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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 珍しく突っ込みどころが少なめの第9話。主な顔芸要員もJKだけだったし、こんな回もあるもんなんですね。

 今回の事件は口寄せ、降霊術。空気を読まないこずえのオーダーをマヤは余裕の表情で許可し、授業で行われた口寄せのターゲットは学長・神代純一郎。教頭は全力で学長を呼び出そうと試みるが、実際に出てきたのは年端もいかない幼女だった。JKとスマイルを通してあっという間に霊体の存在を受け入れた面々は、岡本あかりと名乗る少女の霊の案内に従って彼女の生家を突き止めるが、いざ玄関先についたあかりは、突然座り込むと回りの環境を激変させ、猛吹雪の中へと消え去ってしまう。

 謎の現象とともにさまようあかりを弔うため、マヤたちは彼女の身辺を調査し、最終的には父親の居場所を突き止める。しかし、彼女の父は「帰ってくれ」というにべもない返事。辛そうな顔の彼は、「自分があかりを殺したのだ」と告悔するのだった。

 

 新キャラが登場したものの、前回盛り上がったキャストの話は「新人でした」という肩すかしを食らってしまい、これまでのように強烈な個性を発揮するようなキャラでもない。その分、話を盛り上げる役目は既存のキャラに委ねられるわけだが、恐ろしい顔で勘の良さを発揮したJK以外は、特にギャグのような振る舞いをしたものもおらず、話の中身もちょっとシリアスで物寂しい、この作品の骨子となる「オカルト絡みの人情話」である。基本的に2話完結のストーリーになるので奇数話の今回はあくまで「前編」なわけだが、このシナリオをどのように収束させるかは来週次第ってことになった。

 もちろん、だからといってこの作品がつまらないということは決して無い。顔芸とまではいかずとも、幼い子供を相手に普段は見せないような柔らかい表情を見せるマヤは、文明相手のしかめ面との待避で豊かな表情が映えるし、脇を固めるこずえとJKも相変わらず元気。特別尖った映像を使わずとも、話を見せるだけでもそれなりに見られるのは流石である。ま、平坦なシナリオにした分だけ一瞬JKが見せた楳図かずおばりの表情なんかは絶大なインパクトを発揮したしね。

 そして、着実に進行しているのはマヤの心情面での変化である。今回はオカルト知識としてエクトプラズムの解説をしてくれたわけだが、すらすらと知識を披露したあとに、今までのようにツンデレぶってみせるそぶりも無くなった。少なくとも亜美やこずえの前ではオカルト嫌いを演じる必要は無くなったようだ。また、あかりの哀しさを通して、再び彼女の幼い頃の家庭環境(おそらくは家庭をないがしろにした父との関係)も、今一度焦点となるのかもしれない。神代純一郎というキャラクターが、最後にマヤの行動にどのような影響を与えるのかも気になるところだ。

 そして、今回は「ノストラダムスの鍵とは無関係だけど」という注釈を何度か口にしていたわけだが、文明との関係は着実に進行している。今回明示的だったのは、美風を相手にでれでれする文明に対して明らかにイライラしている様子。もちろん学長が不真面目な教師に対して腹を立てているという風にも見えなくはないのだが、彼女の場合は明らかに嫉妬ととれる描写が重ねられている。今までのエピソードでマヤが文明に心を寄せるチャンスはあまり無い気がするのだが、一応目標をともにしながら日々の生活を送っているために、少しずつ心を開いてきているということなのだろうか。

 わずか1クールということは、もう間もなくクライマックスを迎えることになるこの作品、果たしてどのようなエンディングを迎えることになるのか。このあたりの話数はかなり大切なパートだと思うのだが……はてさて。

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