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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Infini-T Force」 4→4

 多分劇場版は見に行かないと思います。むしろ劇場で観た方が映える作品だとは思うのだけども。

 CGの作り込みが話題になった作品。確かに格好いいのだろうが、やっぱりタツノコ作品に思い入れがない人間だとピンとこない部分が多かった。CGが売りとはいえ、モーション自体がそこまで面白いものになっているわけではない。というか、わざわざモーションキャプチャーを駆使して「リアルな動き」を再現しているらしいので、アニメのカテゴリからどんどん実写方向に近づいているとさえ言える。ついでに描かれているジャンルのことも考えると、今作ってハリウッドなんかで展開されてるバリバリのヒーローアクション映画(いわゆるマーベルとかそういうやつ)と地続きの作品なんだろうな。実写特撮が得意なアメリカンな連中は実写からどんどん世界を膨らませてCGの量を増やして「バットマン」やらなんやらを生み出し、どうしても金のかかる大規模特撮では見劣りしてしまう日本勢は、得意のアニメジャンルから実写へ寄せていくことでチャレンジしている。2つの全く別方向からのアプローチは、どこかで統合されることになるのかどうか。

 そうして「実写方向へ寄せた」作品なので、「アニメが見たい」と思っている私のような人間の琴線にはあまり触れない。もちろん技術としての練度は評価するし、やりたいことに対しての結果は伴っているという実感はあるのだが、ここからハリウッドが先行しているジャンルを超えられる何かが出てくるかといえば懐疑的でもある。まぁ、それこそ映画版を観てみないと到達点はわからないのだが。

 個人的に評価が辛くなっている要因は、どっちかっていうとそうした道具立てよりも、それを使って描かれたドラマが別に面白くなかったことだと思う。非常に分かりやすいヒロイズムが描かれた筋立てだが、わざわざこの「タツノコヒーロー大集合」という舞台でやるほどのもんでもないのである。ここのヒーローに対しては基本的に敵キャラが1人ずつ。「たぁけぇし〜〜」でお馴染みになったダミアン・グレイさんは割と愉快なキャラだったし、1人1人の敵キャラの個性はあったのだが、それって「ポリマーだから」とか「テッカマンだから」っていう部分はあんまり関係ないんだよね。バトルもそれぞれの個性が活かされたわけじゃないし。というか、4人のヒーローのバトルスタイルにそこまで差がないような……。まぁ、原作ファンにしかわからないようなことをされていたら私は認識できないだけなんだけど、それだとやっぱり面白さの質は「一見さんお断り」ということになってしまう。せっかくの「ヒーロー大集合」という賑々しさが、この作品では全くセールスポイントとして機能していないのである。本家アメリカさんの「ヒーロー大集合映画」ってどういう作りになってるのかなぁ。

 まぁ、結局は「私はよく分からない」というのが最大のハードルなんだが、現代アニメの視聴者でガッチャマン・ポリマー・テッカマンあたりを全部愛好してる人間ってどの程度いるもんなんでしょうかね。「あのヒーローたちがまさかの共闘?!」みたいな衝撃が得られない時点で、あんまり売りにならない気がする。ライダーや戦隊みたいに毎年毎年手を組みすぎて飽きられるのも問題かもしれないが、どの程度のさじ加減なら程よくお得感が出るのか、なかなか難しいところである。

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