最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series」 6→6 気がつけばほぼ毎週感想を書くことになっていたのは自分でも驚くべきことでした。基本的に、最初の3、4話目あたりまでは色んな作品の感想をつまみ食い程度に書くけど、その後トーンダウンする場合もあるし、今作は「秀作だが目立たない」というスタンスになると思われていたので、そのうち黙って見守ることになると思っていたが……結局、毎週それなりに刺激的なものが頂けたのです。 新番チェックからの繰り返しになるが、やっぱり「巧い」作品なのだと思う。「国」という言葉を使って全く違った世界観の中をキノやシズといった旅人が傍観者として巡っていく。あとは星新一のショートショートよろしく、その設定で考えられる「それっぽい寓話」を短くまとめて構築するだけ。「だけ」というと話は簡単なように見えるが、実際に世界設定を思いつき、描写し、そこから納得のいくオチにたどり着くようにするには、かなりの力が必要になる。星新一がショートショートの名手として名を馳せてから、その後に追随する人間があまり現れないのも、こうした「ショートストーリーの多産」が長編を書くよりもハードな仕事であることの表れだろう。 そうして用意された各種エピソード。聞くところによると今回のシリーズは「原作でも人気のある作品」の方からアニメ化していってるらしいので質が高いのは当たり前といえばそうなのだろうが、12本というそれなりの話数で、あまり被っている印象がなく、それぞれに新鮮な気持ちで観られるのは非常にありがたい。キノ・シズ・それにフォトさんと、主人公が変わることで多少なりとも雰囲気も変わるし、それぞれが確実に1話で終わるという保証があるので見ている方もテンポよく切り替えていける。いくつか尺の関係で無理やり詰め込んだようなお話もあったらしいが、その辺りはしょうがないところだろう。少なくとも初見の私から見て「足りない」と感じられるような話はほとんどなかったし、最後まで見て「陳腐すぎる」と不満を持ったお話もなかった気がする。 そして、こうした原作ストーリーが整っているところにどのようなアニメーションを乗せていくのかというのも腕の見せ所であるが、今作のアニメーションは実に「ほどよい」出来だったと思う。壮絶作画、超絶技巧で見せるなんてことはこれっぽっちも無いだろうが、本作にそうしたアクの強さは求められていない。むしろのんべんだらりと「傍観者」であるキノたちに付いて回る平熱のアニメーションでどれだけ飽きさせないか、という勝負になり、大げさになりすぎず、それでいてどこかに奇妙さを伺わせるようなバランス感は実にお見事。最終話の「旅の終わり」のような図太い神経で作品を作るかと思えば6話「雲の中で」のような繊細な心情推移もしっかりと描き切る。作品の良さに見合った画づくりが実現し、原作の持ち味がアニメに活かされた好例と言えるのではなかろうか。今回で「人気エピソード」はあらかたやってしまったのかもしれないが、原作も話数は多いのだから、是非とも次のシリーズにも期待したいところである。 最後はやっぱり中の人。今作はとにかくキノとエルメスのコンビということになりますかね。エルメスは旧シリーズの声の方向性とだいぶ違う、ということで放送前には議論のあったところらしいのだが、斉藤壮馬のどこか冷めたような声質はモトラドらしさにマッチしていたんじゃないでしょうか。特有の(?)嘘言い回しも色々と癖になります。そして我らが悠木碧大先生。当然言うことなしです。調べていて初めて知ったのだが、なんと彼女の事実上の声優デビューは旧シリーズで「優しい国」のさくらちゃん(悲劇の少女)を演じたところからだという。なんという数奇な縁であろうか。是非とも、今後ともこのキノという役を大事に演じていってほしいと思う。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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