○「池袋ウエストゲートパーク」 4
なんでぇ、「デュラララ」のパクリじゃねぇか!(一応やっといた方がいいと思ったくだり)
背景とかスマホとかを見ると「現代の話」として改題してのリメイクだと思うのだが、こういう作品って基本的に世相を反映してる部分が大きいと思うので、わざわざ現代版にすることで持っていたものが失われるんじゃないか、という心配はある。いや、わたしゃ原作はもとよりドラマもどんな内容だったのかはさっぱり知らないので、「持っていたもの」があるのかどうかすらよくわかんないけども。確認したら原作小説が97年からで、ドラマが2000年から。もう20年前の作品をこうして掘り出してきたのか……いや、「ダイの大冒険」よりもよっぽど新しいけどさ。
なんとなくやりたい方向性は見えるので全体像としては可もなく不可もない滑り出し。製作は動画工房だが、残念ながら映像部分にあまり魅力を感じる要素は無い。そして、おそらく原作にあるドラマを30分アニメに落としこもうとした弊害なのだろうが、脚本がなんだかあっさりしすぎていて惹かれるものがない。1話目の内容はざっくりまとめると「警察が頑張ったから麻薬の取り締まりができたよ」っていうだけの話だし、カラーギャングの強みみたいなものは特に感じられなかった。前後の繋がりが不安になるタイミングがあり、なんでたまたま逃げ込んだ路地に警察のおっちゃんがフラッと出てきたのかが分からなかったり、その前のタイミングでは女の子が軽く飛んだ階段を追っ手の野郎が何故か飛ばずに諦めたり、「え? なんで?」っていう細かい引っかかりがいちいち邪魔してくる。まー、そんなディティールにこだわらずに雰囲気でみろよ、って言う作品なのだろうが、それなら作品全体でもっと「池袋感」というか、ここでしか無いものを描いて欲しい。視聴前には「20世紀末くらいの池袋の文化をここで再現するのかな」と思ってたのに、現代にしちゃったせいで単なる嘘になっちゃったのがなぁ。
まぁ、今後のシナリオ展開次第ではいくらでも盛り返せる内容なので、とりあえずしばらくは黙って見守るしかないだろう。池袋って、確か謎のマイクによるラップバトルが巻き起こってる場所じゃなかったっけ?
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