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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「SAO アリシゼーション War of Underworld」 ー→4

 まぁ、終わりでもなんでもないのであくまで小休止、途中経過として。

 本当に長いシリーズになったもんだが、それでもきちんと尺を費やしてアニメ化されているというのは愛されている証拠なのだろう。残念ながら私はその愛情を全く持ち合わせていないのだが、アニメとして放送されているからには摂取することにはなる。そして、ここまで続いてきたら色々と馴染み深くもなるものである。

 しかし、本作はそうしたなじみ深さとは縁遠い作品。何しろ主人公のキリトが今期は一切起きてこないというとんでもない展開なのだから。バトルの中心となるのは前シーズンで出てきた騎士団の面々であり、前シリーズを真面目に追いかけてこなかった身には「その辺にいるモブ」と大差ない。実際、大戦が始まってから個々の兵団にスポットが当たる話が続いていたが、どこまでも「お前誰?」の連続でなかなか蓄積されるものがない。せめて前シリーズをもうちょっと真剣に観ていれば「敵にすると面倒だったが味方になったらこんなに頼りになるやつはおらんわい!」という少年漫画的王道展開がもっと楽しめたとは思うのだが。いかんせんバトルの方は「とにかく大技どかーん! 敵も味方もすっごーい!」っていう展開しかないのでなんともメリハリに欠ける。映像部分で頑張ってる作品なのは間違いないのだが。

 そうして、とってつけたような戦闘シーンの連続を中心に展開していく上に、「外の世界」で起こってることが「中の世界」にどういう因果関係で関わってるのかがいまいち飲み込めてないのでシナリオラインにもピンとこないところが多く、クライマックスとなった「昔の仲間も大集合するよスペシャル」の展開も愛着がなければそこまで盛り上がるもんでもない。「やっぱ微妙かなぁ」と思ってはいたが、1つだけ興味を惹かれた点があるとすれば、それはいわゆる「外から中」の方向ではなく、「中から外」の展開である。なろう系世界のご多分にもれず、「外から来た人間が中を見て、あとついでにオレツエーする」っていうのは見飽きた構図なのだが、今作の場合は「中の世界」があくまでAIでありつつも、完全にそこに人格や心の存在を認めた上で進行してる。それが釈然としないという向きもあるが、いっそそこは完全に「第2の世界」として飲み込んでしまうことにすると、今度は「全部分かった上で中に入ってきた外の連中」を「中」から見る視点が生まれてくる。こうした認識は、なろう作品ではあんまり無かったポイントだ。「神」とか「転生者」という言葉だけを使えば簡単だが、AI側から見て人間というのが理不尽で理知の外にある存在と受け取られている構図は、1つの創世神話の切り方としては案外面白いものになっているのかもしれない。

 さて、次は4月ですか。もう、いっそこのままキリトが車椅子のままシリーズを終える展開とかだと楽しいんだけどな。

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