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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ゴジラ S.P(シンギュラポイント)」 ー→4

 改めて、自分の迂闊さを呪うこととなった作品。これ、1話目無しで観るのはハードル高すぎたやろ。

 新番チェック時点で「うっかりして1話目見逃してたわ」ということは白状しました。その上で、「まぁ、分からんなりに追いかけていければエエやろ」とか思ってたんだけど、今作に限っては、そうした「分からん状態」で観る余地がほとんど残されておらんでな……正直言うと、面白かったとか面白くなかったとか、そういう判断が出来る状態ですらない。勝手な想像になるが、別に1話目でそこまで大量の情報が出ていたわけでもないだろう。そこを取りこぼしたとて、実質的な損害はそこまで大きくはなかったはずだ。しかし、「1話目を見逃した」という負い目のせいで視聴体制は大きく変わってしまう。例えば知らん情報が出てきた時に「あれ、知らんぞ?」と思うのは皆同じだろうが、私の場合「もしかして1話目で何か言ってたのかしら?」と考えてしまうと余計な負荷が増える。そして、今作はそんな負荷以外の要素が一切ない、謎に謎を重ねて謎で和えて謎を包んで謎揚げにしたような作品なのである。そりゃもう箸が止まること請け合いですよ。一応最後まで観てる分には観ていたし、「まぁ、世の中の機械音声の全てがくぎゅ&久野ちゃんになれば大体の世界は救われるんちゃうか!?」くらいの感想は持っているのだが、核心となるSF部分については、最序盤から考察はおろか追跡すら諦めてしまっていたし、あとは毎週「よく分からん奴が分からんこと言ってる」というだけのシーンしかなかった。

 実際に1話目を観ていたらこの「分からん」が解決していたのかどうかは定かでないが、「どう分からないか」を楽しむことはできたはずだ。似たような分からんラッシュのSF作品として「正解するカド」という傑作があるが、あちらは「分からんことを楽しむ」方策にあふれており、「人類、分からなすぎるッ!」という驚嘆そのものが楽しみに転化されていた。おそらく、今作の時間跳躍をベースとした次元論も、そうした「分からんなりのネタ振り」を楽しむデザインだったんじゃないかと思われる。丁寧に追いかけられたらいろんな味わいもあったかなぁ、と後悔は止まらない。アニメは真面目に見ようね。

 以上はまぁ、「アニメがちゃんと面白かった場合」の言い訳である。ただ、結局ゴジラを描く際に今作でもCGバリバリで「異物」として描いてしまったため、怪獣としての存在感と言う点では劇場作品の「GODZILLA」とそこまでインパクトに差がなかったのは正直残念に感じた部分。今作はゴジラ以外にもいろんな怪獣がバンバン出てくるところもファンにとっては見どころだったと思うのだが(ファンじゃないからはっきり分からんが)、それら全てが均質なCGモデルで処理されてしまい、せっかくオリジナルアニメとして製作された意味は薄れているように感じた。オレンジの担当ってことで無駄に期待しすぎてしまった部分はあったかもね。

 

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