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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ○「心霊探偵八雲」 4

 探偵で八雲と言われてすっかり「民俗学者八雲樹」なのかと思っていたら、全然違った作品。似たような名前の似たような雰囲気の作品が多いな。

 この作品も、1話を見た限りだと、なんかどこかで見たことがある設定のどこかで見たことがある感じの話。シナリオ自体は特に面白味もなく、キャラクターの造形も新鮮さが欠片も感じられない。小説原作らしいのだが、何でアニメ化にこぎ着けたのかが正直よく分からない。どこかで人気があるんだろうか。ここからものすごく面白くなるんだろうか。

 「探偵」という要素と「心霊」はあんまり相性の良い素材じゃない。何せ、死人から話が聞けるんだったら殺人事件の捜査ほど簡単なものはないからだ。過去に様々なスタイルで「死者と語らう」ミステリは作られているが、この部分にある程度の線引きが出来なければ作品として成立しないのである。で、この作品の場合だが、1話を見た限りでは、疑問しか沸いてこない。殺された女性達の霊と語らうことが出来るならば、さっさと犯人の名前を聞けばいいはずなのに、何故か主人公が律儀に推理をしている(推理というよりは憶測だが)。被害者たちが全然犯人のことを知らなかったとしても特徴を聞き出すくらいは出来るだろう。今回の事件だって、メインヒロインは殺される前に何故かイスに縛られて動機をゆっくり聞く機会が与えられていた。どう考えても犯人にとってリスクしかない行動だが、わざわざ今回それをしているということは、おそらく他の被害者達だって犯人の顔くらい見ているはずなのだ。

 また、どうしても犯人の情報は教えてもらえないとしても、「ちょっと申し訳ないけど出て行ってくれませんか」くらいのことは言えてもいい気がするのだが。何で地縛霊をそのまま野放しにしておくのだろうか。「対話は出来るけど交渉が出来ない」という中途半端な霊の立ち位置は、どうにもすっきりしないままストーリーが進んでしまう。今後解消される問題なのかもしれないが、少なくとも1話で説明されないのは不親切だろう。

 一応、最後は謎の敵みたいなやつが登場しての引き。今後どういう展開になるかは定かでないが、今回みたいな1話完結で「ミステリですよ」みたいな体裁をとられるとちょっと厳しい気がする。大人しく心霊能力を駆使した能力バトルにでもなってくれた方がまだ見られそうだ。

 アニメとしての出来は並。オープニングを見て「なんか真下耕一っぽい……けど、あそこまでアクもない」と思って見てたら、製作がビィートレインなのね。てっきりこのジャンルの地味アニメだからディーンによるものかと(もしくは童夢)。監督はこれまで真下作品に密接に関わっていた黒川智之という人。今のところ「ビィートレインっぽい」としか言いようがない。ただ、真下さんほどの個性も発揮されないのであまり良くない方向で地味なスタートだ。うーむ、真下さんが絡んでない自社元請けは珍しいね。どうなることやら。

 大丈夫、藤村歩がメインで絡む作品は(ry 。ほんと、今期も相変わらず仕事が多いな。便利な子やで。

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