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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ヒーリングっど♥プリキュア」 5→5

 とにかく時節に恵まれなかったプリキュアだったな……という同情を禁じ得ない。それすなわちコロナであり、たまたまこんな地獄のような年に「病気とお手当」というドンピシャすぎるテーマ設定だったのは本当にアンラッキーとしか言いようがない。

 「プリキュアのテーマと現実が重なったからってなんやねん」と思われるかもしれないが、やっぱりダイレクトにリアルの問題と直結している状態で、屈託無くアニメを楽しむのは難しかっただろう。「アニメの中のキングビョーゲンなんかよりも現実の方がよっぽど極悪で地獄」という状況下で、どれだけ頑張ってもお話に説得力が無くなるのは致し方ない。こればかりは制作側の責任ではないので、本当にアンラッキーだと思う。もちろん、それに加えてコロナの影響で製作がストップし、話数を減らしたことによる構成の練り直しなどもかなりの負担になったことだろう。単純に話数が減ればその分ドラマの掘り下げも諦めざるを得ないわけで、他のプリキュアと比較した際には完全にビハインドだらけ。関連玩具の販売スケジュールなんかもガタガタになってしまったらしいし、本当に可哀想な作品になってしまった。

 そうしてどうしようもなかった部分を差っ引いて考えれば、おそらくいつも通りに悪くない完成度にまとめ上げたんじゃないかと思う。正直、放送休止を挟んだあたりで視聴のモチベーションが大きく下がってしまい、その後の展開にいまひとつのめり込むことができなくなってしまっていたのだが、かっちりクライマックスに至るルートは積み上げられていたし、話題性にも富んだ終盤の展開は評価されて良いのではなかろうか。個人的には、ダルイゼンの設定の重さが「そんなもんニチアサでぶっこんでくるのかよ、処理しきれんだろ……」と頭を抱えたのだが、そこで逃げずに正面からテーマをぶつけてきたのは良い判断だったと思う。単なる勧善懲悪だけで終わらせず、なんとかして教育的に考えるポイントを生み出そうというシナリオラインは評価したいところなのである。きちんと3人の女の子がそれぞれの価値観を持ち、悩み、成長してく姿が見えるのは、責任を果たしている部分だと思う。

 あとはまぁ、わちゃわちゃした敵サイドの関係性なんかは割と好みの設定で、シンドイーネさんが作中で一番の純愛を貫いているところとか、重すぎる設定のダルイゼンが設定に見合った良いキャラに仕上がったところとか、全体で見れば見るべきポイントのある作品ではあった。まぁ、もちろん私としては「立花響さんはそんなこと言わない……」って思いながら観てたわけですけどね。多分響だったらダルイゼンを前にしても理屈抜きで「だとしても」なんだろうなぁ。

 

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