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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 コーチ、人を見る目とか人の気持ちを考える力とか、色々なさすぎやろ、第10話。人に物を教えるのって、完全な専門バカではやっぱダメなんやなぁ。

 冷静に考えりゃ、「どっちか片方がコーチとくっつくエンド」って絶対ありえないわけで、それなら同時に潰される展開になるのが当たり前なんだよな。まぁ、元からあんな鈍感男に脈があったかどうかと言われればかなり怪しかった気はするのだが。圧倒的なタイミングで選手のモチベーションをボッキボキにへし折るあたり、コーチとしての才能はスクラップである。

 しかし、前回に引き続き今回もまたとんでもない構成にしてきたもんである。どっかで見たことのある光景が続くと思ったら、これって1話目でやっていたエキシビション。1話目はサブタイトルがそのものズバリ「Exibition」だったんだよな。もちろん、映像を全てそのまま持ってきているわけではないが、レース中の様子はマジでそのまんま。これは「総集編」ではないし、一体なんという言葉で表現したものか……。なんで「SILVER LINK10周年記念作品」でこんなチャレンジングな構成にしてるやらな。

 しかし、もちろんこれはサボりとか省エネってわけではない(まぁ、そういう側面もあるのかもしらんが)。この11話を見てから改めて1話を見直すと、全く同じ映像を使っていたにも関わらず、様々なシーンの意味合いが1話時点とは全く異なる意味(印象)を持っていることが分かる。明確にその辺の差分が出るのは、きちんとお当番回がもらえたコンビの描写だろう。例えば鈴鹿のコンビなんかは、1話目だと「ほーん、仲ええんやろな」くらいの印象だったところを、あのエピソードを見た後だと、ちゃんとドライバーのちゆきがパッセンジャーのみさきの挑戦を受け、それに応えられるように遠慮無しにチャレンジしている姿勢が見て取れる。SMコンビの筑波はドライバーのいずみが「主導権は私にある」と必死に主張している様子が、今となっては痛々しい。

 そしてもちろん、一番の変化があったのはメインとなるゆり&めぐみペアということになる。なんとまぁ、1話では全くわからなかったが、実際は目の前にコーチがいて、その前で全力を披露しようとしているシーンだったのである。そのためにエキシビションであるにも関わらずフルスロットルで挑んでおり、持てる技を全て出し切った見事な走行の後には、あのダブルノックアウトが待っているのである。そして、1話では「2人がコーチを呼び出した」シーンが間に挿入されていたが、今回は最後に「コーチが2人を呼び出した」シーンで終わる。この辺りの重層的な演出も面白いところ。

 これまで、「結局毎回おんなじようにコース走ってるだけなんだよなぁ」ってんで、コースをグルグル回っているのと同じようにお話までグルグル回っている気分になっていた本作だが、まさか、そうした「繰り返し」がここにきて「完全に同じシーン」に重なり、そこからずれを生み出すことで変化の大きさを際立たせることになるとは。珍妙な構成には違いないが、最小限の労力にも関わらず面白い効果が生み出されているのは実に興味深い。まぁ、「詐欺やんけ!」って怒る視聴者もいるかもしれんけども。1話目の「答え合わせ」回がここに入ってくるっていうのは案外真っ正直な作品と言えるのかもしれませんよ。

 さて、来週が最終回かな? ……ゆり達はまともに走れるんですかね?

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