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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ツルネ-風舞高校弓道部-」 5→5

 変な時期になってしまったが、とりあえずこれにて今期分の番組感想は一応終了(来週プリキュアが控えているけど)。今期感想を書いた数は32本。ショート枠も増えているが、まぁ、だいたいいつも通りくらいの数じゃなかろうか。最近は少しずつアニメの数を減らすことも覚えたけど、今期はそこまで切れるものがなかったなぁ(泣く泣く切ったのはバーハンターくらいかな)。

 さておき今作の話。ぶっちゃけ、ドラマとしてはあまり惹かれるものがない。感想を書いている時にもそのあたりには触れていたと思うが、青春スポーツドラマとして、なんだか淡々とノルマをこなしているような印象で、感情的な押し引きに乏しい。もともと狙っている層の異なる作品なのは間違いないだろうが、「Free!」の1作目はそれなりに面白かったわけで、それと比べてもあんまり見たいと思えるような展開がなかった。ラストで師匠が事故っちゃう展開なんかもすげぇ雑に要素を配置している印象だったし、ドラマとしては点数は下げざるを得ない。

 それではなんで点数維持なのかといえば、もう、これは思い出補正というか、弓道経験者にしか得られない達成感みたいなものである。途中で「弓返りさせたい」っていう気持ちとか、早気をガンみたいな扱いにする流れとか、「そんなんあるかなぁ」と思ってしまうような描写も少なくなかったのだが、やはり要所で「あぁ、あの頃の気持ち」と蘇ってくるものがあったのは事実なのだ。それは単に「弓道場でしか見られないものが見られるから懐かしい」というだけでなく、きちんと「プレイヤーだからこそ見える景色」みたいなものを捉えて描いていた気がする。スタッフの中にどれくらい経験者がいたのだろうか、もしいなかったのだとしたら、おそらく原作者がそのあたりのコンセプトをきっちり伝えてくれたおかげだろう。

 個人的にはやはりクライマックスとなる決勝戦が見どころで、「お前ら、弓はじめて数ヶ月のメンバー入れた状態で18中とかしてんじゃねぇよ!」とは思うが、あの的中続きの中で生み出される異様な空気と高揚感、そういった感情の流れはどこか懐かしい。特に私は主人公と同じ落ちのポジションだったこともあり、メンバー全員の背中を見ながら、それぞれの個性を思い、練習を振り返り、自分の射に全てがこもっているかのような感覚を覚えたことはあったのだ。人生最後の試合(奇しくも今作と同じ県大会決勝である)の最後の1中、あの時の光景は、多分死ぬまで忘れないはず。まぁ、風舞と違って、他のメンバーの不調もあって割とあっさり負けたんだけど(確か1210とかそんなんだった気がする)。

 そうした「真にせまった景色」を見せてくれたことに感謝して、ちょっと贔屓気味の評価にしておきます。でもまぁ、「真にせまったアニメーション」というのはやっぱり京アニの本領ということでね。ほら、弦の音が鳴り終わったら、次はどこかから楽器の音が響いてくるよ。早く春にならないかなぁ!

 そして、次の曲が始まるのです。

 

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