たほいや譜（22／01／14）

　約１ヶ月ぶりに戻ってきた社畜ダンサー。しかし彼のいく末は誰にもわからない。多分当人が一番分かってない。「今の精神状態、１０が一番いいとしたらいくつくらい？」「２くらい」。

 

 

Round１・「そうよよめいり」

１、北海道札幌市に残る習俗。十代の男女が十年以上交際を続けたのちに婚姻関係を結ぶ。

２、葬礼をかたどった嫁入り。

３、一休宗純を称える文句。

４、按摩師の俗称。

５、「僧よ、嫁に入れ」の意。女人禁制の仏道ではあるが、自ら女となって衆道に堕ちることは禁じられていないことから。

６、来世まで続く契りを交わすこと。

７、共言（共産党宣言）の一。極左のソビエト冠者は抵抗しつつも、ラスプーチンのスプート肉棒に抗いきれず嫁入りしてしまう。

　①割と都市部で近代以降にできた習俗。10代で付き合い始めて10年後に結婚だと、多分旧来の日本の感覚だと晩婚。「10代で結婚するまでに10年以上付き合うのかもしれない」「幼稚園とかで『お嫁さんになる〜』っていうやつだ」。　②「結婚は人生の墓場って言いますからね」。せっかく気を利かせた出題だと思ったのに……。　③「そうよ、名推理！」という謎のやっちゃばが繰り広げられる。「あいつ別に推理してねぇからな」。　④「僧」＋「夜目」からの適当な連想。　⑤なるほどその手があるかぁ……。「本当はクラーク博士と絡めてうまいこと言えないかと思ったんですけど……」。ちょっと何言ってるかわからない。　⑦はい、今週は参戦してますね。久しぶりだからか、１発目のアクセルのふかし方がとんでもないことになってますね。見るに耐えないという人もいるかと思いますが、一応、上の文章はもう一回だけ読み直した上で進んでください。

 

 

Round２・「はつうし」

１、一休宗純の蔑称。

２、通訳②のハ等級のもの。

３、初乳に牛乳を用いること。

４、夏の土用の最初の丑の日。この日、鰻を食い、牛を川で洗う。

５、その年に初めて悲しい思いをすること。一説に、心臓を失うほどの悲しみ。ういうし。

６、（叙）ハツの右心房。

７、起床後に聞こえる牛の鳴き声。牛が行方不明になるのは一大事であるので、この声が聞こえない場合は、村民総出で探し回ることになる。

　①これテクニカルだよなぁ。１問目のダミー解をさらってここで展開。これが出題者の罠かどうかという別次元でのトラップと戦わなければいけないのだ。なお、書いた当人は「『はし』の真ん中を『通』っているから」という以外にもちゃんとした（？）アイディアで作っていた。　②これも出題者との勝負っぽい答え。通訳の等級？　しかも②？　④取ってつけたように牛を洗う。別に毎日洗ってやったらいいじゃん。　⑤⑥方向性は違えど、このお題でハーツが２つ出てくるのも如何かと思う。ちなみに⑥の（叙）は（叙々苑）だと思われる。　⑦いつもの文体。「これ、妹に教えてもらった実話なんですよ」。その後、彼の妹の居住地についてはだいぶ謎が深まった。「たぬきが頂点に君臨してるんですけど」「？？？？」。

 

 

Round３・「がばなー」

１、佐賀の七賢人の一人、電魔勇次郎の尊称。ガバニー（凄い自慰行為）の概念を市中に広げ、「ガバくなりたくば、シコれ」の言葉を残した。

２、パサパサに乾いたキャッサバを掻っ捌いたもの。ギャバナー。

３、（沖縄方言）佐賀県民。

４、実用化されなかった電脳調理器。投入してはいけない食材、切る必要がある食材を自動で仕分けて料理を作るというコンセプトで開発された。

５、根暗にもかかわらず股の緩いもの。

６、エンジン・モーターの速度や、ガス・蒸気・水の圧力を調整する装置。

７、明治天皇又は昭和天皇の英名。

　新明解を挟みます。当然「政治家」とかそういう答えではないとのことだったので（あとドルチェ＆なんちゃらも関係ない）、皆それぞれに悩んだはずなのだが……見ての通りの惨状。こうして一択クイズになってしまうタイミング、計りづらい。　①③実は③を書いたのがぼくなんですが、この並びになっちゃったから、もう本当に反省しました。もうしません。　②多分、言いたかったんだろう。　④下手したら、この中ではましな方の選択肢なのか？　⑤後ろの部分はいいとして（？）「根暗」はどこからきたの？　という疑問の答えは「ナード」だそうです。　⑥速攻で次にいってしまって精査されていなかったので、一応こんな装置だそうです。

 

 

Round４・「よめつき」

１、羽つき遊びで、「ひとこ、ふたこ、みわたし、よめご」と数えながら突くこと。

２、16世紀に記されたとされる予言書の一つ。天下統一も世の動乱を治めきれないものとし、疫病と飢餓による終焉を予言した。

３、配偶者の生理。既婚男性は一生これに振り回される。

４、（狂言）月に岡惚れしたアームストロング冠者は、自慢のアポロ13cm棒で嫁のクレーターを突きに向かうが、月面が既に兎に突かれていることを知り発狂する。後にLunaticという言葉の語源となったとも言われる。

５、永久就職された者。

６、夜間警備。

７、昼間に見える月のこと。

　同じ出題者から「よめ」関係の２問目。　①「五より先が気になる」ということだったが、こちらに続きがあります。　②「余命が尽きる」だとやっちゃばされてたが、あとで確認したら「世滅記」だった。言われてみりゃそっちの方が自然だ（？）。　③「むしろ幸せな考え方じゃねぇか！」。これを書いた人間が唯一の所帯持ち（新参）だっていうのがもう……。　④はい、ということでね……まさかの同日にてんどんをかますという……。スプート肉棒にアポロ13㎝棒、世の中にはいろんな棒がある。アームストロング冠者はアメリカ人だと思われるので、せっかくなので調べてみたらアメリカ人のペニスの平均サイズは11〜13センチとのこと。まぁ、別に自慢するほどではない。Lunaticの語源はご存知の通りに月なので、まぁ、間に余計なエピソードが挟まっている以外は嘘ではないな！　⑤嫁がついてる方なので、永久就職「された」方であってる。なんで被害者ヅラやねん。　⑦「なんで昼なのに夜目なんだ」みたいなことを言われたので慌てて「太陽が出ているからね」って理由をｾﾂﾒｲｼﾁｬｯたのだが、すぐさま「太陽を男性に、月を女性に見立てるのは差別ですね」と指摘されて炎上した。

 

 

Round５・「まいろし」

１、とても鮮やかな。非常に純粋な。

２、東京湾で、漁船の炊事係。

３、→蕗の薹。

４、金塊どうしが接着しないように間に挟み込む紙。

５、マイコトキシンの一種。家畜の集団中毒の原因物質として有害。マイロシン。

６、自然環境に配慮して持ち歩くろ紙。オシャレ。

７、イギリスの洋紙。薄いクリーム色。特徴的な透かしが入っており、正式な書類に用いられる。

８、スターリンの自伝「我が露西亜」の愛称。

９、（現代語）ギャル剣士が敵に降参を促す際に用いる。

　①「真色し」。こうして書くと本当にありそう。結構な票が入ったはず。　②「前艪師」らしい。「東京湾で」っていう狭すぎる概念。　④かつて「ふたほがみ」「でぃばいだー」そして「りとかんぱく」と３度も提出されたゴールドティッシュ案件。いかに我々のたほいや史が長くなったとはいえ、４たび登場した概念はこれが初ではないだろうか。……まぁ、正解だったことは１回もないんですけど。今回は「金箔の間に挟まる」のがゴールドティッシュであることは知られてしまったので、金塊にしてあるらしい。「まぁ、金塊どうしが重なってると分子結合とかするかもしれないですからね」。　⑤「集団中毒の原因物質として有害、って文章おかしくない？」「その方が広辞苑っぽいと思って」。　⑥いつでもすぐに濾過できるようにね。　⑦「イギリスの洋紙、っておかしくない？」「その方が（略）」。　⑧せっかくロシア愛を訴えてるのに略称が英語。 ⑨出題から２分足らずで真っ先に届いた答えがこちらでした。あいつ、ギャル文化好きなんだよな。

 

 

Round６・「すこーかー」（不成立）

１、中音域再生用スピーカー。

２、→スクールバス。

３、その人の「好き」がつまっている車。痛車。

４、（大笑いするものの意）異音を発する装置、騒音の出るもの。

５、カボチャの自動車。

６、→スクールバス。

７、可愛らしいサソリの車の日常を描いたアニメ作品。

８、スコットランドの密室推理作家、スコーン・カーのこと。スコーンで作った弾丸で胃袋を撃つトリックで不可能犯罪を演出した。

　こちらは出題後数分経ったところで、「完全に同一の解答が提出された」というので不成立となった。このタイプの不成立は割と久しぶり（舞城玉太郎を除く）。ちなみにその時点で集まっていた回答は⑥までで、その後、続々⑦⑧が開陳されていた。　⑧広辞苑のネタバレリテラシーが低すぎる。

 

 

Round７・「かきあげのき」

１、和文フォネティックコードで「き」を示すための文。→きききりんのり。

２、→書き入れ時。

３、灯心をかきたてる棒。

４、孫の手に同じ。

５、植物油獣類の一。さまざまな獣を絞め殺し吸い取った極上の脂を体内に保ち、美容にも有効なグルメ食材として知られる。

６、（柿を上げるために並べられることから）桃と栗。

７、収穫済みの柿の木。

８、かきあげサーガの四部作の第二作。前作→かきあげのか。次作→かきあげのあ。

９、地質時代の一。広くは白亜紀に分布され、そのうち中期に位置する約１億年前を指す。岐阜県柿屋で発見された化石の遺伝子分析から、国内の一部学者が名付けたもの。

　問題不成立後に出題候補が次々と潰される中に挟まれたお題。 ①これ、「あ」から全部広辞苑に載ってるってことよね。電話口でパスワード確認するときに使われたらキレるわ。　③ググれば意味はすぐ出てくるんですが、どういうものなのかがよくわからんのよね。画像検索してもロングヘアーのおねーさんばっかり表示される。　⑤我々コミュニティには根強いトリコファンが多いですね。　⑥誰かをageるために他人をsageるのって最低。　⑧最終巻が「げ巻」なのはうまいのかそうでもないのか。　⑨「ゲノム＋紀」から適当に考えたが、地質の専門家が割と真剣に検討はしてくれました。「化石から遺伝子は無理だよなぁ……無理だよね？」「知らんがな」。あとkakiは岐阜の異端児から。

 

 

Round８・「ゔなろーど」

１、アメリカ横断美少女食べ歩きの旅。美顔と股間と時間がなければできない。

２、19世紀ロシアで提唱された社会主義共同体。コミューンの前身。

３、「民衆の中へ」入ろうというスローガン。ナロードニキ運動の初期段階。

４、蛋白質が腐った時に出来る有毒の化合物。

５、（ユ）（裸体への道の意）葬列。

６、ヴァギナロードの略。転じて膣ドカタ。

７、ロシア民話。邦題『前世ヴのつく卿のオレがナロードニキ奴隷と打倒帝国します！』

８、中国の諡の一。武帝を超える勇猛を称えたもの。ヴ帝。

９、紀元前一〇〇〇年頃に君臨していたとされるイスラエルの王。統治していたことを示す記録は未だ発見されていない。

　頭文字が「ゔ」はキツいて。おかげでこんな惨状になってしまったではないか……。　①一応確認したところ、これも⑥と同じ語源だそうです。「一文目だけを読んで食人の話かと思って驚いたんですが、二文目で説明されててホッとしました」。　②③ちゃんとこのお題でナロードニキが出てくるのが偉いなぁ。③は特徴的な括弧のつけ方が気になる。　⑤僕が知ってる「ヴナ」っていう並びは「マリア・カデンツァヴナ・イヴ」しかなかったのです。　⑥「まーたこんな言葉作って……」って思ってたら各方面から「いや、Twitterで見たことある」「俺も」「俺も」という声があがり、民度〜〜ってなった。最近生まれたワードなの？　⑦丁寧にタイトル作ってくれるなぁ。確かに今の時代に適当な国の民話を出版したらこうなる可能性はあるのか……。　⑧こちらは短く残せるインパクト。とりあえず発音はしたくなるもんね。下唇を噛んで、ヴティ。　⑨なるほどこれが「君臨すれども統治せず」ということか……。

 

 

 

　奴が引退を選択するのか、命脈をつなぐのか、決断の時は迫っているとのこと。……決断せずに適当に隙を見るだけでいいのでは？