○Roselia&RAISE A SUILEN 合同ライブ「Rausch und/and Craziness -interlude-」

　ファーーーーーーーーーーーーーイティーーーーーーーーーーーーン！　＆シュラララララアラァライ！　元気かな？　RoseliaならびにRAS大好きおじさんだよ！　配信ライブってなんやねんっていう気持ちもありつつの応援だったけど、本当にブシロードに毎回言いたいのは「出し惜しみというものを少しは考えろ」ってことだよ！　まさかの「前哨戦」でこの内容はあまりに無慈悲だな！！！

 

 

　というわけで凄まじかったですね。「どうせ２月に本番があるから穴埋めみたいな小規模イベントだよなぁ」とかいう甘い気持ちを容赦無く粛清してくれます。いや、でも本当に心配になるんだけどさ、配信形式でこんだけやって、２月にやること残ってんのかっていう。そりゃま、現地での生ライブとでは持ちうる熱量は違うのだろうが……でもこれ、無観客配信でやれることの限界まで来てる気がするぞ。飢えたファンの喉奥に流し込む原液みたいなライブになりました。

 

　まぁ、曲目なんかで普段の感想と差別化するのは流石に難しいので、視聴中に必死に書いた覚書から、印象深いところを抜粋してくのが限度やな。「普段のライブやビューイングと違って、ゆっくり感想書きながら観られるんじゃないか？」とか甘いこと考えてたけど、観てる時にはそんな意識吹き飛んじゃうから無理だったわね。

 

○RASパート

・カロリー計算出来ないセトリ

　ほんとのほんとに頭の悪いセトリ。ド頭からEXPOSEとか何考えてんだ。加減しろ。しかもその前に映し出されたメンバーのセッティングの様子もなんだか尊いのだよなぁ。全員が配置について、「そんじゃ行くかい」みたいな感じで夏芽がガッて足開いてポジションにつくのがあまりに男らしい。そして、もうこの時点でカメラワークの自由さが際立っており、「なるほど、配信だから普段だったら邪魔になりそうなカメラの動きも制限されずに出来んのか。もしかして、ライブビューイングと比べるならこっちの方が恵まれてるのでは？」とか思う。そして、この自由なカメラワークは加速して「配信の恩恵」を最大限にもたらすまでになる。

　EXPOSEからのヘルヘル→デクラレっていう流れだけで心臓の弱いファンの何人かが死んでる気がするんですが、かくいう僕も「ヘドバンやるときはちゃんと準備運動しないとダメ」ということを学びました。現場ならまだしも、おうちでグダグダしてる状態から入ろうとすると、マジで人命に関わるので気をつけた方がいいです。下手したらまじでそのままHell or Hellです。

 

・背景映像とかも割と自由

　普段から有効利用されてる背景映像。今回は会場設備の関係か、いつもよりも凝った映像が流れてるように見えましたね。４曲目のアンストの時に本当にアンストッパブルな映像が流れててね。多分音響も実際の客前を意識したものに比べて配信専用の機材の方が観てる側には届きやすい。今回はメンバーのコーラスとか、個々のパートの音がソロのタイミングとかで拾いやすかった気がします。Takin’ my heartの間奏で、りこぴんが思いっきりぶっこんで来たギターに笑ってしまたし、続いてのBeautiful Birthdayでも冒頭のパレオのピアノの感情が乗りすぎててもう、何が何やら。今回は新曲群（Eraで初収録の曲群）ではREIGNING以外が演奏されたわけだけど、緩急をつける使い方が一番面白いのがこのBirthdayかもしれないね。

 

・まさかの新曲

　今回は既存曲だけで回すのかと思ったら……やるのか、初披露カバー。しかもライブでやれるんかい、って思ってた「劣等上等」の初披露。披露されちゃったら、そりゃチェルさんのいう通りのぶち上げ曲になるしかないわけで……ヤバい。ヤバさがヤバい（語彙がなくなる）。つむつむがねぇ、相変わらずの様子でねぇ……この後の!NVADEの時にターンテーブルが大写しになるシーンがあったんだけど、いじり方が本当に楽しそうでねぇ。ラストのドラクレの時の「意義はおありですかぁ？」が当社比二億倍ぐらい煽って来てたしねぇ……。この２曲の間に入ってたのが雰囲気のガラッと変わるソルソルの語りだったりするので、観てる方もジェットコースターに乗せられてる気分ですよ。まぁ、最終的な結論としては「RASのヤベーやつ」じゃねぇな。結局、「RASはみんなヤベーやつ」なんです。

 

 

 

○Roseliaパート

　まず言っておくことがあるとするなら、開幕焼き鳥やめろ。こっちでも人が死ぬから。手心プリーズ。

 

・ファンサービスの権化

　多分今回の配信が決まって、企画というか、配信オリジナルの狙いを決めるにあたって、本当に色々と考えてくれたんだろうなぁ、っていうのがよくわかるんですよ。構成とかだけじゃなくて演奏の仕方もちょいちょい変えてる部分があったしね。冒頭で印象的だったのは、FIRE BIRD終わりからNeo-Aspectに繋いだんだけど、その時に冒頭がドラムスタートだったのね。多分今までNeo-Aspectでドラムからの入り方ってなかったと思うんだよね（一瞬Ｒかと思った）。多分音の響きの違いからこういうデザインもありだ、ってんで狙った部分だと思う。あとは個々の音が出しやすくなってることによる違いなのかはわからないけど、改めてAvant-garde HISTORYのギターの音を聞いてて、「これはこれで変態ギターだけど、作中だと曲作ったのは紗夜さんって設定なんだよなぁ……なるほどなぁ……」とか思ってた。

 

・こちらも新曲

　Roseliaは曲数も増えてきたし、既存曲だけでなんぼでもセトリ作れるはずなのに、それでもここでぶっこんでくる。しかも初披露がシャルルっていうね。改めて演奏バージョンを聞くと、がっつりRoselia風というか、バンド風のアレンジが聞いてて音色の多さがきちんと武器になっているのが良い。そして「お前ずっと持ち歌だったんか？」みたいな勢いで歌いあげる友希那さんのパワー。そうだよなぁ、Roseliaはやっぱりこれよなぁ。

 

・あこだけ不憫

　そしてこないだもちょっとやった「ショートバージョンでつなぐ形」でのメドレー。リンブル→ひだまり→デタミネって流れで、順に燐子・リサ・紗夜っていうつなぎなのに、考えてみたらあこちゃーはメンバーの中であんまりイメージをもらってる曲がないのね。ゲーム絡みなので一応Operaはあこ曲っぽいし、ボーカルが光る曲ならスターマインもあるが……他の３人の感情の量と比べるとちょっと違う。どうせならRoselia３章であこ曲欲しいかもしれんな？

　まぁ、他の３人の曲の感情の量が多すぎるってのがあるのでなかなかそこに届くかどうかはわからんが……。ただ、ライブでやるとリンブルは燐子パートも注目できるのだが、間奏のギターソロのところであいあいが固唾を飲んでくどはるのギターを見守るところがやたら印象的なのよね。くどはる、自分のパートになるとめっちゃ真剣に手元見て弾いて、無事に仕事が終わると心底安心したような表情で笑うの好き。

　ひだまりロードナイト、今回はフロントの３人がぴょこぴょこしてるのがやたら可愛かったな。「友希那はそんな動きしないわ」「でもリサ姉に勧められたら？」「……やるわね」。そしてデタミネで再びの紗夜。紗夜さん美味しいポジション多いなぁ。

 

・本日のクライマックス（奇跡）

　奇跡の軌跡である。もう、この演出だけで私の精神は崩壊した。軌跡はさぁ……今まで背負ってきた事情が事情なので今だに心おだやかに聴けない曲なんだけども……今回の演出はさぁ……もう、なんなんだよ。ここまでやるとむしろファンに対するいじめじゃないですかね？　どこまで耐えられるかのチキンレースみたいになってませんかね？　私の涙腺は耐えられないんですけどね。５人で描く円環。なんだかその周りには、自然にゆりしぃとあけこも混じってる。そんな気がするんだよなぁ……。

 

・人の心が無いセトリ

　軌跡でボロボロにしたところにさ、約束は重ねないでしょ？　人の心があるならそんな残虐なことしないでしょ？　人が受け止められる情動には限界があるの！　そういうことしないの！　もう、本当にこの運営はよう……今回のリサゆきは、「手のひらをそっと合わせる」でした。ちなみに背景映像はシロツメクサでした。「速やかにオタクを殺す約束のバリエーション」、引き続きお待ちしております。

 

・あげるだけあげての、あげ逃げ

　心の目で視聴者宅を覗いてからの、Ｒ→デザイア→Song I amとかいう介錯。個人的にはBreak your desireの時にも中央に集まってた演出があまりに撮れ高が多すぎて往生した。「軌跡」の時の円環とは全然わけが違うんですよ。あっちはメンバー５人が集まって、互いに和を成すための円環。それに対し、デザイアの時にメンバーが向き合ってるのは、互いに互いを乗り越えようとして、音をぶつけ合うが故の円環。私はそう読みますわ。そうして妥協を許さぬままに辿り着く道には、再びのLouderはあるのか無いのか。それは友希那さんだけが知っている。ちなみにSong I am の時の背景には、LouderのＣＤジャケットで籠から飛び出し、Song I amで飛び立っていたあの鳥が登場しています。そのエモがファンに与える影響を考えたことがあるのか？

 

○アンコール

　アンコールのＲ・Ｉ・Ｏ・Ｔ＋ブラシャは前回と同じなんですが、ここで１年越しの同じ流れをやったってことは、これ、２月にも同じことやるわけにいかないんですよ。せっかくの合同ライブなので「２バンドの共演パート」には常に注目が集まるわけなんですが、２月のラストはおそらくこれじゃないってことで……（勝手にハードルあげといてやるよ）。ところで、最後の最後でなんで相羽とちったんや？　そこはカットして差しあげろよ運営。まぁ、そこも入れといてこそのあいあいな気もするけど。

 

　さて、２月ね……私ね、くじ運ダメダメなもんで、今のところ先行申し込みは見事にハズしてるんですよ。コロナのこともあるので２月に横アリいけるかどうかわからんけど……まぁ、最悪ライブビューイングで食いついていこうとは思ってる。この爆発力、２ヶ月後にどんな結末に至るのやら……今から本当に怖い。人の心を保てますように。