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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 これはきっといい終わり方ができるやつ、第23話。ぼちぼち風呂敷を畳んでいく展開なわけですが、今までぼんやりと「どこに向かってるんだろうなぁ」と思っていたお話が、急速にまとまっていくのを感じている。なるほど、きちんとくくるにも風花にも結末が用意されている。

 降って湧いた海外研修の話は、風花の貪欲な探究心には渡りに船。普段の仕事も込みでの自学自習では限界もあるし、今から改めて高等教育機関に挑むというのも現実的ではなかろう(そもそも風花は高校もまともに行けてなかったんじゃないかしら)。そんな中、熱意を持ってPRすればチャンスが手に入るという。そしてだからこそ、これが重大な人生の岐路になることも分かっているわけで。

 最初は「くくると別れるなんて」というので及び腰に見えた風花だったが、特にくくるに何かをされるでもなく、自らの意志で願書を出し、切符を掴み取るに至った。最初にウジウジしている様子を見て「絆は大切だろうが、それを束縛として、足を止める理由にするのはよろしくないけどなぁ」と思ったものだが、さすがの宮沢風花。自分の夢と関係性を天秤にかけ、見事、夢を掴むに至ったのである。多分これがくくるだったら、誰かに一言背中を押してもらわねければ転機となる判断はできなかったんじゃなかろうか。1人で考え、動き出せるのは風花の芯の強さの表れである。

 そして何より嬉しかったのは、そんな風花の中にしっかりと「がまがまイズム」が息づいていたということ。かなり冒険要素を含んだ最終プレゼン。賛否両論の内容は、明らかにがまがまで最初にくくるから教えてもらった信条から生み出されたものだろう(あとは元アイドルの舞台度胸)。子供目線にたってのプレゼンが、くくるから受け継ぎ、風花が育んだ新たな「がまがまの精神」。その強さが審査側の胸を打ち、風花の夢はかなったのである(比嘉くんはちょっとかわいそうだけど)。2人の関係は互いを縛る鎖ではない、互いの糧となり、高め合う刺激なのだ。

 くくるの方も、そんな風花の葛藤を見守り、自分の道を決めるに至った。そこには「ほんとにほんとにいい人だったし、なんならその信念が1番くくると共有できた」という副館長の影響もあっただろうが、やはりくくるの決断は、風花の背中を押すために自分が「変われる」ことを見せるという意味もあったのだろう。互いの進路を決めるにあたって2人ではっきりと相談したわけではないが、それぞれが相手を意識し、その関係性を望むべき方向への燃料とした。離れ離れになってしまうかもしれないが、この関係性はあまりに美しく、正しい。

 そう、こういう成長が見たかった。なあなあの中で傷を舐め合うのではなく、強い自己の醸成の中に確固たる相手を見るような関係。どちらが青い鳥で、どちらがリズなのか。それは見る人によって姿を変える。そんな健全な関係に、久しぶりのキジムナー空間も祝福してくれているようだ。キジムナー空間はこれまで「がまがまの中だけで発生する」というルールだったのだが、2人の力があればこそ、外に飛び出しても通じ合うことができた。がまがまの精神は、間違いなくこの2人に受け継がれたのだ。そして今回のサブタイトル。

 未来が楽しみになる、そんなクライマックスはとても素敵だ。

 

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