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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「刀使ノ巫女」 4

 なんかどっかで見たことのある世界だなー、と思ったけど、多分「マキャベリズム」だな。括り方が大きすぎるな。

 「女の子に日本刀はロマン」を体現するかのような作品。すでに手垢がつきすぎて真っ黒になってしまっている「女の子バトルもの」の新作だが、この手垢がなんとアニメオリジナルというのだから恐れ入る。改めてこのスタイルの作品をぶち込んで、何か他作品から抜け出す秘策があるというのだろうか。残念ながら、1話目の時点ではそうした気概が感じ取れる部分はあまりなく、「有象無象」の中に埋もれてしまいそうな匂いがしている。「マキャベリズム」は主人公のひどい性格とか、ヒロイン勢のいい具合のチョロさが逆に味わいになっていたのだけど、本作は今のところあんまりギャグテイストも感じないんだよなぁ。

 ポイントを分けてみて行くと、製作は「ゆゆゆ」と同じStudio五組。そう聞くとなかなかいいものを出してもらえそうな気がするのだが、本作の画は1話目の時点ですでに魅力的とは言い難い。キャラクターデザインは見やすいのだが、割とすぐに崩れ気味になってしまうのが難点だし、これといって特徴がないので「ならでは」の魅力が見つけにくい。純粋に「ただ剣術だけを極める」という設定だったらオリジナリティにつなげることもできただろうし、キャラごとに別個に実在の流派を当てはめたりしていることからも「剣術」という部分をフィーチャーしようという意思は見て取れるのだが、冒頭に出てきた強化アーマーみたいな装備は非常に陳腐で、かえって他作品との境界が曖昧になってしまっている。フレームアームズガールでいいじゃん、ってなる。冒頭部分はCG製の巨大モンスターとの対決だが、この時にCGの怪物と戦うためなのかキャラの方もCGでの処理が施されており、なんだかすごく軽い印象になってしまっているのも残念。モンスターと接触して重たい一撃をもらっているはずなのに、なんだか別レイヤーで動いているように見えて、処理が雑なのである。最近は「CGだから軽い」とかいう不満も減ってきてはいるのだが、本作はそうした一昔前のCG止まりで違和感が多い。

 あとはまぁ、お話の部分でなんとか引き込むしかないということだ。1話目の時点ではシナリオにどうこう言うことも難しいし、ラストの急転直下の展開は興味を引くには充分だが、この世界における「剣術」の存在意義がまだはっきりしてないので全体的にもやっとする。なんか特殊バリアみたいなのを張ることで真剣での対戦を可能にしてるんだよね。なんでそんな超絶技術があるのに実践剣術がこんなに普及してるのかわからないが……女子高生が刀握ってその辺をふらふらしてる世界はちょっと怖いな。男はどこで何してるんだろう。

 そして、「剣術をフィーチャーする」というオリジナル要素については、どうしたって視聴者の専門知識不足に悩まされることになる。これも「ゆるキャン」同様に興味のない人にどのようにアプローチして行くかという問題なわけだが、我々素人からすれば「とにかく剣を振り回している」くらいの認識なわけで、解説が必死に「〜〜を得意とする流派」とか言っていても、それが実際の画面上で認識できなければ意味がない。今後はそうした「個性」をどう書き出していくかによって「ならでは」の魅力も変わってくるのだろう。

 オリジナルアニメということで、成功してもらいたい気持ちはあるのだが……まぁ、とりあえず落ち着くまで様子を見守るしかないですね。

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