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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ドロヘドロ」 6

 一昔前までの認識だと2クールものの主軸となる春・秋クールの方が気合の入ったアニメが多く作られる印象があったんだけど、今期は明らかに秋クールよりも作り込んだ作品が多い。一連のネトフリ下りの放送も重なってるけど、やはり少しずつアニメ制作側の姿勢も変化してるってことなんだろうな。

 原作未読。タイトルだけなら小耳に挟んだこともある気がするのだが、タッチする機会はなかった。せっかくなので確認したけど、スタートが「IKKI」でそこからいろんな雑誌を転々として最終的に「ゲッサン」ってんだから、そりゃ見る機会ないわな。おかげで先入観無しで見られるわけだが、そんなところに出てくるのがこんな素っ頓狂なものだとやっぱり度肝を抜かれる。いや、トータルではそこまで驚きってほどでもないんだけど、露骨に人を選びそうなデザイン性は実にチャレンジング。そして、思い切りダークで、アラートが出るくらいにグロ方向にまで寄せた世界観だってのに、どこかコミカルで憎めないところもある一筋縄ではいかないこの空気。まだまだ何一つわからないってのに、どっか気にさせる導入はお見事だ。こういうのが「よく分からんけどそれでも構わない1話目」のお手本みたいなもんじゃなかろうか。

 前クールの作品だと「ノーガンズライフ」が近いといえば近い。ヘンテコ頭の主人公が下町の事務所で暴れてなんかデカイ組織とバチバチする設計。さらに異界との接続関係なんかを見ると「血界戦線」あたりも近い作品に数えられるかもしれない。「異質さ」を強めに出せる画面作りが徹底すれば、オンリーワンの魅力をこれからも引き続き発信することが可能だろう。製作はMAPPAだし、監督の林祐一郎という人は「賭ケグルイ」なんかの監督も務めているので全体的なディレクションはあまり心配していない。

 中の人の話は不要かと思うが、でもやっぱり触れたいのは主人公役の高木渉だろう。「ノーガンズライフ」の十三が諏訪部ボイスでがっつりハードボイルド風味を醸し出していたのに対し、こちらはあからさまにコメディに寄せるためのキャスティングだってのがわかるようになっていてありがたい。やっぱ一言で空気を持って行っちゃう役者っているよなぁ。ヒロイン役には近藤玲奈が配されている。メインで活躍できたのが「スロウスタート」くらいしかないのであんまり印象がないのだが、ヒロイン割と可愛いっぽいので期待したいね。

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