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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 楓さんの捲土重来! 第10話。ほらぁ、やっぱりいい女だよ。彼女の人間性が振り切れた素敵なお話でした。

 前回のユリちゃん特攻がさすがについていけず、「ちょっとお話が性急すぎるんだなぁ」と思っていたのだが、今回は一転してゆっくりと時を刻む。ただ髪飾りを探すだけのお話で1話ってんだから緩急の激しさにはびっくりだが、まぁ、あんだけ急転直下でどん底まで叩き落とされた梨璃が立ち直るためには、これくらいたっぷりと時間を費やしたケアが必要だっただろう。そう考えると、前回の5分間インスタントキルも、そのあまりに絶望的な世の無常を刻むための時間だったと考えることもできるな。安易に「悲しみから立ち直ったよ」というだけでなく、その悲しみが簡単に癒えるようなものではなく、今後の梨璃の人生には常に影を落とす事になるだろうが、ちゃんとその意味を考えながら生きていけ、という決着はなかなか含蓄に富んだものである。さらに、そうして「死者と向き合うこと」がテーマとして取り上げられたことで、ラストパーツである夢結のお姉様、川添美鈴へと接続していくことになるのである。うむ、良い引きだ。

 そして、今回はそんなことよりも何よりも、楓さんの独り舞台というのが最大の注目ポイントである。この人、見た目には割と破天荒な言動が多いのに、誰よりも他人のことを考えて、影から支える気遣いがあるんだよなぁ。今回の一件だって、もしことがバレてしまえば自分がレギオン全員から怒られるかもしれないということは最初からわかっていたし、おおごとになってしまい、下手したら学園全体からもフルボッコにされるリスクさえあったというのに、楓さんは当初の計画を曲げることがなかったのである。自分一人で背負い込むことによって、少しでも梨璃が救われればそれで良いと思っていたのである。これだけの無私の奉仕ができる人間はなかなかいないだろう。喜ばしいことに、彼女の頑張りに対して周りの人間はきちんと賛辞を送ってくれたし、最大のご褒美として、梨璃さんがちゃんと気持ちを受け止めて立ち直れそうだとまで言ってくれた(そしてハグしてくれた)。もう、これだけで楓さんは報われたはず。彼女の未来に幸多からんことを。まぁ、残念ながら夢結様がいるのでゴールインは出来ないんだけども……。大泣きし始めた梨璃を見たら、誰もが「最大の慰めチャンス! ここで抱きしめにいけば落とせる!」くらいに思いそうなものなのに、そんな最大級の餌を前にしても、楓さんはきちんと夢結の立場を考えて梨璃に近づかずに見守るだけにとどまっていたのである。鉄の精神と女神の慈しみを持つ女、それが楓・ジョアン・ヌーベルなのだ!

 とまぁ、楓さん一本で引っ張ってみましたが、個人的には工廠課コンビの関係性も割とツボ。モユ様はあんな調子だけど、不思議と二人で支えあってる感じが出るのがね。

 さて、クライマックスはどういう方向に転がっていくのかな……この感じだと最後に夢結様にもう一波乱か。ルナティックトランサーバチバチの姉妹対決みたいな展開が待ち受けてそうだけど、「単に暴れるだけ」のスキルで天下を取れるかどうか……。

 

 

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