「魔王学院の不適合者」 4→4
結局なんなんだよこの世界。何度も何度も2000年っていう時間の流れに言及してるんだけど、この人類が(魔族も)2000年もの間全く進歩することなく停滞し続ける世界ってなんなんだろう。まぁ、数字の置き方とかすげぇ適当なんだろうな。
映像部分のクオリティは悪くない。SILVER LINKは最近は一定の評価を得られるスタジオになっているが、このご時世に作ったなろう作品にしてはかなりリソースが割かれていたと思うし、アクションパートの作劇なんかも平均値以上は取れていたんじゃなかろうか。まぁ、元になるデザインにオリジナリティが無いので、「ちゃんとした絵」で描かれても他のなろう系と区別する要素があんまり無いんだけども。そう、結局他の作品と区別するだけのパワーは無いんだよな。なんか、なろう系の白色矮星みたいなイマジナリーオブジェクトがあって、その重力圏から抜け出すためにはそれなりのエネルギーが必要、っていう第二宇宙速度みたいな状態がある気がする。
最初にヒロイン姉妹のところのおねーちゃんが「おもねる→やっぱり違った!」っていう展開の時にちょっとだけ「おっ、これは見たことない展開」って思ったんだけど、まぁ、それも本当にわずかな時間だけの話で、結局はチーレム設定に転げ落ちていくだけ。というか、今作の場合は取り巻きの女の子たちが明確に「後援者」としての地位を示しているので、まさにチーレムがチーレムになっているので匂いがキツい。なかなか主人公キャラにファンクラブがある作品ってないだろ。いや、まぁ、地上最強の生物に女の子がくっついてくるのはものの道理としては納得できるんだけどさぁ。やっぱり気持ち悪いんだよな……。行き過ぎて振り切ったチート設定はためらいがなくて見やすい部分もあったのでいっそプラス要素と捉えてもよいのだが、なんだかギャグとして笑うのは違う感じの見せ方だったしなぁ……大真面目にやってるとしたら……やっぱりついていこうとは思わないなぁ。
個人的に見るべき点があるとしたら、今期2つのヒロイン枠を獲得した夏吉ゆうこの今後の活躍であろう。おなつは歌唱もなかなか良いので、今後伸びてほしい若手の1人ですね。
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