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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「闘神機ジーズフレーム」 4

 とても面白い作品である。ただしfunnyでもfunでもなく、interestingである。今まで見たことがないタイプの作品だ。

 まずもってその出自が全く分からん。こちとら事前情報無しで見てるもんだから完全な不意打ちだったのだが、タイトルとオープニング一発目の画から「またロボか……」と思ったら、そこから流れ続ける漢字の嵐。そう、なんと今作は中華アニメだったのである。製作スタジオも中国の企業らしいし、スタッフキャストにはずらりと読めない名前が並ぶ。ただ一点、原案とシリーズ構成を除いて。何故かその部分だけはヤマサキオサムがクレジットされおり、つまり今作は「アイディアだけ日本のクリエイターが練って、制作やらなんやらは全部中国が担当した」ということなんだろうか? 一応、ヤマサキオサムはそういうことが出来るクリエイターなのかもしれんが……「え? これ中国? 日本? どっち?」となって完全に頭がバグった。

 過去に中国アニメといえば、実質日本で作っていた「霊剣山」をカウントしないなら、私の中では「凹凸世界」から始まり、劇場作品「羅小黒戦記」、そして最近は「魔道祖師」「天官賜福」の流れがあったという認識。「凹凸世界」はフルCGの際立った画風だったのでちょい比較が難しく、「羅小黒戦記」は別格、「魔道祖師」「天官賜福」は映像部分の完成度は際立っていたがシナリオラインでNot for me、というのが大雑把な印象。総じて、私が見た中国産アニメは、どれもこれも中国の国内で消費することを前提にしており、なおかつ映像クオリティが高いという共通点があった。

 しかし、どうやら今作はどっちかというと「霊剣山」寄りなのだろうか。なんと、中国産アニメなのに、「映像が割とショボい」のである。これは正直驚きだ。日本のアニメだったら「まー、こんなもんだよねー」ってんで1クールに2本や3本や5本や10本くらいあっても驚かないクオリティの、いわゆるクソアニメ候補になるくらいのものなのだが、中国スタジオで作ってもこのクオリティは出てくるものなのか。なんかこう……ホッとしたよ……。てっきり中国アニメって全部「魔道祖師」みたいにエフェクトバリバリでアクションビシッとしてて「新手のufotableかな?」みたいなクオリティのもんばっかりだと思っていたのだが……このショボさはなんだかハートウォーミングである。

 また、上述の作品はだいたい「仙道に通じる男&男作品」という流れがあり、「どうにも中国アニメはジャンルに偏りがあるな」と思っていたところだが、今作は「アイドルアニメに片足突っ込んでる美少女ロボットバトル」という、いかにも日本国内で濫造されそうな(そしてポシャりそうな)ジャンル。どれだけショボくとも実家のような安心感があるような無いような、あってほしくないような……。これが「日本人のブレーンで作ってジャパニメーションに寄せようとした中国アニメ」の完成形なのだろうか? 作画のショボさも「日本に似せよう」とした結果なのだろうか? ヲゥ、舐めてくれんじゃねぇか。

 勝手にキレてもしょうがないが、「日本でよくあるアニメジャンルを作った」のだとしたら、要所要所のクオリティが低いのって、やっぱり何か認識の違いがあるからなんですかね? 例えばでかいモニターに移ったアイドルの歌唱シーンとか、一発目でインパクトが大事なので国産アニメなら「お前ロボアニメやるんちゃうんかい!」と怒られそうなくらいにクオリティをあげようとしてくるはずなのだが、こちらの作品では実にやる気がない。というか、女の子のモーションとか表情とか、基本的に可愛く描こうという意識は無い。その分のリソースをロボに裂けばいいと思っているかのようである。寄せてきたからこそ、かえって差が浮き彫りになるというか、新しい時代の「なんか違うジャポネスク」というか……なんとも不思議なもんである。

 まぁ、結局今作がどういう経緯で生まれ、どんな体勢で運営されているかも分からないので全ては勝手な思い込みである可能性もあるのだが、今後中国がどのように日本のアニメに関わっていくのか、それが垣間見えるような、逆に目を思い切り塞がれたような……なんとも妙な気分である。でも、ショボくて作画枚数が少ないせいなのか、「天官賜福」とかですげぇ気になったリップシンクの齟齬とかは全然無い(中国語のアフレコを前提に作ってないのかな?)。まじでどうなってるんだろう。主人公の女の子は日本名っぽいのに、母親だと思ってたキャラと苗字違うし、四川省出身だし……実家の周りの風景はどっか日本っぽさはあるんだけど、街に出ると違う気がするし……うぉおお、本当にいろんなところがムズムズする。ただ、もう一回だけ書いとくけど、作画クオリティはショボい。これ、何をどうモチベーションにして視聴を続けるかが難しいなぁ……(と、ここまで書き終えた時点で「異常生物見聞録」というシュートなクソアニメのことを思い出した。そっか、中国って……)。

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