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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「EX-ARM」 3→1

 今年度は豊作だった。何しろこれと「ジビエート」が放送された年なのだから……。アニメのクオリティが云々って話は常に騒がれる問題だが、そんな時代の陥穽のごとく、突如虚ろは口を開けている。

 「ジビエート」も凄まじい作品だったが、あちらは「なんかそれっぽいアニメを作ろうと思ったんだけど、上層部との連携も取れないし、時間も金もないし、コロナだし、もう万策尽きたからこれを垂れ流すしかないねん」という残念の塊みたいな作品だったが、今作の恐ろしいところは、「頑張ったけど何かが足りなくてこうなった」じゃなくて、「最初からこれを目指していた」可能性があるところなんだよな……。だって、多少なりとも「アニメを作ろう」という意識があるなら、1話目からあんな状態では提供されないでしょう。少しずつ放送の後半になるにつれて質が下がっていくことになるでしょう。そうじゃなくて一貫して「これ」ってことは、我々が見ていたアニメのような何かは、きっと製作者側が狙って作った着地点である可能性が高い。それが恐ろしい。

 そりゃま、PS2の発売直後くらいの時代だったらこれでも成立するかもしれないけどさ、だいたい20年遅いんだよね。多分、同じ時間と材料をFROGMANに渡せば、もっとちゃんとしたアニメーションを作ってくれるはず。本当に「ニュースとかで状況を説明するために使うCGモデル」が延々表示されてるような状態。狙ってやってるとしたらあまりにも無責任すぎるギャグである。

 正直、「お話が面白かったかどうか」はわからない。割とオーソドックスなSFバトルだったようにも思うのだが、もう割と序盤から何一つ話が頭に入ってこなかった。アニメの質が低い場合、「せっかく動かしてるのに何一つプラス要素がない」という表現をする場合があるが、今作の場合、アニメーションの不自然さの方にかえって目を惹かれてしまい、話を理解するのを阻害する。多分、これがドラマCDだったらもう少し評価は上がるはずだ。「アニメ(のごときなにか)が付随しているせいで、より商品価値を下げる」という、これまでになかった斬新すぎるサンプルである。人間ってのは、やはり目で見る情報が一番重要なのだ。流れている音と映像がかみ合っていなければ、脳はバグってエラーを吐き出す。そんなエラーの塊が今作である。およそ、まともに既存のアニメーションと同じ板の上で比較できるようなものではないのだ。

 「これより下はなかなか出てこない」と確信していたジビエートと双璧をなす作品がこんなわずかな時間で登場し、全く別ベクトルで駄目さを発揮してくれるという、やっぱりこの状況はかなり貴重な気がする。普段なんとなく見ているアニメーションも、これらを観てから改めて視聴すれば、きっと良いところが見つかるに違いない。そういう意味では、もしかしたらエクスアームの半分は優しさでできていたのかもしれない。……原作者さん、ほんとかわいそうだな……。

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