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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 約束されし大団円、最終話!! 余計な言葉は必要ない。ここに終わる以上の選択肢などありはしない。

 年末年始がゴタゴタしてたので、ゆっくり見たいと思ってたらこの時期になってしまったのだが、やはりゆっくり観てよかったと思えるだけの最終回。何も意外なことなど起こっていないのだが、全てが収まるべき場所へ収まり、物語が終りを告げる。これこそが最終話に求められた役割である。しっかりとエピローグを取ってくれるのは傑作の条件の1つだ。今作の場合、第1クールのラストがアレだったから特にね。

 強いて意外だった点を挙げるならば、思いの外しっかりと「勝った」という事実以上に「負けた」という側面にも光が当たっていたことだろうか。審査員のおっちゃんが言っていた通り、熾烈を極めた三つ巴の戦いはどこが勝ってもおかしくない大会。時瀬が勝ったとは言ったものの、他の2校の優勝も充分にあり得たことは、審査員3人で分かれた意見に如実に表れている。感情を揺り動かした時瀬、古典音楽をこれ以上ない形で魅せた珀音、そして完璧な調和を生み出した姫坂。前回言われていた通り、ここまできたら評価は審査員の「好み」のレベルで分かれてしまう。今までの展開からして、時瀬が勝ったのはそうした「運」があったというだけでも説得力はあったはずだ。

 その上で、今作は「負けの美学」を提示する。姫坂は負けた。かずさは自分たちの音を「揃えることだけしか考えていなかった」と卑下した。仲間との結束を信じきれなかったかずさが打ちひしがれ、チカに志の差を見せつけられた。姫坂の敗因は、きっとかずさが一番よくわかっている。その上で、きちんと穂積さんからのフォローも入っており、「弱いから負けた」というネガティブなニュアンスは極力感じられないようにもまとめ上げている。最後に雄叫びをあげたかずさの姿は、立派だった。

 珀音も負けた。神崎は自分が本気を出すのがあまりに遅すぎたことを悔やみ、これまでの慢心が、完成形を時瀬に譲ってしまったことを悔いた。珀音が勝っていたならその勝因はもちろん神崎だったはずだが、負けてしまった今、敗因も間違いなく神崎にあるのだ。しかし、だからと言って彼を責めるなんて見当違いのことは部活内で起こるはずもなく、終わったことへの悔しさは、おそらく来年以降への大きな糧になる。先生は今年で最後だったが、神崎の部活はまだ終わらないのだ。新たな誓いを胸に、珀音はまだ強くなれる。

 勝ったのは時瀬だ。そして、その勝利を支えたのがチカ、引っ張ったのはさとわちゃん。母親との雪解けは、今作が間違いなくハッピーエンドで終わったことを告げるものである。光太のせいであんな風にはなっちゃったけど……耳まで真っ赤のさとわちゃんがほんと可愛かったから万事OK。そしてチカはもう、お母様からの公認をもらっちゃったような形になる気がするんですが、今後の2人の関係性ってどうなっていくんでしょうね。さとわちゃんは、今までの人生でどれだけ苦労したかを考えれば、あとは幸せになるしかないと思うんだけども。もののついでのように晶さんちの家庭までハッピーにしちゃうあたり、時瀬高校箏曲部の陽のエネルギーは圧倒的であるな。

 物語は終わらない。原作は3年生編へと続いているのだろう。ただ、こうしてアニメが完璧な形で終りを迎えた今、正直原作を追いかけるかどうかは悩んでいる。ぜひ、この続きもこの度のような素晴らしいアニメーションで見せて欲しいからね。

 

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