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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「天狼Sirius the jaeger」 6→5

 やぁみんな! いつでも元気、P.A.WORKS大好きおじさんだよ! 今作も無事に最後まで見守ることができて感無量だ。P.A.作品はいつだって不滅だよ。

 ただ、残念ながら今作はそこまで大きなヒット作にはならなかった。印象として近いのは同社の作品だと「クロムクロ」あたりになるのかな。とても観やすいし、映像部分はいつも通りのクオリティでよく出来ていると思うんだけど、それ以上の押しが乏しくてあんまり「これが観たい!」という特別な気持ちにならないという。「クロムクロ」の場合は2クール作品だったので丁寧さが売りになっていたのだけど、今作は1クールで色々とあっさり目に幕を引いてしまったので、どうにも物足りない印象になってしまっている。

 「丁寧さ」がなかったというわけではない。改めて考えてみれば最終回が終わって説明が足りていない部分はそこまで多くないのだし、一本のストーリーとして、やりたい部分は多分全部やっているのだろう。興味深いのは、最終話でもぽかんとしてしまったシリウスの箱の能力設定で、何とこれ、結局「何がすごいのか」が1度たりとも説明されないままに終わったのである。「なんかすごい力があることをシリウスの連中が見つけた」「でも凄すぎて今の地球には早すぎるから封印しちゃった」という。一体どうやって、何を見つけたというのだろう。普通、そんな大事な部分がさっぱり分からない状態では物語なんて成立するはずがないのだが、今作は徹頭徹尾そこを曖昧なままにし、「何となく」で渡りきってしまった。そりゃま、エフグラフさんが単なるアホに見えてしまうのはいただけなかったが、「箱の力でユーリィがすごいことになったで」と言われて、何がすごいのか分からないのにハッピーエンドなのである。うーむ、1クールにする際には色々とディティールをそぎ落とす必要があるだろうが、まさかその部分をそぎ落としてしまうとは……。この思い切ったシナリオ構成については、賛否あるだろうが個人的には興味深いものだと感じた。

 そして、本作はこんな「何となく」の設定をずらっと並べて、いわば丁寧に素材の紹介を終えた段階なのである。箱の力が何だか分からないし、ユーリィが最終的にどうなったか分からない。今後の日本の行く末も分からなければ、吸血鬼の末路なんて分かるわけもない。とりあえずはこの所在が落ち着いた現段階から、改めて物語を始めるべきなのである。そう、アルティメット・ユーリィの物語はここから幕をあける……はずなのだ。考えてみりゃ、V海運の連中なんかも教授以外のキャラの掘り下げは一切行われておらず、まだまだアニメ的な見せ場はいくらでも用意できるはずなのだ。これ、マジでプロローグだったんじゃないかと未だに疑っている私がいる。この後「天狼」シリーズ本章がスタートし、そこではユーリィが各国の諜報機関を相手に死闘を繰り広げることに……ならんやろなぁ。多分P.A.も続編作る気はないだろうしなぁ。

 というわけで、何だか気になるとこで終わってしまったので評価としてはそこまで上げるわけにはいかんのです。もうちょい、視聴者に優しい作品プリーズ。

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