ドラフト通信 No.398 2/1

２月１日　ドラフト模様（THB×３）

ピック順　【Chrolony】→【Logical】→【Sea-chcken】→【Thraxi】→【Tanaka】

 

　環境３回戦。なんかブログ更新が止まってたせいでどのくらいのスパンが空いたのかもよくわからなくなってるな（ブログ中心人生）。今回はなんだか日程が取れなそうだったので危うく中止になりかけたのだが、「ドラフトが楽しみで１週間生き抜いたのに」と涙ながらに訴える者が現れ、飛び入りで一人加わってくれることになったのでギリギリ成立した。おかげであんまり見ない５人の組み合わせになっている。まぁ、お約束通り、やっぱりやったらやったで「５人戦って……なぁ……」ってなるけど。なんだか、単色推しだったエルドレイン以上にみんなしてピックが馬鹿になってるけど大丈夫か？

 

　次回開催はこれを書いてる時点で調整中。何もなければ普通に土曜。

 

 

 

 

　　　ＴＨ　ＴＡ　ＳＣ　ＣＨ　ＬＯ

ＴＨ　ー　　×　　◎　　×　　◎　　２ー２　３

ＴＡ　◎　　ー　　○　　×　　◎　　３ー１　２

ＳＣ　×　　×　　ー　　×　　×　　０ー４　５

ＣＨ　◎　　◎　　◎　　ー　　◎　　４ー０　１

ＬＯ　×　　×　　○　　×　　ー　　１ー３　４

 

 

１位　【Chrolony】　青黒　＜悲哀の徘徊者　ぬかるみの捕縛　ピレアス号の艦長、シオーナ＞

　というわけで、ドラフトが無いと死にそうだった奴が優勝した。忙しくて先週参加できなかったためにやたらフラストレーションが溜まっていた様子。その鬱憤を晴らすべく、今回は「きちんと勉強してからきた」とのことで、おそらく５人の中で一番環境が見えている状態でのピックだったのだろう。まぁ、今回はあんまりそんなん関係なしにカード取り放題ではあるのだが……今回の激戦区は黒。というか、多分この環境の黒はいつだって激戦区だろう。上２人が「うわぁ、黒が強いパック開けてもたなぁ。下にやらせよ」って思って流しているので、黒は当然一番良い位置に。２色目は卓の様子を伺いつつだが、１パック目９引き「カラフィ」、１０引き「浅瀬のクラーケン」ならそりゃ青でいいんじゃないかっていう。あとはたっぷりの選択肢の中から自分の狙ったデッキに合うパーツを当てはめていくだけである。ぶっちゃけ、カード余ってるレベル。ただ、改めてリストを見ると単にざっくりと「青黒コン」っていうだけではなく、意外にマナカーブは下の方にも気を使っている。特に「モーギスの好意」はこのデッキではキーとなる１枚で、除去としての運用は当然のこと、「憎しみの幻霊」のおかげでアドソースになり、さらにいざとなったらフライヤーやタフネス自慢に貼り付けて殴ったっていい。他に脱出カードは存在しないため、墓地のリソースはこの１枚のために使い放題なのだ。まー、多分この辺の除去コンが当座のメインメタになりそうだが……どうだろ、まだわかんねぇや。

 

 

島×８　沼×８

 

＜クリーチャー＞　１３

憎しみの幻霊　死より選ばれしティマレット

挽歌の歌い手　激浪の亀

海に愛されしカラフィ　隠れた入り江のナイアード

悲哀の徘徊者　波破りの海馬

魅了された者、アリリオス　トリトンの波渡り

半真実の神託者、アトリス　浅瀬のクラーケン

明日の目撃者

 

＜その他＞　１１

死者の神のお告げ　厳格な放逐

モーギスの好意　エルズペスの悪夢

ぬかるみの捕縛　海の神のお告げ

神性の否定　ファリカの献杯

避け難い最期　死の国への引き込み

ヤツメの様相

 

 

 

２位　【Tanaka】　赤白　＜エルズペス、死に打ち克つ　圧倒的洞察　アナックスの勝利＞

　下に黒を任せた結果向かったのがボロス。しかし今回は卓に赤白が２人存在しているのでやりたい放題というわけでもない……のかなぁ。ピックしてる側の印象だと「また白も赤も余ってる……」って感じだったんだが。ただ、こちらのデッキは「ボロス」といってイメージできるデッキとは大きく印象が異なっており、まず、クリーチャーが少ない。いわゆるビートではなく、どちらかというとこちらも除去コン、いや、「英雄譚コントロール」か。何しろデッキには「エルズペス、死に打ち克つ」「アクロス戦争」と２枚のレア英雄譚に「アナックスの勝利」が入っている。これらに加えて３枚押し寄せた「鍛治の神のお告げ」で序盤は細かく除去を重ね、占術やら英雄譚の理不尽アドやらで相手の思惑をことごとく踏み潰して、最終的に「スコフォスの戦導者」や「陽光たてがみのペガサス」あたりで殴り勝つ。レアリティ依存はあるものの、なかなかトリッキーで面白い構成だった。ただ、全勝同士でぶつかった最終戦は相手のデッキと一切かみ合わずに沈黙。何しろ相手からは「鍛治の神のお告げ」で除去したいクリーチャーも出てこないし、「アクロス戦争」でパクりたいカードもエルズペスが打ち勝ちたいカードも出てこない。業を煮やした結果突然のサイドボードから島をぶち込んで「圧倒的洞察」２枚を加えたが、そもそもクリーチャー少ないって言ってたところにオーラさしたもんだから……。

 

 

３位　【Thraxi】　緑　＜メドマイの予言　大食のテュポーン　ハイラックス塔の斥候＞

　「下に黒やってもらうかぁ」と決めた結果、極めて微妙なスタートを切ったのがこちら。しかし２手目でなんか面白そうな「奇怪な具現」が流れてきて、「こりゃぁやらなきゃ損じゃわい」ってんで強さ度外視のピック。ここからテクニカルに青緑のデッキを構築してやるぜ……と思いきや、なんかね、緑がね、ノンストップなの。青いカードなんかバカバカしくなるくらいに緑が流れてくるの。１パック目時点で「自然への回帰」が１０引きだったし、２パック目でも「大食のテュポーン」が８引き、「ネシアンの角甲虫」が１０引き、３パック目ではやっぱり「自然への回帰」が１０引き……。もう、これ青いらなくない？　いちいちマナコスト考えてエンチャントとクリーチャー組み込むのめんどくない？　ってんで、最終的に思考を放棄して「デッキに入る緑色のカード全部いれて４０枚」でデッキ完成。何度も振り返った通り、面倒でも青に触った方が絶対強かったのだが、なんかもう、どうでもよくなってしまったのである。そして、とてもつまらないデッキになってしまったのである。多分、当日ドラフト直後にライブがあるってのが気がかりで、もう心がそっちにいってたせい。未来託したcardでfight。

 

 

４位　【Logical】　白赤黒　＜エイスリオスの番犬、クノロス　歓楽の英雄　悪夢の番人＞

　３位の時点で上記の通りのモチベーションだったわけだが、以下は「最弱決定戦だー！」と盛り上がっていたことからも分かる通り、なんかもう、無残。いや、デッキの全体像はよく知らんのだが……１パック目で白黒わんこが出たので当然そっちに行きたいわけだが、上は優勝した黒コン、そして下家は採算度外視の完全決めうち黒単という阿鼻叫喚の様相で、当然黒に行けるわけもなく。そこから余った色である赤への抜け道を探すのだが、３パック目で「悪夢の番人」なんて開けちゃったもんだからこれは使いたくて黒も抜くに抜けない。もう、いざとなったら「夢固めのシャーマン」でめくって出せばええやん……くらいの本末転倒のクソ３色になってしまった。一応攻めの手筋はボロスビートのはずなのだが、そうして歪んでいるのでビートに必要な思い切りが足りず、ちょいちょい序盤のクリーチャーが止まるとあとはお察し。デッキでやりたいことといったら「ヘリオッドの介入」で大量アドをとって高笑いすることくらいか。どうにもピックの全容が見えてこないからいつも以上に難しいっすよ……。

 

 

５位　【Sea-chcken】　黒　＜最後の死　死の夜番のランパード　枯れ息吹のカトブレパス＞

　そしてそんな泥仕合の最底辺に位置するのがこちらのデッキ。曰く「灰色商人もいないのに黒単」。「アンコ１枚だけで、残り全部コモンやんけ！」デッキである。序盤から並ぶのは「死体あさりのハーピー」や「死の国の地獄馬」。いや、別になんの問題もなく使えるカードなのだが、そこから「ニクス生まれの匪賊」を出したら、もうだいたいこのデッキでやれること全部である。何しろ、単色デッキなのに「旅行者の護符」が入ってるんだ。カード枚数が足りないから……。なんでこんなことになってしまったのかはよくわからない。本人も何度も首を傾げながら「なんで緑いかんかったんやろ」と。本当に、この日のピックは何かに魅入られていたようである……。割と序盤の時点でクソデッキを確信し、伝家の宝刀「ノールックキープ宣言」を展開。マリガン無しのサクサク展開で、なんだかんだで２セットは取ってるんだから偉いといえば偉い。今後の役に立つと、いいなぁ……。

 

 

 

今回のピック表

 

【Chrolony】（青黒）→【Logical】（白赤黒）→【Sea-chcken】（黒）

　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

【Tanaka】（赤白）　　　　←         【Thraxi】（緑）