最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「十二大戦」 6→6 僕は好きですよ。結局、最初に書いた通りに「デスゲーム設定が好き」なだけなんだろうけども。 しかしそこは西尾維新である。普通のバトルロイヤル形式なんて、粗製乱造、雨後の筍。もうありとあらゆる漫画や小説なんかでやり尽くされている感がある。嚆矢となった「バトルロワイヤル」の時点で既にかなりのネタが仕込まれていたわけで、これを上回るような刺激を得るのはかなり難しい。好きなジャンルではあるのだが、大抵は「まぁ、あんまりラストに期待しないほうがいいよね……」と思って見ているのも事実だ(そして大抵想定通りの結果に終わるものだ)。 そう言う意味では、今作だって「楽しそうだけど、まぁ、どうせそんな感じになるやろ」とちょっと腰を引き気味で見ようと思っていたのだが……なんかもう、序盤からあっという間に「真面目にやる気はないぞ」と言う宣言が出ていた。1話目で瞬殺される猪のおばちゃん、可哀想すぎる犬の人の末路。強くなったはずなのに多少のステータス変更を無視された鳥などなど、この作品では「壮絶なバトル」とか、「お互いを出し抜く頭脳戦」なんて部分はほとんど期待するものではない。そして展開自体も意外性を演出しないという方向性が早々に提示されており、「十二支の逆順で退場していくよ」ってことは誰だってすぐに分かるので、自動的に展開も決まるし、優勝者だって決まっていたようなもんである。ここまで「デスゲーム設定で興味を引く(はずの)部分」をそぎ落として、一体何が残るというのか。 それが、今作における西尾維新なりのヒネ方だったのではなかろうか。結果も分かっている、戦闘もしょっぱい。そんな中でも「命がけで戦おうとしている連中コント」は成立するんだよ、という、様式美の再構築。既定路線の「殺し合いゲーム」を適宜スカしていき、強いと言ってるけど別に強くない。過去話を散々やっておいて、殺される時は秒殺。そして何より、優勝者が一番やる気がない。「散々殺し合いゲームのプロットとか練るけど、結局能力一つでどうとでもなるんだよ」という、身もふたもないお話なのである。だが、それを禁止するルールはこの世のどこにも存在しない。それだったら、大真面目なふりして書いてみるのもありだろう。 そういうわけで、あとはこの悪ふざけみたいな展開を苦笑い半分で見ていくだけ。そんな中でもやっぱりキャラの立て方は小憎らしく、気づけば十二人のキャラのうちで1人くらいは好きな奴も生まれてくるのである(僕の場合は虎……いや、やっぱり猿の方がいいです)。デスゲーム設定のふりをした、「特殊能力を持つ12人のキャラ導入エピソード」くらいのもんである。ご丁寧に「別な分岐」の可能性まで示唆されているわけで、もしこの作品を見てどこかに好きなキャラができたのなら(そしてネズミが勝ち残る結末が気に入らないのなら)、自分なりの十二大戦を脳内で作ってみればいいんじゃない? ということ。考えてみりゃ、単に「純粋な武力」だけを持った牛さんなんてのはいかにもキャンペーンに用意された「最後に倒すべきボスキャラ」なんだよな。うまいこと鳥さんを導いて牛を撃破するシナリオを書いてみる、なんてのも面白いかもしれませんよ。 うーむ、やっぱりふざけた作品だ。それでも、基本的にはアニメーションが安定していたので映像面に不満はなく、ネームが多すぎる相変わらずのテイストも、適度にほぐされていて見やすい作品だった。どうしてもアニメに向かずにシャフト技法のようなトリックプレイが求められる西尾維新作品だが、本作はそんな流れの中、もっともオーソドックスな形で作品を成立させたという部分は評価しても良いのではなかろうか(蛇のエピソードのショボさだけは例外)。 追伸:虎さんのキャラはがっかりしたと書きましたが、エロ同人が出るなら虎さんがメインでも一向に構いません。現場からは以上です。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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