最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
キャラクターも制作者側も変態しかいない気がする第3話。もう、「キミキス」→「アマガミ」と来たら、次は「キ○ガイ」でいいよ。
というわけで、この3話についてはもう語るのも馬鹿馬鹿しいくらいの出来になっているので、視聴している間に考えていたよしなしごとを綴っていこう。 「考えていたこと」の起点は、「現在の声優のスタンスはどこで確立されたのか」ということである。この記事をわざわざ読んでいるような御仁は既に承知の通りに、現代において声優という職業は実に奇妙なアイドル性を帯びた、確固たる「華の職業」である。しかし、十数年前にはそのような状態は固定化しておらず、歴史年表を紐解けば何度となく現れる「声優ブーム」にしても、「第n次声優ブーム」という書かれ方をすることから分かる通り、一過性のものであった。しかし、現状において、「声優人気」は(たとえ一部の層に限定されているとはいえ)不動のものとして成立してしまっている。この状態は、一体どんな要因がもたらしたものなのか。 歴史的な転換点をピンポイントに指摘するのは難しいが、確実に言えるのは90年代末期から2000年代の初頭にかけての時期が、一つのターニングポイントとなったことだ。たとえば「やまとなでしこ」の結成が99年、「みっくすJUICE」は2002年。声優雑誌「hm3」が確立したのも2002年のこと。この時期に何が起こったのか。 端的な答えは、「深夜アニメの爆発的な増加」だ。最盛期には国内アニメの年間製造本数が500とも600とも言われたこの時期、それだけの受け皿が用意された声優たちは、自然と活躍の場を増やし、それだけ力を発揮する場が増えた。この時期にデビューした面々が現在においても業界を牽引していることを考えると、この通称ゴールデンエイジの存在感というのは、偶発的なものではないだろう。また、この時期は劇的なIT革命とも重なっており、インターネットの普及により、これまで裏方に回っていた役者たちの声、顔、キャラクターが一気に身近なものになった時代でもある。この「声優業界の近接化」が、これまでの声優ブームとは異なり、「声優の常在化」を引き起こしたと考えられるだろう。 業者別に見ていくと、この「声優という商品」にいち早く目をつけて動いたのは、先に「やまとなでしこ」の名前を挙げたことからも分かる通り、アイムや日ナレを要するアーツビジョンであった。「元祖」カリスマ声優林原めぐみを要していたことでノウハウがあったことも大きいが、積極的に「アイドル声優」の路線を開拓し、現在にも残る多くの名優を排出するに到る(「ブリブリの引くくらいの衣装」や「大して上手くもない歌」といった「アイドル声優」の負の側面も、このあたりの時期に確立している)。また、声優事務所としては老舗の青二プロダクションもこの流れは見据えており、林原の対抗として一時期はアイドル声優の代名詞ともなった國府田マリ子の次弾として「DROPS」を送り込んだり、既存の声優像以外の売り込みも心得たものだった。 そして、そんな中で独自の方向性で分野を開拓した2つの事務所がある。1つは、大沢事務所。それなりに古参の声優事務所であり、伊藤美紀、南央美といった確実な「アイドル性」を持つ役者を一転突破型で輩出していた大沢は、98年に川澄綾子、02年に能登麻美子という核弾頭クラスの役者をヒロインデビューさせる。この1点豪華主義のごり押し気味の采配は、現在に至っても変わらぬ事務所のテイストとして確認出来て、花澤香菜、井口裕香など、数こそ多くないものの、業界を牽引するレベルの役者を出すか、もしくは業界を巻き込めるレベルにまで育て上げる根気と地力の強さを見せる。単なる「アイドル」ではなく、きちんと役者として成立出来る事務所、という何物にも代え難いブランドを生み出したのだ。 そしてもう1つの事務所が、内海賢二率いる賢プロダクションである。アーツや青二のようにアイドル性の高さや数で押すわけでもない事務所だが、雪野五月やかないみかなど、こちらも名の知れた役者を輩出している。そして、独特なのは、他社ではタブー視されている場合もある「エロゲ出演」への寛容さである。もちろん変名は使っているが、賢プロ所属の役者はメジャーである程度有名になった後でもエロゲーに平気で登場するという妙な社風がある。「仕事の貴賤を問わず」という、ある種見上げた姿勢ではあるのだが、このことが、数年前に定着した「アイドル声優の常在化」の中では何とも奇妙に映る。 やはり、エロゲーに登場していた声というのは、アニメと比較しても非日常の極み。そうした人間たちが一般アニメに現れたり、ラジオ番組をやったりという流れは、いくらかいびつに見えてもしかたない部分がある。今となってはエロゲも深夜アニメも大差ないので気にもならないが、やはり当時は「エロゲーに出てることはタブー」という風潮があった気がする。 そして、そんな中でも「エロとアイドル性の両立」という易しそうで難度の高いハードルをクリアしてみせたのが、賢プロ所属の「アイドル声優」の1人、伊藤静というわけだ。彼女のデビューは03年。翌年には「マリア様が見てる」で代表役の1つである令を演じているし、彼女(たち)の印象を決定づけた「開運野望神社」もこの時期に始まった。様々なアイドル声優が現れ、消えていったこの時期に、伊藤静は生天目仁美とコンビを組みつつ、たくましく、図々しく、そして気高く生き残ったのである。エロに出ていればこそ、膝の裏を嘗められようが、緊縛ラーメンプレイをさせられようが、そこに残るのは嘘くささや馬鹿らしさ(だけ)でなく、純粋なエロさなのである。 気付けば、もう半年もすれば彼女も三十路の大台に乗る。それでもなお、彼女はエロキャラであり続ける。痛々しくない、自然体のアイドルにして、僕らの御前。彼女の行く末を、今後とも興味深く見守っていきたいものである。 どっとはらい。 PR |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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