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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「アサルトリリィ BOUQUET」 5→7

 鈍器でひたすら殴り続けるような百合。最初に「タイトルが『暴行百合』ってどういうことやねん」みたいなことを書いてたのだが、まさに百合で殴りつけるような作品だったので大体あってた。

 感想は毎週書いていた通りなので改めてまとめることはそこまで多くないが、毎度のことながらブシロードはコンテンツの作り方が本当にうまいな、と思わされる作品。「スタァライト」の時もそうだったんだけど、思い切り目的を絞り込んで「販促」に徹していて、とにかく届く層に魅力が届けばそれでいいのだ、という割り切り方をしている。スタァライトならば「ミュージカル」という旨味をアニメの中で(無茶なレベルまで)磨き上げ、舞台から入った人はアニメで楽しめるし、アニメから入った層は舞台が観たくなる。その際に「アニメの1シリーズとしての見栄えの良さ」みたいなものはそこまで重要視されないため、観念的な要素も遠慮なくぶっこんで、とにかく「舞台であること」に意味を増し増しで付与できるようになっていた。

 今作も同様に「舞台」がコアに存在しているコンテンツだが、歌い踊る「ミュージカル」であったスタァライトと違って、純正バトル要素を盛り込み、ちゃんちゃんばらばら出来る部分や、大掛かりな戦闘描写をダイナミックに盛り込む活劇の要素が強い舞台である(まぁ、観たことないから憶測ではあるんだけど)。その中に、「バンドリ」から脈々と続く「女の子たちのきゃっきゃうふふな日常」をふんだんに盛り込むためにいよいよもって「百合」をタイトルにまで持ち出し、思春期の少女たちの心のあれこれに遠慮なく踏み込んだシナリオラインを構成する。今更「百合→学園での姉妹関係」なんて繋がりはありきたりすぎない? とか思われそうなものだが、今作ではそこですら開き直って、しまいには結婚を示唆するような過度な情愛を平然と盛り込むし、そんな「乙女どうしが惹かれ合う感情」というパーツに、「まぁ、レアスキルが関係してるかもしれないからね」なんて言い始めてバトルで使われる要素にまで混ぜ込んでしまおうというしたたかさを見せる。「お姉さまが好きだから戦う」とか「妹が大切だから戦う」はいくらでもあっただろうが、「戦いの結果の一部として妹が好きだと思ってるんじゃなかろうか?」なんて話の運び方は見たことがない。挙句に、最後に言及する問題が「百合は何を生み出すことが出来るのか?」という自己言及にまで至る。あれだな、今の時代は百合を作る方も観る方も、精神修行としてひたすら禅でも組んで言及を続けろということだな。

 そうして生み出された「百合世界探訪」が弾けるようなアニメとなり、鮮やかな燃えと萌えの接続を果たす。もちろんあまりにもエッセンスを貪欲に取り込みすぎたせいで筋立てがガバガバになっていた部分なんかもあるのだが、それを飲み込んでなお、鬼気迫る探究心を感じるのである。ただがむしゃらに梨璃と夢結の2人の関係性へと収束していき、一つの卵細胞のようにして大海を漂うその情景は、もう性とか愛とかいう次元の話がどうでもよくなる個にして一の物語であった。

 なんかね、こういう話題を書き連ねてると、自分でも訳が分かんないこと書いてる時があるよ。私は詩人には向かない。

 

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