最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
ボロボロ泣かされる……いいアニメだわ……第16話。なんで俺、ただ大学生が走ってるの観てこんなに感極まってんだろう。正月の駅伝なんてまともに見たことないくせに。 分かってんねん、予選会通過できることくらい知ってんねん。だってまだ16話だし。このタイミングで予選会なんだから本戦に行けるに決まってるし。青春小説なんだからそこまで行くことなんて1話の時点からおよそ分かってるし。でもさ、これだけの熱量のある映像でドラマ展開見せられたら、やっぱり泣くよ。本当に頑張ってんだもん。格好いいんだもん。今まで捧げてきた時間が全て帰ってくる運命の時に、その全てを甘受できるありがたさよ。 何度も何度も書いている気がするが、やはり今作の「走り」の見せ方は図抜けている。それが最大の見せ場になる作品なのだから当然といえば当然なのだが、これほどまでに難しいアニメの題材というのもなかなかないだろう。Production I.Gといえば「ハイキュー」などのスポーツアニメで見事な作劇を見せてくれるスタジオという印象があるが、ボールやネットもなく、対戦相手も攻撃も守備もない。ただ「人間が走る」というそのストイックな映像に、どれだけの情感を乗せることができるものか。今回は特にカケルの「速さ」の演出が見事で、最初に現れた現象は以前も起こった「光の渦に引きずり込まれる」という演出。向かう先に光が見えるなんて話はランナーズハイの表現としては割とよくあるのでそれはまだ理解できる部分。しかし今作の「走り」はそれだけでは終わらず、例えばカケルの走りによって左右に吹き飛ぶ雨や汗の飛沫を大胆な構図で見せることで恐ろしいスピード感を表現したり、折り返し後、すれ違ったチームメイトの目から見たカケルを描くことで、その速さを様々な側面から切り取っていく。ハイジにとっての「理想の走り」であるカケル。そして他のメンバーからは「人知を超えた憧れ」であるカケル。双子たちとすれ違った際のカケルの速さは、まさに神速。アニメだからこそ描くことができる、超現実の光景である。 他のシーンに関しても、決して10人のメンバーがなおざりになっていない。個人的に感じ入ってしまうのは普段スカしているユキのみっともなく崩れた必死の形相だろうか。周りの連中にも突っ込まれていたが、やはり彼も随分変わったものだ。そして、何と言っても王子の活躍。どれだけ情けなくても、どれだけ無様でも、憎まれ口を叩きながら前に進み続ける王子の顔のなんと美しいことか。あそこで希望的なこと、無責任なことを言うのではなく、ポロリと皮肉をもらすあたりが王子の強いところだ。 個人的には「走る」という行為を描いたアニメのシーンとしては最高峰と言ってしまっていいとすら思える今回のお話。コンテ担当の仲澤慎太郎氏という名前はあまり見覚えが無かったのだが、ジブリで制作進行を経た後にI.G関係の仕事を多く担当しているようである(それこそ「ハイキュー」、そして「ボールルームへようこそ」など)。今回は作監の数も多くてかなり力の入った話数だったことが伺えるが、まだまだこういった見応えのある映像を作ってくれるクリエイターさんというのは世にたくさんいるのだろう。ありがたい話である。 これだけの感動をもらったのだから、今回はすんなり終わっておけばいいとも思うのだが……。ハイジの足に違和感、そして気づいてしまった双子、不穏な流れ。多分、双子たちだって今まで全然知らなかったというわけではないのだろう。しかし今回改めて、全身全霊でもって「タイム」という結果を気にして、それがはっきりした数字で見せつけられてしまったため、意識せざるを得なくなってしまったのだ。残りわずかな練習期間、果たして彼らのモチベーションは維持されるのか……。
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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