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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 学祭イベントシーズンですよ。といっても,最近はなかなか時間を作るのが難しくなっているので、イベント参加数はこれまで以上に減ってきているのですが。まぁ、もともとあんまり外に出て歩くイベント参加型のオタクではないのでね。数年前まではせめて近場だけでも、と思って関西近県の学祭イベントはなるべく調べて参加するようにしていたんですが、最近は私も歳をとり、なかなか小回りの効かない身体になってしまったせいで参加するイベントは次第に減少。気づけばこの京大学園祭のイベントのみ、という状態になりつつあります(正直いうと、京まふや京アニイベントは応募を忘れていたのである)。まぁ、さすがにこれだけ長年声優オタクっていう仕事(??)をやっていると、色々とスタンスも変わってくるもので。今回は正直、イベント内容よりもそうした自分自身のスタンスと業界の変遷を絡めた自分語り多めの内容になる気がします。レポとかは、どっか他のところ探してください。

 




 

 まず、今回の主役、ころあずこと田所あずさである。ざっくり「私ところあず」をまとめておくと、出会いは「勇しぶ」のフィノで間違いない。残念ながら私はアイカツおじさんではなく、完全未履修なのでそこからの導入がなく、「勇しぶ」でみたフィノの印象がそのまま「ファントム・ワールド」のルルにつながっていく。軽くて明るくて、元気の出る声やなぁ、というのが基本的な印象だったが、そこからさらに昨年あたりからは「TRICKSTER」の中村さん、そしてバンドりの薫くんにつながり、「おっ、いい感じにイケメンやんけ」という流れもできた。あとはアーティスト活動の方でしょうかね。アニメタイアップ限定でのフォローになるので、最初は当然「純真Always」になり、そこからは「1HOPE SNIPER」「運命ジレンマ」「DEAREST DROP」と続き、提供された曲が良いことも幸いし、どれもこれもしっかりころあずらしい良さが出た「タドコロック」のテイストになっている。最初はへご・木戸ちゃんらと一絡げで見ていた「ホリプロ声優陣」がこうしてきっちりキャラを分化させ、独自の道を進み始めるのを見るのは、まさに新人声優を応援する醍醐味といえた。

 と、ここまでの履歴を見てわかると思うが、残念ながらわたしゃそこまで熱心なころあずフォロワーではないんですよね。というか、さすがにこの歳になるとあらゆる年代層の新人さんを分け隔てなく全て応援していくことは不可能になってくる。昔から好きな声優陣ってのは変わらず大好きなわけで(私の場合、応援を始めた時期の関係もあり、ストライクは黄金世代(80年生まれ声優)である。そうしたジェネレーションの役者さんを応援し続けながら、さらに毎年現れる新しい才能を全部が全部等しく追い続けるのは、精神的にも物理的にも無理なわけで、さすがに世代が若くなればなるほど、どうしても疎い部分は出て来てしまう。個人的な印象としては、一つの節目になっているのは91年組(悠木・早見・東山世代)で、それより若い子についてはファンではあるが一歩引いた状態になる。というか、本当に熱心に応援してくれているストライク世代の若いファンの人たちには熱意で勝てない、という気持ちがある。まぁ、それでいいんだと思うんですよね。老兵は死なず、ただちょっと後ろに下がるのみ。そうして、「若い子たちも素敵な才能がどんどん出て来てるなぁ」と思いながら、暖かく見守るだけでも十分幸せなのである。

 まぁ、そんなこと言いながら今回のイベントではほぼ最前列が取れてしまったわけなんですがね。そして、ころあず可愛いな!!(不思議な開眼)

 いやー、若いですよ。これまで京大の学祭イベントで何人かのゲスト声優を見て来たわけですが、多分今回のころあずが一番若いんじゃないでしょうか。おかげで学生さんたちとの距離もなんだかとても近い感じがするし、ころあずの持っている空気もあるのでしょう、とても良い意味で、距離感がダイレクト。近い、すぐそこにいて、見ているだけで何だかホッとする。ホリプロ所属のタレントさんが目の前にいるってんだから、そりゃ緊張感はあるのだが、多分彼女の方から歩み寄ってくれている部分が大きいのだろう。進行を任された学生さんたちとの距離がイベントを通してすぐに近くなっていることが感じられるのである。だってまだ24歳ですってよ。いうたらまさに大学構内で大学院生とかやってておかしくない年齢なわけでね(京大なら余裕で学部生の可能性もあるが)。そんな「近い」存在として立っているゲスト声優、ってのは、また新しいジャンルなのかも、という気がしました。

 これって多分、業界全体の変化もあるんでしょう。声優ってのは裏方で、なかなか一般人が見る機会も触れる機会もない存在だったのが、いつの間にか表舞台に出てくる機会が増え、アイドル性を帯びて憧れの職業・花形になっていく。そしてそこから、今度はアイドル業界全体の流れがあり、偶像としてのidolから、会いに行って話せる距離感の存在へ。今回イベントの司会を担当した京大アニ同の子(石毛くん)も、ころあずに「こないだのお渡し会に来てくれてた」とか言われていたし、本当に、キャストさんとファンの垣根が取っ払われ、「すぐそこにいてくれる憧れ」としての新しいアイドル像及び声優像が少しずつ形作られているのかもしれません。そんな新しい形の代表の一人が、このうら若きころあずという存在なわけです。

 シックなブラウン地のスカート、黒のインナー、紫色のノースリーブニットというエロい素敵な衣装で登場したころあず。……いや、やっぱりエロいよあれは。脇が、脇が! こんな子が大学構内にいなくてよかった。いたら色々危ない。とにかくそんなころあずが登場して、会場は一気にヒートアップ。なぜか会場のマイクがことごとくオンボロでほとんど用をなさず、司会の石毛くんが四苦八苦しながら進行するなんてトラブルもあったが、出だしの悪さもころあずがケラケラと笑って片付けてくれたし、最初の自己紹介コーナーのあたりからすでに石毛くんに「ん? 私のこと馬鹿にしてる?」といつも通りに食ってかかることで司会の子の緊張を解消。慣れてきた石毛くんは、もう「単に普通のころあずファンのオタク」に成り下がり、時に大胆に、時にキモく、ゲストの魅力を引き出していく。この辺りの運営陣の濃さは相変わらずの京大らしさと言える。

 今回は残念ながら全体で1時間強という短めのイベントだったのだが、そのぶん余計な茶番コーナーなどもなく、とにかくころあずにいろんな話を聞いていこう、という中身だったのでトークショーとしてはむしろ高純度、高濃度。特に運営側のこだわりだったのか、キャラについてのトーク、アニメ各話についてのトークでは、しつこいくらいにアイカツに徹底フィーチャー。最後にはころあず本人から「なんかアイカツの時間長くない?」と突っ込まれる始末である。個人的にはアイカツ未履修組なのでそのあたりは痛し痒しだったが、まぁ、それはあくまで予習が足りないこちらの責任。運営側としては一本筋の通った潔い構成である。ただ、キャラ紹介コーナーの一発目がアイスくりたろうだったり、作品トークがデビュー作(?)の「サラダの国のサラ」だったり、一切の妥協を許さない玄人仕様だったのはスゲェと思いますよ。結局フィノやルルの名前が一度も出てこなかったしな。薫くんの話が出たのが個人的には救いだったか。

 

ころあず「薫くんとの共通点……うーん、なんだろ、無いなぁ。強いてあげるなら、あんまりお利口じゃない、ちょっとお馬鹿なところは、まぁ」

石毛くん「アァ、確かに」

ころあず「今なんて?」

 

 デビュー作の話やアイカツ話が多かったおかげで、ホリプロのオーディションからここまで必死に仕事をこなしてきた珍しい経歴にもスポットがあたり、デビュー後からの様々な苦労についてもいくらか話を聞くことができたのも嬉しいところ。普通、一般的な事務所所属になる声優の卵は、色々な部分で専門分野の先輩やマネージャーから学ぶことが多いわけだけど、ホリプロ勢ってなかなかそういうのが難しかったと思うし、最初から「アイドル的な」立ち回りを要求される部分が多かったので、いわば新しい声優像のパイオニアみたいなところがあるんですよね。仕事の合間のインプットとアウトプットについても、本当に手探りでやっていかなきゃいけないだろうし、苦労も多かったと思うのだが、それを笑ってクリアできるのがころあずの強さ。決して特別感を表に出さず、ケロリとした表情で声優業界の荒波を超えていく。そこにはもちろん新しい時代の「声優業」の広がりを感じさせると同時に、また役への思い入れを語る彼女を見れば決してもともとある「声優業」から離れてはいないのだろう、という安心感もある。

 「アニメで育ち、声優に憧れてこの仕事に入ってくる最近の若い子は昔と違う」みたいな論調ってのは割とそこかしこで耳にするもので、実際、昔の声優像と全く同じであるはずがないのだが、決してそれはビハインドというわけではないと思うんですよね。ファンの求めるものも変わっていくだろうけど、最終的に声優業に求められるコアの部分は同じはず。それを守りながら、また新しいジャンルへ広がっていくこの世界。ころあずの自然体なトークを見ながら、そんな業界の未来をちょっと思い描いてみたりして。

 なお、京都という街は「出汁(ダシ)の街」なんだそうで。

 

 「なんか、色味もちょっと出汁っぽいですよね、京都」

 

 分かる(オチ)。

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コメント
無題
とても今更なのですが、こちらのブログ拝見させて頂きました。今年も学祭をやりますので、ご都合がよろしければ是非足をお運びくださいませ。
【2019/08/23 23:28】 NAME[石毛] WEBLINK[] EDIT[]
Re:無題
関係者の方ッ!! ごめんなさい、適当なこと書きなぐっているので大変失礼なことを書いているかと思います。五体投地で申し訳ありません。
もちろん、今後もイベントなど開催されるのであれば積極的に参加させていただきますです。
【2019/08/25 21:30】


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