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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 イタリア・アメリカ・ドイツなど各方面に無差別に喧嘩を売っていくアニメ、第8話。同時並行で黒森峰とアンツィオをディスるとか……食べ物でいえばアンツィオが圧勝なのに。

 相変わらず「なんかよく分からなくて怖い」が持続している作品。いや、本当にすごいと思う。8話目に至って、まだ「よく分からねぇ」という感想が持続してるんだから。例えば今回のお話は椎ちゃんという新キャラを掘り下げるために彼女の家庭の事情を覗き見るお話と、それとは別に小熊たちが冬支度をする話がミックスされているわけだが、それぞれのお話に何かゴールがあるというわけではない。そりゃま、いわゆる「日常系アニメ」ならばゴールなどなくて当然ではあるのだが、本作の場合、見るべき主線がどこにあるのかもよく分からず、常に目を見開いて画面全体をぼんやりと眺めているような、そんな不可思議な印象で通過していく。この取り止めのなさは色んな要素から生まれるものだと思うが、例えばいまだに小熊と礼子の関係性というのは何か名前がつくようなものになっていない。礼子のキャラは以前の富士山のお話である程度掘り下げられたようにも思えたのだが、小熊から見える礼子は、ぶっちゃけあの富士山の話の影響を受けていないはずなのだ(小熊は礼子の回想を見ていないのだから)。その上で、礼子は今回はなぜか自転車について突然うんちくを垂れ出したり、お店の内装についても的確にその様子を表現したりと、謎の博学さで世界にラベルづけを行なっていく。小熊は、そんな礼子という存在を受け入れるでもなく、拒否するでもなく、ただひたすら見ている。そこにあるのが信頼なのか依存なのか、何も語らないままに。一応、グッズオフでの一幕なんかを見れば「百合」の文脈で解体することも可能なのかもしれないが、本作にその作業はあまり求められていないように思う。結局残るのは「なんだかよく分からねぇ」関係性である。

 今回はキャラ作画が割とショボく、画面全体の魅力に乏しいお話になってしまっているのだが、もともとキャラ絵の動きで攻めるような作品でもないのでダメージは大きくない。テンポが微妙にズレたような呼吸の取り方も「引っかかり」にこそなれ、気持ち良さにつながるわけでもないので「なんだこれ、なんだこれ」とずるずる変な方向に引きずられる感覚がある。普通に考えたら気持ち良い作品ではない気がするのだが……これはこれでいいような気がする。今回やたらインパクトが強かったのはなんといっても小熊がコーヒーの一口目を飲んだカットで、今作独特の白くぼやけたような色彩が、何故かコーヒーの一杯で一気に色を鮮明にした。なんだったんだろう。意味は分からないが、そこで何か、「目が覚めた」かのように小熊の世界が変わったことが分かるのである。こういう「よく分からねぇ」が散りばめられているせいで、どうにも放っておけない作品になっているのが……なんかムカつく。

 

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