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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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THE GOD OF HIGH SCHOOL」 5→5

 世界は邪悪なツダケンを倒すことで回っていく……今期だけで一体どれほどのツダケンが倒されたのだろう、って思ったけど、悪役として倒されたのはそこまで多くなかった。「天晴爛漫」と「妖怪学園Y」が一応その枠。「無限の住人」も倒されたといえば倒されてる(何回も)。あ、「食戟のソーマ」でも一応倒されてる。「炎炎」では……倒されてはいない。

 さておき、なんとも不思議な手触りを持つ作品だった。面白かったかと聞かれたら私はあんまり楽しんではいないのだが、「韓国アニメ」という新しいデザインが「興味深い」というのが一番正しい表現か。製作は一応MAPPAが担当しているはずなのだが、スタジオが国産でもおそらく韓国スタッフの影響がかなり色濃く出ているのだと思う。今まで見たことがないような要素が散りばめられていて、それを違和感と捉えてちょっとムズムズする部分もあったし、新しさと捉えて感心する部分もあった。

 新鮮な要素で一番端的なのはシナリオラインそのものだ。肉体言語で語り合う硬派な格闘モノとしてスタートしたかと思ったら、ちょっとずつ変な要素が混ざり始め、「え? スタンドバトルが始まるの?」と思ってると、あれよあれよと神話バトルにまで格が上がっていく。「神話」ってのも日本のものとは違うので(何故か中華風だったけど)絶対に日本では作れないだろうと思うデザインになっていたし、ここまで思い切ってジャンル跨ぎしながらとんでもバトルに飛ぶ展開は、今の日本で臆面もなく描けるクリエイターは少ないんじゃなかろうか。良くも悪くも、日本のアニメーション文化というのが「熟してる」と思う部分である。このどこか荒削りな部分はありつつも、「こんなことやっちゃうんだ」と驚かされる要素は、もしかしたら韓流ドラマが日本で流行った一時期の要素がアニメにも取り入れられたような現象なのかもしれない。いや、韓流ドラマ見たことないからすげぇ適当なこと言ってるけど。

 そうしてなんだか収拾がつかないヘンテコドラマになってはいるが、別にそれが支離滅裂だとは思わないし、つまらないとも思わない。破天荒なバトルを好き放題やってやろうというクリエイティビティは素直に評価できる部分だと思う。そして、そんなダイナミックな(そして無茶な)展開を下支えするのがこれまた特徴的なアクション作劇だ。こちらも、多分コンテ時点で日本人以外の手が入っている部分が多いのだろう。迫力のある打撃シーンでは見たことのない構図やモーションもたくさん使われており、「こういう要素が伸びてくれば、ジャパニメーションとは完全に別物になった韓国アニメが醸成されるのかなぁ」と思ったり思わなかったり。まだ完成形が見えないのでなんとも言い難いが、今後もこういう座組みで目新しいプロジェクトが生み出されたら楽しいだろうな。

 しかし、最後の最後まで「鼻」だけは慣れんかったなぁ……これも絶対に日本のアニメじゃやらない描き方よね。まー、日本の萌えアニメも肩やら膝やらが無駄にテッカテカなのは気になる部分だし、こういう「文化」なのだと思えば尊重すべき部分でもあるんだろう。あと、最初から言ってる部分だけど、本当にキャラの名前が覚えられない……これまたどうしようもないところだが……多分海外のアニメファンって、日本のアニメを見るときに同じハードルをちゃんと飛び越えてきてるんだろうね。偉いなぁ。

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