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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 やはり世界中の亀は回って飛んで攻撃するものなのだ……第7話。他の面々のおともポケモンがどんな戦いを見せるのかも気になるところですね。

 今回は完全にリカオンリー回。前回のラストでアイが学校に通いはじめて先生との関係性がぐちゃぐちゃしてきたんだからそっちをいじるものかと思いきや、そっちは特に何もなくてのリカ回。まぁ、この辺りの話数で周りを固めてからクライマックスに進んでいく展開は王道なので、まだ桃恵回もありそうだね。ねいるは単体でお当番回が終わるタイプのキャラでもなさそうなので、最終的にアイの物語とどうリンクしていくかだなぁ。

 というわけでリカのキャラクターを掘り下げていくわけだが、これまで与えられていた情報からさほど増えていないはずなのに、きちんとその中で掘り下げが行われているのはうまいな、と感じた部分。「親がろくでもない」っていうのは今までのリカの言動からもわかっていたことだし、今回のお話だってその親がろくでなしであることに特にフォローも無かったはずなのだが、終わってみればその関係がちょっと前進している。これはすなわち、アイがエッグ世界の戦いを経て一回り大きくなったことを表している。

 親と子の関係なんてものはあらゆる物語の中で散々語られてきたテーマであるが、今回のリカと母親の関係性は意外と新鮮な部分があった気がする。まず母子家庭ってのはそれだけでちょっと特殊な関係なのだけれど、特にその中でも同性の親との関係性ってのは複雑である。通常、子供は男親と女親という2種類の親を見て、その関係性の中で育つのだが、片親の場合にはそれがなくなる。これで「母と息子」「父と娘」という異性の間だとそこまで距離が近づき過ぎず、比較的無難な関係性を維持できるのだが、間に入る異性が無い状態での「親と子」というのは非常に密接な関係性を構築せざるを得ない。うまくいけばいいのだが、近い分だけ、血の濃い分だけ、それが嫌悪につながることも多々あるのだ。一つ屋根の下に、自分に近すぎる存在がおり、理解しようにも決して届かないとなれば、確かにそれはストレスに違いない。リカが自傷に走っていた時期があるのも、ある意味では「よくある」構図なのである。

 リカは「大人が違う生き物に見える」という。子供の頃というのはもちろんそう見える。というか、大人ってのはズルい生き物なので、子供と自分たちを区別するために勝手に線を引き、違うように必死に見せかけるのだ。成長するに従って、そんな線は無かったのだということを思い知らされることになるわけだが、子供の側からそれに気づくのはなかなか難しい。リカはそうした虚構の線の向こうにある母親を必死に見ようとして、イライラしてきたのだ。

 この状態を脱却する一番の方法が「自分も大人になる」なのだが、残念ながらこれまた簡単なことではない。今回たまたまリカにはマンネンという「子供」が生まれたおかげで、そこに奇跡的なリンクが出来た。自分勝手に生きて、死ぬことを選ぼうとしたところに「子供」が現れて現実に抗おうとする。その様子がこれまでの自分の人生に重なり、リカはすぐさま立ち直る。結局、この子は根っこの部分に強いものを持っているんだよね。だからこそ、こんな些細なきっかけで立ち直ることもできたし、自分の進むべき道も見えたのである。ラストシーンの母親との対話、すごく蓮っ葉で薄情に見えるのに、ちゃんと「母娘の対話」になっているのがとても良い。お母ちゃんも、娘の様子を見てすごく安心したみたいだしね。ろくでなしなりに、いいお話だったんじゃなかろうか。

 そしてやっぱり作画の良さがお話の没入度をあげていることは確認しておきたい。今回もダイナミックで嘘くさいバトルシーンは笑ってしまうが、個人的にはむやみにこだわり抜いたガジェットの描き込みに注目したい。リカのおかんがやってる店、全ての調味料のラベルがわかるんじゃないかってくらいにディティールが徹底してて、そこでクダを巻いているおかんの人生までもがくっきり浮き彫りになるようである。いいちこは「下町のナポレオン」だけど、ええちこは「夕日のボナパルト」らしい。なんやそれ。

 

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