井が合流した同僚が諏訪部だった時点で「確実にカロリーオーバーだろ……」ってなった。承太郎が真っ先に殉職したせいで「次に死ぬのはアヴドゥルかなぁ、康一くんかなぁ」って思ってみてた(死ななかった)。女性キャストがほとんど出てこなかったわけなんですが、しっかりちょい役で絡んでいるぺっちゃんが流石ですね。安定のポリゴンピクチュアズ声優である。

 

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