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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「戦闘員、派遣します!」 5→5

 お気楽ファニー作品。後を引く部分も特にないが、さっぱりと終わってくれると切り替えは楽でいいですな。

 点数で見れば「このすば」には及ばないが、まぁ、作品の立ち位置が違うので当然といえば当然か。作者の中でどういう扱いなのかは分からないが、今作に見え隠れする特性がうまいこと一点突破型で突き抜けた上で、アニメ製作にも恵まれて一気にブレイクしたのが「このすば」であり、今作はその習作みたいな扱いだったんじゃなかろうか。あんまり比較しても意味ないのかもしれないが、やっぱりこの順番で見せられた視聴者はどうしたって比べてしまい、そこになんらかの理由を見出したくなるもの。見当はずれなのかもしれないが、やっぱりその辺りのポイントをいくつか確認してみたい。

 本作で一番勿体無いと思ったのは、それぞれのヒロインの際立ちである。私は1話目視聴後に「ヒロインが美味しいポジションなのは相変わらずだな」と書いているのだが、その時に「ヒロイン」と名指ししているのがスノウなのである。まぁ、そりゃ素直に見たら駄女神ポジションはスノウに決まってるからね。ただ、実際にはスノウはあくまで「数多のヒロインの1人」であり、ウェイトで言えばロゼやグリムと大差ないし、盤外にはアスタロト様みたいな特別な存在もいる。6号と誰の関係を中心にいじるかというのをはっきり定めずに「悪行ハーレム」を構築していったため、良い言い方をすれば満遍なくいろんなキャラを楽しめるようになっているが、嫌な言い方をすれば浅く広くで止まっている。このすばのあの濃度と練度はやはりアクア・めぐみん・ダクネスという3人のヒロインにあらゆる残念要素を詰め込んでネタ化している部分にあると思うので、その分だけ鮮烈さでは劣る。もしかしたら今作でのスノウの立ち位置に磨きをかけて先鋭化させたのがアクア(&ダクネス)なんじゃないかと勝手に思ってるんだけど、実際の製作理念はどうなんでしょうね?

 また、これも状況としては裏表の関係だが、6号の主人公設定にはまだまっすぐさが残っている。普通に戦闘力が高く、紳士的な部分での格好よさが案外見え隠れしたりする。すけべで無責任で怠惰であるというクズ要素はたっぷり持ちながらも、一応、ハーレムを形成するにたる魅力を持った人物として描かれているわけだが。その辺りは純正クズニートのかじゅま様とは一線を画すだろう。まぁ、カズマはカズマで格好いいところを見せたりもするのだが、やはり彼には3大ヒロインと渡り合うだけのゴミクズっぷりが不可欠。6号の見せる男前ポイントは、まだまだなろう的なニュアンスを残した部分だったと見ることができるだろう。

 もちろん、そんな6号もクズであるという部分は疑いようがなく、それこそこのすばで爆発するギャグリソースの根幹はここで築き上げられたのだとも言える。6号が持っていた「悪」という便利な免罪符すら奪い去り、全ての要素を人格に還元させたが故に逃げ道を失った純正クズのカズマは、悪行ポイントの代わりに人並み外れたラックという武器を与えられた。もう、ネタにするなら余計な理由などつけず、理不尽なくらいに勢いに任せてしまおうってことだ。そう考えると、6号が加速した最後の弾丸が、もしかしたらカズマという天性の英雄を生み出したのかもしれない。そう考えると、やはり興味深い作品であった。

 なお、最終的に私が一番好きなヒロインはリリス様。

 

 

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