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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 主人公の芯の強さと存外な狡猾さがダイナミックに表れた雨のしのつく第4話。いやぁ、これだけ行動力と統率力を発揮できるなら天性のキャッチャー気質だったんだね。アンナ先生のポジション設定は間違ってなかったわけだ。

 前回の敗退で想像以上にダメージを受けていた晶子。ただ、単に落ち込んでいたというのではなく、他のメンバーに恥をかかせてしまったことが一番気がかりだったというのは何とも彼女らしい。今回男子2人も登場して思ったのだが、今のところこの作品には「悪人」が出てきていない。みんなそれぞれの理念はもっているものの、まっすぐで野球に対して真摯である。今回は晶子の問題をきっかけに小梅もその姿勢を明確に示し、少々強引ながらもその意志の強さを見せてくれている。ラストの「一線を越える」シーンでは、晶子と2人仲良く手をつなぎ、万感の思いで線を飛び越えたのだろう。2人の友情がまるまる1話かけて確認されたおかげで、雨の上がったグラウンドの感動もひとしおだ(まぁ、最後にうっかりしてコケてしまったけれど)。他にもエラーを気にして落ち込んでいたが百合パワーで復活を遂げた鏡子、何も考えずにただ小梅と一緒に野球がやりたい巴、友達との初めての共同作業が楽しくて仕方ない環、面白ければ何でも良さそうな乃枝、未だそのモチベーションに謎が多い雪と、チーム一丸となっているのに目的意識が各人で個性的なのも面白い。静がきちんと最後まで渋ってくれていたのも「それらしい」し、最後に一歩を踏み出すシーンの前に、きちんと自室で姉に頼られて破顔している描写があるので説得力は保持されている。やたらと面倒な百合関係が形成されているようだが、大丈夫、この作品は百合萌えじゃなくてスポ根です。……多分。

 しかし、やはり今回一番驚いたのはこれまで振り回されっぱなしだった小梅が、実は非常に芯の強い女性だったということだろう。男子高校生相手にもまっすぐに眼を見据えて真正直に自分の意志を伝えているし、思い立った後の晶子への態度や、鏡子を引きずり出すために巴を使うしたたかさなど、今後チームの扇の要を担う人材としては申し分ない素質である。「随分強い子だな−」とあっけにとられてしまったが、母君も割としっかりした人のようだったので、大正の世でもきちんと女性が自分の足で歩いていたということなのだろう。こういうきちんとした人生観をもっているキャラクターというのは、素直に応援できるので大好きです。まぁ、そのことと野球で勝つことは別なんだけどね−。やっぱりどう考えても男子高校生に勝てる理由は見つからないな−。

 今回も相変わらず池端監督によるコンテ脚本。小梅が様々な人々に対峙する際の目線と表情の違いや、夢を語り思いをたぎらせるシーンでパチンと弾ける暖炉の火、仲間が集って徐々に月が明かりを取り戻す描写など、相変わらず丁寧な心情描写が自然です。ほんとに、今期一番安心してみられる作品。 

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