たほいや譜（20／12／19）

　今回は開始時刻が遅くて終了時刻が同じくらいなのにちゃんと問題数こなしてるんですよ。やればできるじゃないか。

 

 

Round１・「めしる」

１、（俗）食事をする。

２、（近代語）食事をする。

３、給食を完食できずに居残りする。

４、涙のこと。

５、涙の異称。

６、面識がある。みしる。

７、→メチル

８、山形の郷土料理。十月の河童の飯流れの際に最上川に流す汁。麺尻子汁とも。

　ぶっちゃけ１問目から問題不備で、事前に「食事すること」とか「目から出る汁だから涙」とか言う話は出てたのだが、通信状態の問題だったのか、出題者が聞いてなかったおかげでそのまま出題されてしまった。おかげでみんなして①②④⑤あたりを避ける結果に。こう言う残念な一覧は最近あまり見かけなかったな。　⑧何も分からないけど、「無い」ことは分かる。

 

 

Round２・よしだにくしゅ

１、（吉田茂の肉胤であることから）麻生太郎。

２、多肉植物のうち、同株受粉で増えるものの総称。

３、大腸に起こる肉腫。自覚症状がなく発見が遅れやすいが、まれに大腸穿孔に発展し危険。

４、吉田松陰が発見した腫瘍。

５、主に京都大学近辺で消費される食肉の区分。劣悪だが安価。さとのにくしゅ。

６、吉田肉戦車シュトゥルムの略語。

７、吉田富三がシロネズミに発見した肉腫。

８、→ものもらい。

　どう聞いても吉田で肉腫なんだよなぁ。でもディティールが分からないからこの出題は通るんだよなぁ。　①「胤」に「タネ」っていう読みはあるけど「シュ」とは読まない問題。「これ、結局なんて読むの？」「知りません」。　③読み上げの時に出題者が「太陽に起こる肉腫」っていうとんでもない読み間違いをしてしまうという。　④松陰先生、一体何をしてる時に見つけたんだろう……。　⑤ピノももらえる。　⑥詳細不明。もう、どうでもいいんじゃないかな。「吉田戦車」からなのは分かるけど、出題に戦車要素一個もないんだよな。ちなみにシュトゥルムについては改めて確認しておきました。stormと同源か。　⑦富三情報を持ち合わせていなかったので割と「誰かが適当に考えた名前っぽいなぁ」とは思われていた。東大卒らしく、この後の出題で何故か富三の話題がよく出てくるようになり、この日の最重要人物になってた。

 

 

Round３・「せせりさくじ」

１、つまようじの美称。

２、福島県東部にある真言宗の山寺。年末行事で有名。

３、化学者。東大卒。駒込ピペットの作者として知られる。

４、本格的にするのではなく、あちこちと手をつけていじくりまわす建築工事。

５、焼き鳥の豚バラ。

６、日本神学開闢の徒。すべてのフェチは老婆に通ずと論じた。

７（掃除をして悟りを得た仏弟子、周利槃特（しゅりはんどく）の逸話から）掃除の心得。

８、歌舞伎などの舞台で、奈落を利用して時の流れや人間の成長を表現する技法。

９、狂言。御台所三番勝負に出場した焼鳥人の作次郎は自らのせせりで最高の料理を作るが、対戦相手であるお酢山満太郎の人間ケバブに敗れ満太郎の酢を舐めさせられる。このエピソードが苦汁を舐めるという言葉の語源となったとされる。

　どこでどう切るか悩む……いや、普通は悩まねぇな。　①美称とか雅語的表現が好きニキ。　③というわけで東大卒。駒込ピペットの製作者は「二木謙三」氏だそうです。　④「せせる」って確かにそういう意味なんかね。広辞苑にしちゃぁ日本語が（いつものことや）。　⑤実に短くて潔い語義矛盾。まぁ、焼き鳥屋で豚串焼くのは割とある話なのでね。　⑥特に議論の余地もないのだが、何故かこのキャッチコピーをやたら気に入ってる人間が１名いた。　⑦「しゅりはんどく」も初登場からもう６年か……。「しゅりはんどくってほんとにこれでいいの？　ずっと手裏剣とハンドアックスを組み合わせた武器だと思ってた」。　⑨広辞苑じゃなくて民明書房なんだよなぁ。「焼鳥-人じゃなくて焼-鳥人なのかもしれない」「『自らのせせり』って、そういうこと？？」。

 

 

Round４・「ちんきょう」

１、日雇いや時間雇いで読み書きを教える職。「ちんきょうにてまわろう」の声とともに町中を練り歩いたが、その実、信頼に足る者は少なかったという。

２、異国の宗教。特にキリスト教やキリスト教徒をあざけった語。珍教団。

３、欄干を設けず、増水時に川に沈むように設計された橋。潜水橋。

４、男根教。良妻賢母とは、昼は男を立て、夜は男を勃てる存在だ、という教義が痛烈に批判され、宗教界から放逐された。

５、陳宮の唱えた経。

６、枕絵のうち、とくに花嫁の性教育のために嫁入り道具として持たせるものをいう。

７、（中）狂犬病。

８、禅寺で、住職の命令を諸寮に伝える童子。聴呼（ちんこ）。

９、ユン・ピョウの若手時代のゲイ名。枕営業で主演の座を勝ち取った「吼えよ！　肛門道龍（コモドドラゴン）」が代表作。

　①「賃教」。「つまり非常勤講師ってことですね」。「信頼に足る者が少ないかー」。　②「キリシタン」とかかっこよく呼ぶんじゃなくて、「珍教団」と嘲って呼ぶことで、当人たちは恥ずかしがってその数を減らしたと言う（ネット民話）。　③そういう概念があることは分かるが、なんていうかは分からないパターン。確認したら「沈下橋（ちんかばし、ちんかきょう）」だったので大体正解だな。　④そら各方面から怒られるやろ。「宗教界」って何だ。　⑤まぁ、彼の立場を考えると経を唱えたくなる気持ちも分からんではない。　⑥冷静に考えて、性教育のためといって嫁入り道具に持たせるのは手遅れなのでは？　⑦「チン狂」。この前のタイミングで「うまたわけ」を出題しようとして潰されていたので、「チン狂」も獣姦のイメージになってた。　⑨ちなみにこの解答を書いた人の名前（ZOOM上の表記）では今はやりの「屁の呼吸」の使い手だそうで。「なるほど、中国語だとこれでコモドって読むんだね」ってフォローしたら（？！）、丁寧に潰されました。ユンピョウサイドから訴えられないように祈るしかない。

 

 

Round５・「せいりきとみごろう」

１、精力十九兄弟の五男。

２、気力体力財力のみなぎる男を表す語。

３、日本の内務官僚、警察官、実業家、政治家。富山の人。読売新聞社社主時代に、読売巨人軍を創設。その年最も野球界に貢献した人物に贈られる、「正力賞」にその名を残す。

４、実業家。堺生まれ。海運業で財を成す。

５、子宝に恵まれるとされ、大正期に流行った香蝋。

６、強精剤。昭和三十年代にゴローちゃんの愛称で広く用いられた。

７、江戸後期の博徒。下総の人。河竹黙阿弥作の歌舞伎脚本「群清滝贔屓勢力」に脚色される。

８、明治初期のリーダー。未成年との淫行で逮捕されるが後に復職。美食家、建築家として活躍した。

９、作家。本名、正力十郎。Ｈ・Ｐ・ラブクラフトによるクトゥルフ神話を題材とした作品を数本著したが、若くして原因不明の自死を遂げ、心身への影響を問題視する議論の発端となった。『次元潜入者』『虚空の接触』。

　どうみても人名以外の何ものでもないのでそう言う答えばかりになるかと思ったらそうでもなかったな。　①読み上げの際に「せいりょくイク兄弟」と読み上げられていた。多分作成者の意図通りだったのだろう。　②わりとそれっぽい答えにはなってるよね。　③書いてる人間が野球知ってる人間で、場にどうせ大して詳しいやつおらんやろ、っていうのでぬけぬけと書いている。こういう時にわざわざ潰すかどうかは悩む。　④絶対に消せないやつ。「堺にこんな奴いくらでもいるしなぁ」「堺すげぇな」。　⑥アホみたいな答えなのに「ありそう」「人気出そうなのは分かる」とか謎の共感が。　⑧まぁ、誰のことかはわかりません。明治期でもリーダーはリーダーっていうんですね。伝説になるくらいのね。　⑨「ミ＝ゴ」があったのでクトゥルフ作家にしてペンネームを本名＋ミゴに。代表作は何にしようかと思って適当にエルドラージのカード名にしたけど、流石にこの時代のカード名はまだ覚えてた奴がおったか。リミテッドでも役に立たないくらい地味なカードにしとけばよかった。

 

 

Round６・「まちばな」

１、夏目金之助の著作、まんちん王国奇譚の一節。金之助がイギリス留学の際に目撃したマルキ・ド・サドとマゾッホの壮絶な論戦を纏めた怪作。

２、街が華やぐ時期。聖夜。

３、シロツメクサの異称。

４、街々に立つ娼婦。

５、町はずれで、農村と境を接する所。まちはな。

６、出身地や近場の繁華街の話。街話。

７、（略語）つい間違えそうになった話。

８、ヒルガオ、レンゲ、ツユクサ、ヒナゲシなどの異称。

９、五筒待ち。

　新明解から。日付も変わったあたりの出題だし、あんまり目立った答えがでなかったな。　①まぁ、この辺を除けば、だけど。これってまだ作家デビューする前ってことなんでしょうかね？　②タイミングに配慮した綺麗な答え。　⑦ひとしきり「ごきげんよう」の話題で盛り上がったのだが、さっぱり知らない若い衆とかもいて何ともジェネレーション。　⑨これは僕はよくわかりません。