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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<青>
 
 
トレイリアの大魔導士、バリン Barrin, Tolarian Archmage (1)(U)(U) R
伝説のクリーチャー・人間、ウィザード
2/2
〜が戦場に出た時、最大1体までの対象の、他のクリーチャーかPWをそのオーナーの手札に戻す。
あなたの終了ステップの開始時に、このターンにパーマネントが戦場からあなたの手札に置かれていたなら、カードを1枚引く。
 なんとまぁ、バリンさんも改めてカード化されるのか。他の有名人カードと違って、流石にバリンについては当時の物語でも活躍(?)していたのでなんとなくは知っている。まぁ、最終的には「抹消」で全てを消しとばしたジジイ、っていうイメージしかないのだけども……。さておき、バリンの特徴は初代のカードの時からバウンスを得意とするウィザードという部分。「バリンのやり戻し」なんて微妙なバウンスもあったりするが、今回はちゃんと平均値以上のバウンス性能を持って登場した。基本デザインは「霊気の達人」だが、レアで伝説なのでPWも戻せるように調整されている。そして注目はその下に書かれた珍妙なサポート。「自軍パーマネントを戻せば1ドロー」である。なかなか意識しなければ「自軍パーマネントを戻す」というアクションを積極的に取り入れることは難しいが、それだけに世間からの警戒も薄い。今回注目なのは、「尊敬される語り部、ニアンビ」との謎のレジェンドシナジーだろうか。まぁ、何を戻したいかはいろいろ考える必要はあるけども、ニアンビはインスタントで出せるので、例えば「ウーロのサクる能力スタックで戻す」なんてことをやると、(5マナかかるけど)いろんなリソースががっぽがっぽで面白い。また、秋までの期間は「聖域の門」との共闘も可能なので、何か変なシナジーが組めるかもしれない。まぁ、リミテッドだと普通にバウンス。
 
 
取り消し/Cancel(M19)」 C
 最後に収録されてたのがM19ってことは、実は今のスタンにはいなかった呪文。上位互換がごまんとあるので全然気づいてなかった。とりあえず帰ってくるらしいです。入れ替わりで落ちるカウンターが「火消し」「本質の把捉」あたりの2マナ枠なので、できればそっちを埋めてほしかった気がするが……。あれ、そういえば今回「否認」が再録されてないのね。ゼンディカーで収録されなかったらスタン落ちの可能性が出てきたぞ。
 
捕獲球/Capture Sphere(IKO)」 C
 着実に青の定番を狙おうとしているらしく、立て続けの再録。イラストはイコリアの「恐竜と人間の友情物語」版じゃなくてラヴニカ版。
 
不連続性 Discountinuity (3)(U)(U)(U) M
インスタント
あなたのターンである限り、この呪文を唱えるためのコストは(2)(U)(U)少なくなる。
ターンを終了する。
 今回のセットはテフェリーが主役なので「時間」に関するカードがちょいちょい入っていて、当然こんなカードだって新たに生み出される。なんと「時間停止」の(ほぼ)上位互換である。実にややこしいルールを持っているカードだが、基本的な使い方は「追加ターンorカウンター」である。ほとんどの場合は相手ターンに使い、アップキープに打てば相手はドローすらできず、アンタップのみでターンを終える。追加ターンよりもちょっとだけ弱いが、そこはしょうがない。もしくは相手のメインフェイズまで待って、何か呪文を唱えたところで使えば、カウンターしつつターンが終わる。これならカードアドバンテージの部分でも安心である。「時間停止」は自ターンに使うことは稀だったが、一応、相手の除去などを打ち消す目的で使うことはできる。そして、今回の呪文はそうした「自ターンに使うカウンター」パターンの時に2マナという圧倒的な軽さで使えるようにパワーアップしたのである。さて、どんな使われ方になるだろうか。
 
心酔させる掌握 Enthralling Hold (3)(U)(U) U
エンチャント・オーラ
エンチャント(クリーチャー)
この呪文を唱えるに際し、〜はアンタップ状態のクリーチャーを対象に取れない。
あなたはエンチャントされたクリーチャーのコントロールを得る。
 毎度おなじみパクり呪文が、今回はオーラ。そして「タップ状態のクリーチャーしか盗めない」という余計な制約がかかってしまった。元になっているのはもう20年近くも前に作られた「夢のつなぎ紐」というオーラで、制限はこれと全く同じ。ただ、あちらはレアだったのであらゆるパーマネントを対象に取ることができたが、今回はアンコモンなのでクリーチャー限定である。パクり呪文はどんな形でも強いのでこれくらいの制限は大した問題ではないが、警戒持ちなどの「絶対に張れない」連中もたまにいるのがちょっと怖い。まぁ、リミテッドなら全く問題にはならないだろう。ちなみに、あくまでも唱える時の制限なので、キャスト後に対象がアンタップしても何の問題もない。
 
大慌ての棚卸し Frantic Inventory (1)(U) C
インスタント
カードを1枚引き、その後、あなたの墓地にある〜という名前のカードの枚数に等しい数のカードを引く。
 過去の名作「蓄積した知識」の後継となるカード。「蓄積した知識」はその圧倒的ドロー枚数で人気を博したカードだが、相手墓地もカウントするというギミックのために同型対戦で運ゲー要素を強めてしまうのが問題で、のちに自分の墓地だけをカウントするソーサリーの「棚卸し」としてリメイクされた(ちなみに今回のカード名は「棚卸し/Take Inventory」に合わせてある)。結局そちらは弱体化が激しすぎてあまり人気がなくなってしまったため、今回は改めてインスタントに戻しての挑戦だ。素体の強いカードなのは間違い無いので、スペルカウントが重要なイゼット系やシミックフラッシュ系、それに純正のコントロールデッキなんかで声がかかるかもしれない。不安をあげるとするなら、「エルズペス、死に打ち勝つ」なんかの関係で最近はちょいちょい墓地対策も積まれているので、そのとばっちりを受けると効率が大幅に低下することだろう。いっそ自分でガリガリライブラリを削るデッキのエンジンに良いかもしれない。
 
霜のブレス/Frost Breath(M14)」 C
 基本形だと思ってたけど、M14以来とかなり久しぶりのカード。過去にも再録は1回だけなのね。実は同型の中でもコストと効果のバランスがよくて使いやすい方だったりする。イラストに描かれている「霜のタイタン」は再録されないんですかねぇ。
 
幽体のこそ泥 Ghostly Pilferer (1)(U) R
クリーチャー・スピリット、ならず者
2/1
〜がアンタップ状態になるたび、あなたは(2)を支払っても良い。そうしたなら、カードを1枚引く。
いずれかの対戦相手が自分の手札以外の領域から呪文を唱えるたび、カードを1枚引く。
手札を1枚捨てる:〜はこのターンブロックされない。
 今回ちょっとだけいるスピリット応援団。親玉に加えてこの2マナスピリットという陣容を考えると、どうやらリミテッドでどうこうするよりも、下の環境のスピリットデッキに選択肢を増やすのが目的のようである。手札を捨てて殴り、おきた時に回収するというのは「街の鍵」と全く同じムーブなので、幽体の割にはちゃんと鍵を使って出入りしてんじゃないか疑惑。ドローに費やすマナが重いので、こいつはあんまり構築向けではない気がする。真ん中の能力がピンポイントのメタなのは案外役に立つかもしれないが、現状一番叩きたい「舞台照らし」が間も無くお別れだからなぁ。
 
ジェスカイの長老/Jeskai Elder(KTK)」 U
 今回のセットでは果敢が久しぶりに復活。一応常盤木能力に認定されてたはずなのに、今やせいぜい落葉樹レベルになっているため、たまにこうして青と赤が思い出してあげないと。そんな記憶の発掘のためにわざわざタルキールから出てきてくれたご老人だが、正直、当時の環境でもそこまで活躍してなかったので改めて帰ってきても「おうちでゆっくりしてたら?」くらいの印象。「ジェスカイの賢者」の方でも良かったんだけどな。
 
厳しい滑空指導員 Keen Glidemaster (1)(U) C
クリーチャー・人間、兵士
2/1
(2)(U):対象のクリーチャーは、ターン終了時まで飛行を得る。
 フレーバーを見る限り、指導法はかなりの脳筋。あんまりお願いしたくないタイプの教官だ。指導してる割にお前は飛ばんのかい、と思ったけど、まぁ、飛びながら指導するのは難しいか。M20にも再録されて使ってほしそうにこちらを見ているカードに「西風の突撃」があったが、結局仕事がニッチすぎてわざわざ1枚のカードを費やしたいと思う人は少なかった。今回は似たような仕事を、2マナ2/1というクリーチャーに搭載しての再チャレンジ。これならとりあえず入れておいても無駄になることはないし、たまに起動して勝ちに貢献することもありそう。飛行シナジーのサポートになるかとも思ったが、飛行シナジーが使いたいデッキは最初から飛んでるクリーチャーを使うよな。
 
書庫泥棒 Library Larcenist (2)(U) C
クリーチャー・マーフォーク、ならず者
1/2
〜が攻撃するたび、カードを1枚引く。
 今回青が押すドローギミックのサポーター。カードが引けるカードはおしなべて強いはずだが、このステータスでは3マナで出して、生き残って、1回殴って、死亡して終わりというのがほとんど。キャントリップ呪文だと考えてもそこまで効率はよくない。とはいえ、これと似た設定の「大胆な盗人」は「ちょっとでも隙があればそこからアドを繋いでいく」という役割で見事にリミテッドで存在感を見せつけたし、「結局カード引ければなんだって強い」を証明してみせた。こちらのクリーチャーはパワーが低下してますます戦闘での活躍が望めなくなったが、その分青という色を考えれば飛ばしたりなんだりで活用する手段も多く用意されているだろう。新たな時代の「巻物泥棒」として活躍できるかどうか。
 
高尚な否定 Lofty Denial (1)(U) C
インスタント
対象の呪文を、そのコントローラーが(1)を支払わない限り打ち消す。あなたが飛行を持つクリーチャーをコントロールしているなら、代わりにそのコントローラーが(4)を支払わない限り、その呪文を打ち消す。
 元になっているのは1マナで1マナ要求する「魔力の乱れ」、2マナで2マナ要求する「火消し」、そして3マナで4マナ要求する「巻き込み」ということになるだろうか。見ての通り、条件を満たさないと効率が悪く、条件を満たせば平均以上という割り振りになっている。一応2マナで1マナを要求する「目くらまし」でも普通に使えるのだから悪い呪文でもなさそうだが、よほどフライヤーの布陣に自信があるのでなければ、他のカウンターを押しのけてまで採用する意味はあんまりないだろう。これまで活躍してきた「火消し」が間も無く環境を去るわけだが……ゼンディカーで新しい2マナ枠が来るかどうか。
 
唱え損ね Miscast (U) U
インスタント
対象のインスタントかソーサリー呪文を、そのコントローラーが(3)を支払わない限り打ち消す。
 カード名はMagic世界的には「唱える/cast」のミスなわけだが、普通の英語ならミスキャストは「配役の間違い」という意味であり、描かれたシーンもトレイリアアカデミーの先生であるバリンさんが「身の丈にあった挑戦をしなさいよ」と、学生の「役者不足」をたしなめるコメントを残しているのが面白い。さておき、対象を絞ってコスト軽減を図るタイプのカウンター呪文。インスタントだけを1マナで打ち消せるのが「払拭」、そしてソーサリーだけを1マナで打ち消せるのが「被覆」だ。その2つを合体させてコストを維持するため、一応「マナ漏出」系の条件がつけられたわけだ。わずか1マナから3マナを要求できるなら文句なしで強力。全体除去や火力など、多くの呪文をこれで弾くことができると考えれば、環境次第ではメインから投入する勝負に出てもいいだろう。ただ、現在はコントロール系のデッキでもエンチャントやPWを介したビッグアクションが多く、この呪文ではすり抜けてしまう可能性が割と高い。こうした選択肢の中から、メタを読み切ってどの対策法を搭載するかを考えるのがコントロールの醍醐味だ。
 
北風の歌姫 Mistral Singer (2)(U) C
クリーチャー・セイレーン
2/2 飛行 果敢
 これも地味に有能な1枚。果敢が初めて作られたタルキール次元において、リミテッドで活躍したのが「ジェスカイの風物見」である。これと同じコスト、同じ能力だが、タフネスが1低かった。その後同型の「薄暮のニブリス」もそれなりに活躍し、リミテッドでの存在感を示していたわけで、同じコモンから純正上位互換が生まれたのは驚くべきことだ。まぁ、たかが1点だが、されど1点。相手は果敢の存在を考えると、何点火力で落とせるかを悩むことになるだろう。文句なしでリミテッドの花形だ。ちなみに歌姫は自称しているが、フレーバーは寂しい。原文だと綺麗に韻を踏んでるのだけど、日本語だとそれがわからないな。
 
選択/Opt(ELD)」 C
 まだまだ現役。まぁ、エルドレインに収録されてるから落ちるのは同じタイミングなんだけど。今回はテフェリーセットってことで、ドミナリア版のイラストで再録されている。
 
Pursued Whale (5)(U)(U) R
クリーチャー・鯨
8/8
〜が戦場に出た時、各対戦相手は1/1で「このクリーチャーではブロックできない」と「あなたのコントロールするクリーチャーは、可能なら各戦闘で攻撃する」を持つ1/1で赤の海賊・クリーチャー・トークンを1体生成する。
あなたの対戦相手の唱える〜を対象とする呪文のコストは(3)多くなる。
 今回の青、コモンにサメ、アンコにクジラ、そしてレアにもクジラでなかなかのマリンワールド。そしてそんな中でもレア鯨はかなり気合が入ってフレーバー優先の愉快なデザインになっている。素体はなんと8/8のバニラ。除去に対して若干の耐性はあるものの、7マナのファッティを出した時点で、相手のマナ事情だってそこまでタイトではないだろうし、2マナくらいの除去なら割と簡単に殺されてしまうだろう。そこまでして何を表現したかったかというと、男たちのロマン、白鯨である。こいつが登場すると、相手陣営には命知らずの海賊が煽動役として登場、鯨に向かって一直線に駆け出す指揮を取ってくれる。あとは鯨に誘われた愚かな冒険者を返り討ちにするだけ……なんだけど、果たして返り討ちにするだけの陣容が揃ってるかどうかはあんまり鯨の関与するところではない。相手が接死持ちだったりすると鯨自身すら及び腰になったり。まぁ、相手にブロッカーがいなくなるので返しのクジラパンチで勝てるかもしれんけども……このヘンテコギミックに7マナ払う価値があるかどうかを判断するのはあなたです。出てきた海賊を使って「骨の粉砕」みたいなことされたらちょっとやるせない。
 
啓示の雨/Rain of Revelation(MH1)」 U
 これもちょっと驚き。なんと「モダンホライゾン」から初の再録である。流石にそのままの流用はまずいのでレアリティはコモンからアンコモンに格上げされているが、性能を考えたら当然の処置か。モダホラ環境でも渋い活躍を見せた1枚だが、今回のリミテッドは墓地を肥やすことにそこまで意味はなさそうなので純粋にアドバンテージ要員としての任務を任されることになるだろう。同じ環境にいることになる「闇の取り引き」がちょっとかわいそう。
 
潮読み Read the Tide (5)(U) C
ソーサリー
次のうちから1つを選ぶ。
「カードを3枚引く」
「最大2体までの対象のクリーチャーを、そのオーナーの手札に戻す」
 「潮目を読む」という言葉には2つの捉え方があり、1つは当然海流を読んで航海や漁の役に立てるという意味。そしてもう1つはもっと抽象的で、物事の時勢や傾向を計るという意味。この呪文はそのどちらにも対応できるようにモード選択になっており、「物事の行方を予測する」という意味の方なら、未来のことを考えたのでカードが引ける。そして実際の海面を見ていたのなら、海の神の力を借りて相手クリーチャーをバウンスできるわけだ。青は何故かバウンス呪文に「海の力」を使うことが多いのでこのようなデザインになっているわけだね。どちらのモードにしてもコスパはそこそこ。専門呪文に敵うものではないが、コモンであることを考えれば決して法外なコストでもない。クリーチャーが展開されていないならドローで問題ないが、問題は対象が2体あったとしても、それをソーサリーでバウンスするのが良いのか、ドローしてもっと直接的な対処法を得るのかの二択の場合だ。ただしく潮目を読めるだろうか?
 
巻き直し/Rewind(M13)」 U
 基本セットでも定番化したイメージがあったが、実はM13以来と随分久しぶりの再録。知らないプレイヤーには「荒野の再生がついたカウンターだよ」と適当な嘘を教えてみよう。強さの表現としては大体それであってる。
 
謎変化/Riddleform(HOU)」 U
 アモンケット生まれのイゼット応援団。これが収録されていた「破滅の刻」はキーワード能力「加虐」の存在もあり、果敢を絡めたイゼットの果敢ビートがやたら強かった環境。青のくせに「呪文織りの永遠衆」のようなビートクリーチャーが活躍している様子はなんとも珍妙であった。そんな環境でのスペル戦術を後押ししていた渋い1枚がこちら。インスタントなんかを攻撃前に使わなきゃいけないのは痛し痒しだが、周りに果敢クリーチャーをはべらせれば気にならない。今後も新たなビートの形を生み出せるだろうか。
 
うろつく光霊 Roaming Ghostlight (3)(U)(U) C
クリーチャー・スピリット
3/2 飛行
〜が戦場に出た時、最大1体までの対象のスピリットでないクリーチャーを、そのオーナーの手札に戻す。
 意外なことに、今回青には「軽量のバウンス呪文」が存在していない。あるのは上述の6マナソーサリーだけで、「引く・戻す・打ち消す」の青の三種の神器はやや偏った配置になってしまったといえる。ただ、そうして軽量バウンスが無いのもこいつのせいだと思えばうなづけるだろうか。3/2フライヤーという文句なしの戦力がバウンスを提げてコモンにいるのである。一番近い例は4マナ2/2の「霧鴉」だろう。リミテッドでは文句なしの活躍を見せたボムとなるコモンであり、今回のスピリットはさらにパワーが上がって脅威度がアップしている。青をやるなら、とりあえず高マナ域は全部これで埋めてしまっても構わないくらいである。ちなみにイラストはなんとなくクラゲじみている。これが元祖バウンスクリーチャーである「大クラゲ」リスペクトなのは言うまでもない。知らんけど。
 



初心者の過ち Rookie Mistake (U) C
インスタント
ターン終了時まで、対象のクリーチャーは+0/+2の修正を受け、他の対象のクリーチャーは−2/−0の修正を受ける。
 いつでも愉快な構図で楽しませてくれるジェスカイ道スチャラカ拳法家の皆さん。今の名前は「オジュタイ道」なんだろうけど、どうしてもジェスカイって呼んじゃうな。まぁ、とにかくそんな拳法修行の真っ最中の新人さんへ命に関わる技術指導している先輩の呪文。優しさと厳しさが両立しており、その効果は海賊における「船慣れ」に似ている。毎度のようにパワーを下げるだけの呪文ではなかなかデッキインされないのだが、さらにそこに防御呪文としての性能も組み入れたらどうだろう、というチャレンジだ。これによって戦闘中以外でも意味を持つようになるので、赤が相手なら火力への実質的カウンター呪文として採用してみてもいいかもしれない。ちなみに必ず対象は2体必要なので、1体だけの時はパワーを下げる方も、タフネスをあげる方も使用できないので注意すること。
 
高揚する書物 Rousing Read (2)(U) C
エンチャント・オーラ
エンチャント(クリーチャー)
〜が戦場に出たとき、カード2枚引き、その後手札を1枚捨てる。
エンチャントされたクリーチャーは+1/+1の修正を受けるとともに飛行を持つ。
 盤面に影響も与えたい、けどカードも引きたい、という贅沢なお悩みに応えたオーラ。元になっているのは「空想の飛行」だろうか。1マナ軽くなり、単に2枚引くわけじゃないのでアドは少なくなったが、その分オーラとしての性能は上がっている。そして何より、3マナで2ドローできているのはまぎれもない事実なので、今回シミックで推している「ドローするたび」能力の誘発カードとしてはかなり優秀。上述のドローマーフォークと組み合わせれば、飛ばして殴りやすくした上でこれ自体もカードを引きまくれるので脳内麻薬は存分に生成されるはずだ。コモンオーラとしてはかなり良いレベルまで仕上がっていると思うが、あとはオーラであるという弱点をどれだけ許容できるか。クリーチャーの数は必要だろうし、まさにリミテッド向けの注目カードだ。
 
静かな水の聖域 Sanctum of Calm Waters (3)(U) U
伝説のエンチャント・祭殿
あなたの戦闘前メインフェイズの開始時に、あなたはカードをX枚引いても良い。Xは、あなたのコントロールする祭殿の数である。そうしたなら、手札を1枚捨てる。
 祭殿サイクルの青は当然カードを引く。初代の「風見の本殿」よりも1マナ軽いが、その分1枚捨てなきゃいけないので単体ではルーター止まり。まぁ、4マナで設置してあとはノーコストでいけるルーターなら4マナでも充分強いが、これが祭殿増設で「目録」になり、「ふるい分け」になり……まぁ、とにかく爆アドになる。祭殿引きたい欲求が止まらなくなってしまう中核カードといえる。ちなみに初代「風見の本殿」はドローが強制だったので調子に乗って増設しまくるとライブラリが消し飛ぶという密かな弱点を抱えていたが、ご丁寧にその部分まで解消されているのは芸が細かい。
 
真実の視認 See the Truth (1)(U) R
ソーサリー
あなたのライブラリを上から3枚見る。そのうち1枚を手札に加え、残りを任意の順番でライブラリの下に置く。
あなたがこの呪文を手札以外の領域から唱えたなら、代わりにそれらのカード全てを手札に加える。
 まだまだ新しいカードの可能性ってのはあるもんで。見たことのない珍奇なカードの登場だ。普通に使うと「3枚見て1枚入れる」という「予期」と全く同じ効果。「予期」が同じコストのインスタントなのだから、レアを気取っているこいつがソーサリーなのは本当に立つ瀬がない。ということは、どうにかして下の変なルールを活用しろということである。「手札以外から唱える」なんてことは普通の人生を歩んでいたら出会う機会も稀なシチュエーションのはずだが、最近のMagicはこれがそこそこ可能性を持っている。手札以外ということは、墓地・ライブラリ・追放領域である(戦場と統率者領域は考えなくていいよね)。ライブラリから唱える手段は「前知の場」みたいな相当マニアックなカードが無いと無理なのでこれも考えなくていいし、墓地についても現在は「任務説明」を使うくらいしか手が無いのでこれまた除外。となると残るのは追放領域。ここからのキャストを得意とする赤とのコンビネーションが期待される。4マナチャンドラ、「僻境への脱出」、それにおなじみ「舞台照らし」などなど、実戦級でこのカードを爆裂させられる選択肢は案外豊富。特に「舞台照らし」からの連鎖は悶絶レベルで、うまくハマると合計3マナで4ドロー分の働きを見せる。まぁ、そんだけコントロールチックなデッキで「舞台照らし」が機能するかどうかはわからんが……いっそ全力でイゼット方向に振り切ったドローバーンみたいな構造はいかがだろう。人間はカードさえ引ければ幸せになれる生物。こうしたカードには、無限の夢も悪夢も詰まっているのである。
 
鎖霊 Shacklegeist (1)(U) R
クリーチャー・スピリット
2/2 飛行
〜は飛行を持つクリーチャーのみをブロックできる。
あなたのコントロールするアンタップ状態のスピリットを2体タップする:対象の、あなたのコントロールしていないクリーチャーをタップする。
 「手かせ/Shackle」はインベイジョンに収録されていた拘束系オーラ、「枷霊/Fettergeist」はイニストラードに生息する制限付きスピリット。その名前を合わせたら? 拘束系スピリットになるわけだ。ちなみにせっかくなので調べたら拘束具全般を「fetters」といい、特にその中でも金属輪2つを使って拘束するものを「shackle」というようだ。絶対海外旅行で必要ない英語知識。さておき、今回は各色のレアに緩く部族ボーナスを提供するカードが配置されており、白が犬、黒がならず者、赤がゴブリンで緑が猫。そして青はこのスピリットである。イコリアとの接続を考えたらエレメンタルの方がいい気がするのだが、まぁ、その辺を自由に選べるのが基本セットのよいところ。スピリットは様々な環境で存在感のある部族なので、こういうタイミングで強い選択肢を増やしておこうということなのだろう。リミテッドなら2マナ2/2フライヤーでなんの問題もないわけで、セットにスピリットが大して収録されていなくてもあまり問題にはならないだろう。自身を含めてもう1体仲間がいればいいし、4体並ぶとかなりコントロール力が向上する。まぁ、スピリット4体並べてるならさっさと殴れよ、とは思うが。
 
難破船の探知者 Shipwreck Dowser (3)(U)(U) U
クリーチャー・マーフォーク、ウィザード
3/3 果敢
〜が戦場に出た時、対象の、あなたの墓地にあるインスタントかソーサリーカードを手札に戻す。
 「秘密の回収者」をゴリゴリにマッチョに仕上げたマーフォーク。ステータスが上昇した上に果敢までつけられており、登場時に完全に仕事が終わった感を出していた「回収者」と違って、こちらは盤面でもまだまだ頑張る所存。登場時に果敢のタネを回収できているので次のターンのアタックで4/4が保証されているのは固い。まぁ、当然アンコモンになってしまっているが、多方面に色気を見せるリミテッド界の便利屋さん。
 
有刺メガロドン Spined Megalodon  (5)(U)(U) C
クリーチャー・サメ
5/7 呪禁
〜が攻撃するたび、占術1を行う。
 今回のデカブツ枠。青のデカブツといえばウミヘビなどの海洋生物が担当するのがお決まりだが、せっかくイコリアで新しく作ったから、ってんでサメが担当している。タフネスの方がでかいどっしり鮫ってのもどうかと思うが、このサイズまで行ったら鮫も鯨も大して変わらんか。青の特権である呪禁に守られてのびのびと大海を泳ぎ、向かう先には占術という未来まで。コモンのファッティとしては、割と大盤振る舞いで使いたくなるスペック。1マナ軽い「冷水カミツキガメ」がふた回り小さくて呪禁だけでも充分活躍できたのだから、このサメだってジョーズに使われるはず。
 
嵐翼の精体 Stormwing Entity (3)(U)(U) R
クリーチャー・エレメンタル
3/3 飛行 果敢
この呪文を唱えるためのコストは、あなたがこのターンにインスタントかソーサリー呪文を唱えていたなら(2)(U)少なくなる。
〜が戦場に出た時、占術2を行う。
 間接的にイゼット系応援団に所属するいぶし銀のエレメンタル。インスタントかソーサリーをなんでもいいのでそのターンに唱えておけばコストはなんと6割カット。「選択」を呼び水にすれば3ターン目に着地できる戦力としてはかなりの優良株。当然、そうして軽い呪文をたくさん唱えられるように構えておけば、こいつが登場した後の果敢のタネとしても運用できるのでデザインとして一貫している。まぁ、そうして出た時のおまけは占術だけだし、そこまでびっくりするほどの肉でもないのだが……多分、そんだけインスタントやらを連打できるデッキなら「弾けるドレイク」の方がダメージは安定するだろうからなぁ。長所を活かすなら、例えば3ターン目に「ショック」で相手クリーチャーを除去しながら展開、みたいな形でアグロ寄りの構成にするべきんなんかな。
 
崇高な天啓 Sublime Epiphany (4)(U)(U) R
インスタント
次のうちから1つ以上を選ぶ。
「対象の呪文を打ち消す」
「対象の起動型能力か誘発型能力を打ち消す」
「対象の土地でないパーマネントをそのオーナーの手札に戻す」
「対象の、あなたのコントロールするクリーチャーのコピーであるトークンを1体生成する」
「対象のプレイヤーは、カードを1枚引く」
 基本セットにありがちな、よくわからない超現実主義的なイラストが目印。昔はこういうイラストのカードも結構多かったんだけど、最近のセットは物語性に富むので、抽象画はあんまり描かれなくなったよね。さておき、そんな概念的レアは、いわば超絶謎めきまくった命令。銀枠では「Very Cryiptic Command」なんてカードもあったが、こちらは黒枠版の純正進化だ。元ネタがは「4つから2つを選ぶ」だったわけだが、なんと今回は「5つから好きなだけ選ぶ」。まぁ、コストも1.5倍なんだからこれくらいでも全然驚かないが、3つとか4つじゃなくて好きなだけ選べるというのはなかなかどうして。必ず選ぶのは「相手パーマネント戻し」と「ドロー」で、大抵は「自軍クリーチャーコピー」だって使えるだろう。そして、その3つをカウンターのタイミングで使うってのが普通の使い方。合計4つの効果がこれで解決できる。まぁ、1つ目と2つ目を同時に使えるタイミングはほとんど無いので、およそ4つが満額である(相手が続唱呪文とか使ったら全部のモードが使えるな)。総じて見れば、打ち消して戻してコピってドロー。うーむ、何が何やら。すげぇことやってんのは間違い無いのだろうが、さて、これが「謎めいた命令」より強いかどうかは微妙なところである。6マナってコストは、やはりそれくらい大変なのだ。というわけで、使うなら確定で満額回答がえらえるデッキでないとダメだろう。つまりクリーチャーのコピーがどれだけ意味を持つか。「ジャイルーダ」さんのデッキあたりならベストな予感がするが、さて……。
 
時の支配者、テフェリー Teferi, Master of Time (2)(U)(U) M
伝説のPW・テフェリー
あなたは〜の忠誠度能力を、あなたが任意のプレイヤーのターンにインスタントを唱えられる時に起動できる。
<+1>: カードを1枚引き、その後、手札を1枚捨てる。
<-3>: 対象の、あなたのコントロールしていないクリーチャーをフェイズアウトする。
<-10>: このターンの後に、追加の2ターンを得る。
【3】
 訳のわからないことが書いてある訳のわからないハゲ。だからさ、世間的にはこれ以上ないくらいにテフェリーへのヘイトが溜まってるんだから(俺調べ)、これ以上余計な波風は……立てていくんだよなぁ……それがテフェリーだからなぁ……こいつの最大の問題は、キャラ特性のせいで他人が踏み込まない「時間/タイミング」にガンガン踏み込んでいくところなんだよなぁ。
 「は? 相手ターンにも起動できるの? 頭おかしくない?」とは思うが、まぁ、忠誠度+2の能力も世間には多いわけで、初期忠誠度を見ればそうした+2能力者をベースにデザインされていることは感じられる(多人数戦? 何それ?)。その上でプラス能力は凡庸だし、マイナス能力もコストは高め。そこまでおかしな性能にはなっていない……と思いたいけども……どうなんだろう。いや、しらんねん。フェイズアウトとか使ったことないからどうなるか知らんねん。おっちゃんも詳しく説明でけへんから、知りたい人はwiki見ておいてな! これ、絶対にわざわざテフェリーのためだけに引っ張り出してきたやつだよな……。「テフェリーの防御」あたりが数年越しの伏線だったわけだ……。こうして相手クリーチャーを「2ターンに1回しか使えない」状態にする割に、自分が「相手ターンにも使えるから倍動ける」になってるあたり、煽り性能が尋常じゃないんだよなぁ……。3ターン目3マナテフェ、4ターン目こいつのハゲコンボは本当にもう……。統率者デッキに入っていたあの頃の純朴なテフェリーを返して!(いや、別にいいです)
 
テフェリーの永遠の洞察 Teferi’s Agless Insight (2)(U)(U) R
伝説のエンチャント
あなたが、あなたのドローステップに最初に引く以外にカードを1枚引くなら、代わりに2枚のカードを引く。
 「アルハマレットの書庫」の機能制限版エンチャント。あの忌まわしきジェイスの師匠と同等の能力を持っているあたり、テフェリーのタチの悪さがうかがい知れる。単体ではドローエンジンとしては機能せず何か追加でドロー呪文などを用意する必要があるが、当然その筆頭候補は上述のテフェリー本人である。毎ターンルーターでみるみるアドバンテージが膨れ上がる様子は確実に訴訟モノ。そこまで行かずとも、現環境なら「常智のリエール」と手を組んでサイクリングデッキで手札が爆発することに。悪さができるのは間違いない1枚。「創案の火」の禁止でエンチャント対策が緩くなった世界が狙い目。
 
テフェリーの徒弟 Teferi’s Protege (2)(U) C
クリーチャー・人間、ウィザード
2/3
(1)(U)(T):カードを1枚引き、その後手札を1枚捨てる。
 各色のPWには垂直サイクル(同じ色の中で、各レアリティに配置されるサイクル)が存在しており、テフェリーの名を関するレア・アンコ・コモンが並んでいる。これはそのコモン担当で、パワーが1上がった代わりに1マナ重くなった「突飛な幻想家」。ステータスのバランスが良いので最低限の戦闘に絡める上、ルーティングコストもそこそこなので常にお仕事は任せられる。これくらいのルーターの設計が程よいところなんだろうな。
 
テフェリーの後見 Teferi’s Tutelage (2)(U) U
エンチャント
〜が戦場に出た時、カードを1枚引き、その後手札を1枚捨てる。
あなたがカードを1枚引くたび、対象の対戦相手はカードを2枚切削する。
 こちらも個人的には無視できないトピックだろう。そう、ついに「ライブラリを上からN枚墓地に置く」がキーワードで処理されるようになったのだ。「mill/切削」という用語も、プレイヤーにはおなじみのものなので使いやすいだろう。この用語が使われるようになるってことは、発掘のテンプレートとかも変わるのかしらね。とりあえず、名前から分かる通りに性能としては「スフィンクスの後見」なんかと大体同じ。追加の切削能力はなくなったが、代わりに187でルーティングできるのでいきなり2枚削れるし、ちょっとだけ手札の調整も行える。あとはリミテッドでこれが何枚拾えるかだ(もうそこしか見えない)。頼む、ピックがぐちゃぐちゃになっちゃうから1パック目で出ないでくれ……(鼻がにょきにょき伸びる)。
 
潮掬い Tide Skimmer (3)(U) U
クリーチャー・ドレイク
2/3 飛行
あなたが2体以上の飛行を持つで攻撃するたび、カードを1枚引く。
 変則的な「軍事情報」を内臓したデンジャラスフライヤー。4マナ2/3とサイズはそこそこだが、攻撃するだけでドローできるならこれでも余計なくらい。残る問題はもう1体の相方を確保できるかどうかだが、青なんだからなんとかなるだろう。なんとかしろ。こいつ自身が殴る必要は特に無いのだし、2ターン目3ターン目とフライヤーを連打して4ターン目からガンガンドローしていく構造にすれば、多少小粒なクリーチャーを並べるデザインでも手数でなんとかなるかもしれない。今でも時たま「天穹の鷲」を軸にした青白飛行ビートは見かけることがあるし、さらなるアドソースとして食い込める可能性もなくは無い。まぁ、「フェアリーの悪党」あたりが秋に環境を去るので、ゼンディカー以降の軽量フライヤー次第ではあるけども。「幽体の船乗り」クラスは流石に出てこないかなぁ。
 
トレイリアのクラーケン Tolarian Kraken (4)(U)(U) U
クリーチャー・クラーケン
4/6
あなたがカードを1枚引くたび、(1)を支払っても良い。そうしたなら、対象のクリーチャーをタップまたはアンタップする。
 イラストを見る限りではとんでもないでかさに見えるのだが、これで4/6なのかよ(トレイリアのアカデミー、大丈夫だろうか)。クジラやサメに加えてクラーケンも参戦を表明。本当に今回は海産物が賑々しいセットになっているが、クラーケンの持ち味はサメなどと違い文字通りの「絡め手」勝負。カードを引くたびに起動するタップ能力は、最低でも毎ターンのドローフェイズで1体タップできることを意味するわけで、その時点でフィニッシャーの資格は充分だろう。性質上、相手の攻撃に合わせてアタッカーを封じる使い方はやりにくいので、出来れば自分の攻撃前に一気にドローしてラストアタックを迎えてしまいたいところ。これさえいればルーターが事実上のタッパーになるなど、シナジーも色々と考えられる。やっぱり、トレイリア界隈の生き物は伊達ではないな。
 
秘本のアニマ Tome Anima (3)(U) C
クリーチャー・スピリット
3/3
〜はあなたがこのターンに2枚以上のカードを引いているならブロックされない。
 過去に「アニマ」という語が使われたカードは全てアラーラ・ナヤ次元のクリーチャーだったのでナヤの固有名なのかと思っていたのだが、こちらのカードは背景を見る限りではどうみてもナヤではない(そもそもナヤに青マナはない)。アニマってのは一般名詞での「魂」を表す語であると見るべきなのだろう。つまりは「本の精霊」みたいなものということ。4マナ3/3は青でも普通レベルだが、ドロー促進でのアンブロッカブル能力で積極性をアピール。3/3アンブロッカブルは確かに悪くない選択肢だが……これのために頑張ってドローエンジンを組むかと言われると、そこまでの魅力とも思えない。青でブロックされたくないなら、空を飛ぶ方が手っ取り早いのだし、その手のデッキで無骨なアタッカーが欲しいかどうかは微妙なところだ。まぁ、中盤の肉が足りないときの穴埋め、あとは万が一スピリットシナジーができた時の人数合わせか。
 
非実体化/Unsubstantiate(EMN)」 U
 2マナで打てるバウンスとしてみれば平均値、そしてカウンターとしてみるとアドロスがあるのでややマイナス。個々の効果でみれば決して性能の良い呪文ではないのだが、やはり一時的とはいえカウンターとバウンスの両方の役割を2マナでこなせるのは便利。青のデッキを組もうとすると、必ず一度は俎上にのるカードだ。あとはピンポイントでこの仕事が求められるかどうか、環境にある同型呪文と比べてどうか。異界月当時はそこまでニーズはなかったが、今回は果たしてどうなるか。ちなみにイラストもフレーバーも当時のままで再録されているため、まだリリアナとジェイスが普通に仲良くしてるのがちょっと悲しい。
 
ヴォーデイリアの秘儀術師/Vodalian Arcanist(DOM) 
 ドミナリアで初登場したイゼット応援マナソース。実際に使ってみると「色マナが欲しいのに!」って思うタイミングも少なくなかったりするのだが、何はともあれマナ加速なので決して弱くはない。でもまぁ、やっぱり中盤以降に引いちゃった時の寂しさは埋めがたいものがあるのよねぇ。今回はウィザードシナジーもないので、そこまで求められる仕事ではなさそうだ。
 
波起こし Waker of Waves (5)(U)(U) U
クリーチャー・鯨
7/7
あなたの対戦相手のコントロールするクリーチャーは−1/-0の修正を受ける。
(1)(U)、〜を捨てる:あなたのライブラリを上から2枚見る。そのうち1枚を手札に加え、残りを墓地に置く。
 鯨もおるで。サメと同じく7マナだが、こちらはアンコモンなのでステータスもでかいし、さらに妙な能力までついている。ザッパーンと波を立てることによって相手のパワーが下がるというのは、過去にも「水撃」「打ち寄せる水」などのカードがパワーを下げていたことを思えばフレーバーもしっくりくる。パワー引き下げクリーチャーとしての先輩には「アゾリウスの空護衛」がおり、リミテッドでの制圧力の高さは相当なものだった。さらにさらに、重たいクリーチャーは出しにくいためにイコリアならサイクリングをつけられるが、基本セットのクリーチャーはサイクリングを持たせるわけにもいかない。そこでサイクリングよりももっと強い能力をつけてもらった。インスタントとして使えるのでプチ「予期」として使える上で墓地が2枚増えるのは実はかなりのやり手効果。これだけでもニーズがありそうだ。どの辺が鯨でどんなコンセプトがあるのかはさっぱり分からないのだが、まぁ、ご縁がなければさっさとザッパーンしてどこかへ行ってしまい、残された海岸線には鯨が残したお土産が転がっているのだろう。どんな状態でも無駄にならずに活躍できる、器の大きなカードだ。
 
ルーンの壁/Wall of Runes(WAR)」 C
 こちらは灯争大戦からの再録。ほぼ能力なしとはいえ、やはり1マナタフネス4は硬い。飛行戦術の先陣を切るカードとしては常に検討に値する。今回は灯争大戦のときみいたいなサクっておいしい目をみる戦術には組み入れにくそうなのが残念だが、青黒ならワンチャンあるかしら。
 
賽銭ガニ/Wishcoin Crab(GRN)」 C
 こちらは「ラヴニカのギルド」から。間も無く去りゆくラヴニカから継続決定がちょいちょい出てきているな。まぁ、いつの時代も「別にデッキに入れたくはないんだけど……入れるとそれなりに強い」と言われるタイプのやつ。最近までの選択肢が「晶殻ガニ」だったので、それと比べたら多少のやる気は感じられるかも。
 

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