最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「ブルーピリオド」 6→7 光陰矢の如し。秋クールも気づけば最終回シーズン。今期我が家で最初にゴールしたのはこちらの作品です。 素直に面白かった作品。知り合いの漫画好きからは「イチオシ」と言われていた作品だったこともあって多少身構えちゃった部分もあるのだが、きちんと期待に応えてくれるお話だった。最終回も非常に綺麗にまとまっており、「八虎は受かるんだろうか? それとも落ちるんだろうか?」とハラハラしながら見守ることが出来た。こうして新鮮な刺激が得られるので、やっぱり私はアニメ化作品の原作を読むのに抵抗がある……。まぁ、無事に終わったのでこれで気兼ねなく原作漫画を購入することが出来ますよ。もうこれで最終回でもいいと思ったのに原作が続いてるってのも気になるしね。 さて、「シナリオが良い」という一言で片付けるわけにもいかないので「何が好きだったか」をいくつか取り上げていこうと思うのだが、まず、アニメ的に何か特別な刺激があるという作品ではない。幸いにして1クールの間ほとんど作画の崩れもなく安定した画面を提供はしてくれたが、もともとそこまで動きの多い作品でもなし、制作側はとにかく丁寧に原作要素を拾い上げることを意識してくれればよかったはず。もちろんその上でアニメにしかない表現としての構図の見せ方とか、色味の見せ方はあったと思うが、勝手な想像になるが、おそらくもともと原作の見せ方がよかった部分をストレートにアニメに乗っけた部分が多いんじゃなかろうか。個別記事で取り上げた龍二回の旅館の一幕なんかは分かりやすいが、非常に静的要素が多い画面の中で、台詞のみの説明に終始するのではなく、きちんと画面で語れる部分が多いというのは、見ていて退屈しない最も重要な要素だ。アニメ的な引きとしては、個人的には1話目で惹かれた「青」がやっぱりうまい要素だったかな、と思う。最終話で八虎が作った作品は「青」の要素が1つも無いのだが、スケッチブックへの記入に青の塗料が使われており、その絵の具が八虎の手について少しずつ「青」が増えていく。始まりとなったあの青い景色に手を伸ばすかのように、八虎の「色づく青」が彼の成長を物語る。 そうして画面でも取りこぼしがなかったことに加えて、あとは単純にドラマとして「良い」のですよ。個人的にツボというか、好きなお話の類型の1つとして「良き指導者」っていうのがあるんですが、今作で八虎を引っ張ってくれる人らって、本当にいい人たちばっかりなんですよ。具体的には美術の先生がそうだし、作中ナンバーワンの輝きを放っていた大葉先生は心底「こんな先生に教えてもらえたら、どんな学校でも楽しいだろうなぁ」と思える魅力がある。どうしても中高生を中心にした媒体だと教師って大人側の代表として悪い姿が描かれがちだが、今作における「指導者」たちは皆含蓄に富んでいて、とても出来た人間たちばかり。そんな先生たちに引っ張り上げられる八虎もまた素直な少年だが、彼の抱えている難解な人間性と、そこから溢れてしまったコンプレックスや欲求はそれこそ「青い」けど眩しい。紋切り型で済まされない複雑な青少年の内面がじわじわと見えてくる様子は純文学的な楽しさもあったんじゃなかろうか。 あとはまぁ、新番チェックでも書いた通りに「美術を楽しむってどういうことなんだろうなぁ」ということをきちんと伝えてくれている部分かな。頭でっかちな人間からすると、ただ感覚的に説き伏せられても困るし、だからって徹底的に受験対策に特化したシステム強化みたいな戦いを描かれてもどこか物足りない。感性と理性の両面から見る「美術」の姿を提示され、改めて「もうちょっとそういう方面を見てもいいかも」と思えるようにもなった。まー、これで調子に乗ってどこぞの個展とか展示会とかに行ってもポカンとして帰ってくることが多いのだが……そこはあくまで入り口。一歩目を踏み出すきっかけがあるなら、それだけでもありがたいことだ。
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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