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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「星合の空」 5→2

 何ですか、これ……(超震え声)(顧問の桜井先生の声で)。ある意味伝説に残るアニメになったな……いや、え、まって、ねぇ。

 今作も「この音とまれ!」同様、年末のバタバタした時期に消化するのは忍びなかったので年越してからじっくり視聴。しかし……これは……まぁ、ぶっちゃけ前回の時点で「これ、絶対終わらへんやろ」ときな臭いものを感じていたので感想も書かずにステイしていたのだが……え、いや、2期やれや。どないやねん。

 流石に理解が及ばなかったので「これなんなん?」と思ってネットで情報を漁ったところ、「本当は24話あったけど製作過程で1クールしか枠が使えなくなった。その上1クールに再編集する時間もなかったから、いっそこれでやったろうと思ってそのままの構成で12話までやった」という暴露が監督のTwitterでなされていた。つまり、当然この12話の後にそれぞれの家庭の物語があるはずである。そりゃそうだ。誰が見たってそういう構造のお話だ。でも、今作にはそれが、無い。ゼロ、ナッシング。いや、それはどうなんだ。見ている側に答えを問いかける現代芸術みたいなもんか?

 作品自体が、重苦しく疲弊するアニメ業界への警鐘であると捉えることもできる。こんな状態で世に出すしかなかったという事実が、視聴者にとってはあまりにも残酷な形で突きつけられるからだ。そして、こんなショッキングな形で終わる物語が存在してもおかしくはない。これが「世にも奇妙な物語」だったなら、「後味の悪い話やなぁ」で片付いていたのだ。しかし、本作の元来の意図はもちろんそんなところにない。あくまで、メッセージとして伝えられたのは「作品のメッセージ」ではなく「製作者の作業についてのメッセージ」だ。そんなもん、これまで応援してきた視聴者に見せるものではない。

 私は今作がもたらした結果を「不誠実」であると判断する。何も知らずに12話まで観てきた視聴者に対し、作品世界を閉じることなく突き放したことは、作品に対する冒涜であると考える。そこにどんな事情があろうとも、作り手側は最低限の「完成品」を提出すべきだろう。この形が1つのゴールだなどというのは詭弁以外の何物でもない。最低でも、そうして「完結しない」作品である旨をきちんと伝えてから展開する必要はあった。何もかもを突然投げ出すのは、作品に関わったあらゆる関係者に対して不誠実が過ぎるではないか。

 どういう経緯で、こうした形が「通ってしまったのか」は分かるわけがない。監督1人が責を負うようなものでもなかろうし、そもそもの問題は製作途中で放送スケジュールがいじられるというわけのわからない状況の方だ。だからこそ、我々はこうした状況には断固としてNOを突きつけなければならない。当然、だからと言って総集編増し増しでグダグダになりながら終わらせるのがいいというわけでもないのだが……それでも、きちんと「成立させようとする」意思が確認できるかどうかは重要な違いである。

 改めて、とんでもない作品だ。今後、アニメという媒体はどこへ行こうというのだろう。

 

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