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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「サクガン」 6→4

 いや、TO BE CONTINUEDじゃないが。続けろよ、ほれ、先をよ。

 「海賊王女」と双璧を成す、今期2本目の「どうしてこうなった」オリジナル作品。1話目の期待感はどちらも高かったのだが……どうしてこうなった……。ここ最近、割とオリジナルアニメはヒット作も出ていたので期待していたのだが……。まぁ、そうそう都合よく成功作ばかりが続くこともないか。

 本作の不満点は途中の作画ぶっ壊れやシナリオの尻切れ感など多々あるが、一番の不満は、この1クールでもそこそこまとめられそうなテーマであるメメンプーとガガンバーの父娘関係すら、結局何かを成すことができなかったということである。そらもちろん最終回は最終回だったからそれっぽい描写を入れてはみたが、あのガガンバーの態度は、別に1話目から何かが変わったかというとそんなことは無いのである。彼は彼なりの誠意で持って愛娘に愛情を注いでいたし、それは1話目の時点でも明示されていたこと。関係性に変化があるとすればメメンプー側に成長があっての変化になるはずなのだが、一番大事な彼女の構成要素が「虹の子」とかいうよく分からん外的要因だったせいで、視聴者からしたらメメンプーの変質が納得いかんのである。彼女自身が自分の身の振り方を考えて大きなったんじゃぁない。抱えていた記憶や、ガガンバーとの関係性を他者から突きつけられ、そのせいでただ「困ってしまった」だけ。最終回は突き詰めれば「他人からいじめられていたメメンプーをただガガンバーがかばっていやった」だけ。それって結局、父娘の関係性として至極当たり前の話であり、この2人にオリジナルの物語にまで磨かれていない。

 くわえて、ガガンバーがずっと繰り返している「ガキはガキらしくしてろ」という態度も、子ども側の視点に立ったら最も忌むべき態度であり、彼がその背景に何を抱えているかが分からないことには、メメンプーに対してつっけんどんな態度になる理由が分からず、一方的に悪者に見えてしまう。いろんな要素が「その描写からもう一歩進まないとドラマとして美味しくない」という前段階で止められてしまっているのだ。その割に色々と脇の話が挟まっていて軸になる話も見づらくなってしまったし、どうにも1クールの尺の使い方として正しいものだったとは思えないのだ。

 まぁ、なんだか不思議な出自の作品だったみたいだし、「こういう設定の物語をやってみたいです」という企画書としては悪くなかったのかもしれんが……流石に、これだけで1つの商品として扱うのはどうかと思う。

 ただしメメンプーは可愛い。それは認める。

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