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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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A.I.C.O. Incarnation」 5→4

 なんというか……すごく内容に乏しいアニメだったのよね。いや、この表現も間違ってんな。うーん、なんて言ったらいいんだろう。このアニメに対する不満点を上手いこと表現する言葉が見つからない。

 映像はちゃんとしている。ハナハル絵の再現度は非常に高く、ハナハルデザインが好きな人(まぁ、私だ)にとってはそれだけでプラス判定を出しても良い。ただ、それなら「かみちゅ!」や「翠星のガルガンティア」に肩を並べるかというと、決してそうは思えないのである。残念ながらキャラデザだけでアニメの質は決定しないのである(当たり前だ)。

 すごく端的な部分から触れていくと、例えば用語の取り回しが非常に不親切。別に名前をつけなくてもいいじゃん、と思うような要素にも片っ端から専門用語をつけており、初見の人間からすると何を言っているかわからない。毎回ちゃんと見ていれば各々の単語が何を表しているかは一応わかるわけだが、全ての用語を1週間後まで覚えているわけでもないし、途中から対応関係があやふやになると「えっと、こいつら何言ってるんだっけ?」みたいな状態になってくる。ついでに人名がややこしい(どこに誰の人格がいるんだ、みたいな話になってくるし、同じ名前を持つ概念の人格までいる)。これらの情報を処理しながら見ていく場合、そこに「謎の奥が知りたい」というモチベーションがあれば問題ない、というかむしろ謎めいた雰囲気は好奇心を刺激する要素にもなりうるのだが、今作は何故かそういう刺激を与えられた気がしない。結局1クールのドラマを通してやっていることは「とにかくプライマリーポイントに行くんや」というだけの話で、どうにもメリハリに乏しい。そう、これだけややこしくて情報量が多いようなふりをしているが、やっていることはかなりシンプルで、物足りないくらいなのである。おかげで途中で興味が途切れ、「こいつら、いっつもウニョウニョしたやつと追っかけっこしてんな」くらいの印象になってしまうのである。

 多分、マターとのドンパチを見せる派手なアクションシーンと、主人公・アイコの人格と発生を巡っての「バイオ実験ドラマ」のプロットをバランスよくまぜこめばそれぞれを引き立てて面白いものになるという予定だったのだろうが、残念ながらどちらにしても殻を破るほどのインパクトが無くて、「面白そうな要素はいっぱいあるんだけど」というくらいで終わってしまった。これで2クールあったらもっとよくなるかと言われたら疑問だし、もっとコンパクトにサクサク行ったら今度は煩雑になりすぎる気もするし……うーむ、どうやったら正解が出るんだろう。結局「何が引っかかったのか」がよく分かってないんで、上手いこと評することができない……。

 1つアイディアがあるとするなら、これってもしかしたらネトフリで一気に12話観てもらうことが前提の作劇になっているんじゃなかろうか。もし休日に一気に見るなら、上述のような「専門用語わかりにくい問題」も解決するし、物足りないようなボリュームだって、一気に見たら充分な物量に感じるだろう。まるで2時間の劇場アニメみたいな感じで、起承転結のわかりやすい「なんとなくSFドラマ」として成立した可能性はある。地上波で1クールをのんびりやる前提で作られていないが故の引っかかりだと仮定すると、ある程度説明できる部分があるのだ。いや、本当にそうなのかはわからんけども……。今後のアニメ制作は、もしかしたら「ネトフリか、そうじゃないか」によって中身を調整する必要があるのかもしれない。まぁ、そんなこたぁプロの脚本家の方が嫌という程考えてるんだろうけどさ。

 

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