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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「スーパーカブ」 5

 山梨は 原付少女の 名産地。

 なんだろう、すごく不安になる作品。冒頭からの描き方が完全にホラー作品の文脈なんだよな……どこからバッドエンドに転がってもおかしくないような、そんな空気があり、「闇芝居」とは紙一重。ハラハラしながら見守ってたけど、本当に何も起こらなかった(そりゃそうだろ)。どういう作風を狙ってるんだろ、と思って確認したら監督兼音響演出が「18if」と同じ人だったっていう……なんか、納得? する?

 正直、わたしゃバイクってものとの接点が人生においてほとんどなく、せいぜい何度か友人のケツに乗せてもらった程度である。普通免許は持ってるので原付に乗ろうと思えば乗れるんだろうが、乗りたいとも思わないし多分今後の人生でも乗らないだろう。だから、具体的な意味での共感とかが刺激される部分は一切ない。「原付、こんなにめんどくせぇの?」と驚くばかりである。さらに、この作品がどこに向かって走っているのか分からないので、足元がおぼつかない不安感がある。バイク屋のジジイが何を目的にしたコミュニケーションを図ってきたのかが分からないし、そもそも主人公が何故突然バイクを所望したのかも分からない。金が無いといい、食生活をみる限りでは余命20年みたいな生活を送ってるのに、いくら安いからといって突然ポンとキャッシュで原付を買い、免許まで取りに行った流れは全く理解が及ばない。あのバイクの「3人殺した」がどこまで本当か分からないが、彼女もそのバイクの呪いにかかってしまったという解釈でいいのだろうか。だとしたらやっぱり完全なホラー作品なのだけども……絶対そういう意図の作品じゃないんだよね。そこがふわふわしてて、いわく言いがたい恐怖につながっているのだと思う。

 ただ、そうして不安を掻き立てる要素があり、「原付ほしい欲求は微塵もわからない」とはいいつつも、根底にある彼女の高揚感みたいなものには理解がある気もする。切り詰めた普段の生活から、何故か一時の気の迷いというか、熱病に浮かされるようにポンと買ってしまった高い買い物。それを何度も何度も矯めつ眇めつ、浪費の欲求が満たされた後の多幸感みたいなものを再認識する。そういう変な高揚感が分かる気がするし、思わず夜中にコンビニに行っちゃう気持ちも分かる気がする(そこで急に現実に戻って、浪費できない気持ちもなんか分かる)。そういう、妙なところの近しさみたいなものが肌にぺたりと張り付くように感じられる気もする。

 そうした「日常に潜む何か」を描いている作品だとして、これが1話限りのショートアニメというのならすごく納得する。「ないないの少女」が、突発的に原付を買ってちょっとした充足感を得た、というだけのお話。それで来週から放送されなくなっても、あんまり疑問には思わない。しかし今作は当然シリーズアニメなのであと10話以上は放送されるはず。さて、来週から何があるのか。この作風で「ゆるキャン△」みたいな流れになるはずもないし、「ばくおん!」にはなってほしくないし……(絶対なれないだろ)。ふぅむ、不思議な作品である。

 でもさ、まじであの弁当だけはやめたほうが良いと思うんだよね、朝がパン1枚で、昼があれだけで……絶対栄養バランス致命的やぞ。

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