6月16日 ドラフト模様(DOM×3)
ピック順 【Serra】→【Thraxi】→【Tanaka】→【Chrolony】→【Sangriter】→【Alessi】→
二週間のごぶさたでした。先週は人数が足りなくてバトルボンドになったけど、今週は5人じゃなくて6人でドラフト出来たよ。こうしてみると、案外6人でのプレイが成立しているのは年度当初の想定よりもありがたい話である。もっと増えてくれてもええんやで。ちなみに来週も6人目がいるとかいないとか。なんか、はっきりしない話だったからよく分からんけど。
ちなみに、時の流れは早いもので、なんと一ヶ月もしないうちに次のセットであるM19が発売されるんですね。まー、残念ながら基本セットドラフトはそこまで面白いもんじゃないので我々の中ではあんまりプレイされないのだけど……(オリジンはちょっと特殊なセットだったからなぁ)。でも、先に断っておくけど、やるからね。「イヤダイヤダ! ドミナリアやりたい!」って言っても、最低1箱ぶんは付き合ってもらうからね。大丈夫だよ、最近の開発チームは頑張ってくれてるから、基本セットドラフトも割と面白いよ!(無責任)
AL SE TH SA TA CH
AL ー ○ × ○ × × 2ー3 5
SE × ー ○ × ○ ○ 3ー2 1
TH ○ × ー ◎ ◎ × 3ー2 3
SA × ○ × ー × ◎ 2ー3 6
TA ○ × × ◎ ー × 2ー3 4
CH ◎ × ○ × ○ ー 3ー2 2
1位 【Serra】 赤黒 <悪意の騎士 ゴブリンの鎖回し 氷の干渉器>
今週は6人戦で3勝2敗が3人、2勝3敗が3人という大混戦であった。そんな激闘の中、か細いチャンスを掴んで見事環境初優勝を成し遂げたのがこちらの男。いやぁ、優勝できたのでひとまず安心だ。しかも、今回は「豊潤の声、シャライ」のFoilが登場するなど、エンジェルコレクターである此奴のためのイベントみたいになっており、いろいろ満足して帰っていった。確かにシャライクラスだとFoilはそこそこの値段になるし、希少度も高いからなぁ。さておき、デッキの方はシャライも天使も一切関係ない赤黒。そして毎度のことながら、基本的に前のめり傾向のデッキが好きな男である。カードプールの関係なのか、狙ってやったことなのか、今回は「スカークの探鉱者」「ギトゥの溶岩走り」と1マナクリーチャーが2枚採用されており、この環境ではあまり用をなさないと言われている2マナ域にも「ケルドの戦呼び」で強引に枠を取った。これに加えて「不純な捧げ物」が2枚と除去の運用が楽なので、とにかく3マナ域くらいまでに戦力を並べて、残りの時間は除去なりなんなりで逃げ切ってしまおうという算段。この環境でそれは無理じゃね? と思うのだが、なんとかそれを成立させているのは構築環境でも我が世の春を満喫していた「ゴブリンの鎖回し」である。これで相手が序盤戦に同じような勝負を狙ってきたらたやすくちゃぶ台をひっくり返せる上、戦力としても特上、他の戦闘と絡めれば1点ダメージだけでも除去としての性能は高い。とりあえずこいつが着地できればその後の展開はなんとかなるのだ。「スカークの探鉱者」は「鎖回し」をさっさと展開するのに一役買う他、一応「スクイー」とのプチシナジー(?)もあったりなかったり。不器用そうに見えるが、実は単に押すだけでなくて細かい部分で手詰まりを防ぐ手段は用意されているのだ。赤黒系統での優勝は我々の中では珍しい気がするが、今回の構築が今後に影響を与えるだろうか。
山×9 沼×8
<クリーチャー類> 15
スカークの探鉱者 ギトゥの溶岩走り
ケルドの戦呼び 悪意の騎士
ゴブリンの鎖回し エイスサーの滑空機
ケルドの軍監 不死身、スクイー
ギトゥの修士魔道士 ケルドの略奪者
陰謀団の聖騎士 雑食のサリッド
スキジック 炎の精霊
虚ろな者、アゴロス
<その他> 8
白熱の一撃 獣血蝋燭
菌類感染 不純な捧げ物×2
氷の干渉器 焦熱の介入
最古再誕
2位 【Chrolony】 白赤 <セラの天使 豊潤の声、シャライ アヴナントの罠師>
相変わらずピック中の妄言がうるさすぎるのがこちらの男だが、今回の発狂具合は尋常じゃなかった。でもまぁ、今回ばかりはさすがにしょうがないかな。何しろ「豊潤の声、シャライ」のFOILと一緒に現れたのは「べナリア史」である。なんだそのパック。おかしいだろそのパック。奇しくもその時点で白の受け入れはできており、どちらを引いたらいいのかは死ぬほど悩むことになる。まぁ、多分シャライで正解だとは思うのだけども。とにかくそうした心臓に悪いピックを経て出来上がったのは赤白の割と素直なビート。ただしスピードに重きをおくわけではなく、序盤は出すとしても「ギトゥの年代記編者」くらいだろうか(このカードも、「焦熱の介入」なんかを回収するために基本的には後半までとっておく)。本気になるのは4、5マナ目、「セラの天使」×2が繰り出される頃合い。シャライにセラ天、それに「セラからの翼」という超高性能の飛行軍団はそれまでの数ターンの展開などほとんど問題にならないくらいに強く、これに「先祖の刃」やら「馬上槍」やらがつくと反則レベル。セラ天コースになれば「焦熱の介入」×2に「祝福の光」という有無を言わせぬ除去弾幕で蓋をすることができるのだ。今の環境はボロスといってもこのくらいのコスト域が正念場だよなぁ。
3位 【Thraxi】 緑青赤 <水底の賢者、タトヨヴァ 雲読みスフィンクス 刃の翼、ヴェリックス>
今回3色になったのは俺だけなのか。いや、今回は緑が不人気だったし青も余ってたので、緑青の2色で充分すぎるくらいカードは足りてたんだけどね。何しろサイドボードに「氷結」×3とかあったしね。多分、どう考えても2色の方が強かった。それでもタッチせずにはいられない生まれもった贅沢気質。タッチされたカードは「刃の翼、ヴェリックス」と「総将軍ラーダ」の2枚である。もちろん、基本的には2色で回るように構成されており、今回の見所は「苗木の移牧」×2に「大群の胞子」、それに「秘宝を追う者」×2などで揃えたところに叩き込む「梅澤哲子」である。基本線はこの哲子戦略での勝利を狙っており、横に並んだところに「フレイアリーズの歌」や「ラーダ」が絡めば、爆発的なマナから種々のキッカー呪文につながるという計算だ。実際、今回はラーダのマナを借りてかなりの頻度で「ヴェリックス」「カロックス」の双子ドラゴンが宙を舞っていた。ラーダさんは微妙かと思ってたけど実際使ってみてその強さがよくわかったわ。惜しむらくは、戦略が一途だったおかげでどこぞのゴブリンに鎖を回されると本当にどうしようもなかったこと。「秘宝を追うもの」が死ぬのがなー。
4位 【Tanaka】 白黒 <リッチの騎士、ジョス・ヴェス ウィンドグレイスの騎士、アルイェール フェメレフの誇り、クェンデ>
この1引き欄、すごいよね。ジョス・ヴェス、アルイェール、そしてクェンデ。なんと全員が伝説の騎士クリーチャーである。そして、そんな騎士道に則ったデッキを応援するかのように、2パック目で下家から流れてきたカードは「べナリア史」。もう、運命ですやん。あとはもう、白黒で騎士道一直線な訳だが、残念だったのは今回白の2マナ騎士2種があまり確保できなかったこと。そのぶん「叙爵」×2で水増ししているのだが、本人の反省でも「いざデッキができたらクリーチャーの数がやたら少なかった」と漏らしていた。そう、やっぱりピックって終わるとなぜかクリーチャーが足りなくなってるよね! いや、俺の場合は病気みたいなもんだけどさ。
5位 【Alessi】 青赤 <べナリアの軍司令 大嵐のジン アカデミーの修士魔道士>
1引きでトリプルシンボルから決め打ちを狙ってみるも、上家から流れてきたカードは「ウェザーライトの艦長、ジョイラ」。どう考えても「やらないから任せる」というサインである。過去にも上家の男は1パック目でPW流しとか無茶苦茶なことやってきた歴史があるのだ。そんな因縁の席順になってしまったのだから、有無を言わさずジョイラは引くしかないだろう。あとはもう、この2色に固められてしまってはウィザードデッキしかやることがない。またかよ、と多分本人も思っていただろうが、残念ながら今回は「燃え殻の風、エイデリズ」こそ引けたものの、その後がいまいち繋がらない。途中で失敗だったかと不安になったかもしれないが、それでも巡り合わせの妙で「大嵐のジン」なんてヘンテコカードが2枚も取れてしまっており、ウィザード云々を抜きにして島さえ置ければ勝てそうな気がする。シナジーに乏しい構成は気になるが……。で、結局勝ちきれなかった。これまで組んだウィザードデッキと何が違うのか探すのは難しいが、ぱっと見で目につくのは火力の少なさだろうか。「一瞬」が3枚とか「魔術師の反駁」とか青い呪文は悪くないのだが、最近は「焦熱の介入」の評価がどんどん上がっているおかげでなかなか火力を引けない。その結果もう1手攻め手が足りないという展開になりがちで、ある試合では「予言」や「ケルドの略奪者」で必死にドローを進めた結果ライブラリアウトで撃沈したりもしたのである。紙一重だなぁ。
6位 【Sangriter】 黒緑 <意趣返し ボーラスの手中 中略>
「あんまりドラフトやってないからカードプールすら把握してないんや」と言いながらの参加。前回はそんなことを言いながら優勝に肉薄していたのだが、今回はそこまで都合のいい展開にはならず。というか、ピックを見ていると確かに全体像が見えてないせいでピックがよれているような感じはある。「ジョイラ」はあとあと制限されて面倒臭い、というので黒除去からスタートし、これで下家との住み分けは完璧。さらに「ベイロスの大喰らい」が3枚も引けたのでかなり骨太な緑黒が構築できたはずなのだが、最後の最後まで青に触るかどうかを決めきれずに途中でかなりの手数を無駄にしてしまっている。そのあたりの割り切りができていればもう少し攻めの軸線を定めたファッティデッキになっていたかもしれないのだが。個人的ハイライトは、ピック中の熱唱を後輩から「黙れよ!」とたしなめられ、「久しぶりに来てるんだから歌くらい歌うやろ!」とキレ返していたシーン。僕ら、アカペラサークルですからね(嘘です)。
今回のピック表
【Serra】(赤黒)→【Thraxi】(緑青赤)→【Tanaka】(白黒)
↑ ↓
【Alessi】(青赤)←【Sangriter】(黒緑)←【Chrolony】(白赤)
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